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ばけばけ(朝ドラ)59話ネタバレ感想・あらすじ

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朝ドラ「ばけばけ」第59話考察:怪談が繋ぐ絆と錦織が気づいた「ラストピース」の残酷な真実

皆さん、こんにちは!

連日、朝からじんわりと心に沁みる「ばけばけ」ですが、第12週「カイダン、ネガイマス。」は、タイトルの通り、トキとヘブンが急速に接近し、怪談ファンとしてはたまらない展開が続いていますね。

特に、第59話は、二人の絆が深まる一方で、今後の物語に暗い影を落とす錦織の”気づき”が描かれ、見ているこちらもグッと引き込まれてしまいました。

今日は、この濃密な59話を深掘りしつつ、次回60話の展開を大胆に考察していきたいと思います!

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ばけばけ(朝ドラ)59話までの振り返り

■58話の濃密な振り返り:トキの告白と「鳥取の布団」に込められた想い

前回58話では、ヘブン先生が金縛りに悩まされ、トキちゃんが拙いながらも一生懸命「お祓い(エクソシズム)」を提案する流れから、大雄寺の住職(伊武雅刀さん、渋い!)が語った「水あめを買う女」の怪談にヘブン先生が涙する、という素晴らしい展開がありましたね。

この怪談に心底感動したヘブン先生は、怪談をもっと知りたいと熱望します。

この時、トキちゃんはついに、自分も怪談が大好きで「ようけ、ようけ、知っちょります!」と告白するのです。

そして、ヘブンの「アナタノ ハナシ アナタノ カンガエ アナタノ コトバ デナケレバイケマセン」という熱いリクエストに応え、部屋を暗くし、ろうそくの火を灯して、「鳥取の布団」の物語を語り始めました。

この怪談は、トキちゃんが最初の夫である銀二郎さん(寛一郎さん)から教わった話だったと分かり、トキちゃんが初めて心から楽しんで怪談を語れる相手がヘブン先生だということが示された、本当に感動的な回でしたね。

ヘブン先生は日本語が半分も理解できていなかったにもかかわらず、その話に心を動かされ、何度も語ってほしいと頼み込みます。

トキちゃんにとって、時代遅れや気味が悪いと嫌がられてきた怪談を、こんなにも真剣に、そして熱望してくれる相手が現れた喜びは計り知れなかったでしょう。

ばけばけ(朝ドラ)59話ネタバレあらすじ

■59話のストーリー:深まる絆と錦織の鋭い洞察

怪談を語り合った翌朝、トキちゃんとヘブン先生の間には、興奮が冷めやらない、幸せな空気が流れていました。

ヘブン先生は学校を休むと言い出すほど怪談に夢中になり、「まだ話し足りない、聞き足りない」と、再び夜に怪談を話す約束をとりつけます。

ここで注目すべきは、ヘブン先生が「鳥取の布団」を誰から聞いたのかと興味を示し、トキちゃんが戸惑いながらも元夫の銀二郎さんのことを説明した場面です。

この時、ヘブン先生の表情がどう変化したのか、トキとヘブンがお互いを意識し合っていることが、怪談を軸にしたやり取りの端々から伝わってきて、見ていてドキドキしました。

そして夜、トキちゃんはさらに重いテーマの「子捨ての話」を語ります。

この話は、貧しさから子どもを捨てていた夫婦の前に、言葉を話せないはずの赤子の霊が現れ、「私を最後に捨てた夜も、こんなきれいな月でしたね」と告げるという、強烈な悲哀とホラーが混じった物語です。

ヘブン先生は、この子捨ての話を聞いて、自身が幼い頃に母と生き別れ、親戚をたらい回しにされた辛い境遇をすぐに思い起こしたようで、深く心を揺さぶられます。

しかし、トキちゃんは、この話のオチを「そうまでしてこの親を慕って、同じ親のもとに生まれ続ける子の魂」と解釈したのです。

これは、自身も養子として育ったトキちゃんが、出自の複雑さや過去の悲しみをポジティブな方向に転換しようとしている、心の奥底の叫びのように感じられて、胸が熱くなりました。

怪談というフィルターを挟むことで、二人はようやく、自分の人生の根幹にある深い思いを打ち明け合えたのです。

【錦織の気づき:幸せの裏のカウントダウン】

一方、松江中学では、錦織(吉沢亮さん)がお祓いに同行した教え子の正木から、ヘブン先生が怪談に強い関心を示していることを聞かされます。

錦織は、以前ヘブン先生が「日本滞在記のラストピースを見つけたい」と語っていたこと、そして「ラストピースが見つかれば、ここにいる意味がなくなる」と話していたことを思い出し、ある重大な事実に気づいてしまいます。

それは、トキちゃんが怪談を語り、ヘブン先生がそれに夢中になることこそが、ヘブン先生の日本滞在記の「ラストピース」を完成させ、結果として彼の帰国を早めることになるという、残酷な事実です。

この瞬間、トキちゃんの心からの「喜び」が、松野家の生活を支えるための「女中」としての雇用、そしてトキ自身の幸せを奪う「帰国」へのカウントダウンに直結しているという、物語の最大のジレンマが顕在化したのです。

ばけばけ(朝ドラ)59話ネタバレ感想

■59話の感想と個人的な考察:怪談が招く最高の幸福と最大の試練

59話は、まさに「蜜月と予兆の回」でした。

怪談という共通の言語を見つけたトキちゃんとヘブン先生は、言葉や文化の違いを超えて、ついに魂のレベルで繋がり合いました。

特に「子捨ての話」を通じて、ヘブン先生の持つ孤独感(通りすがりとして生きてきた過去)と、トキちゃんの持つ複雑な出自(実家と養子先の両方を思う気持ち)が、お互いに共鳴し、癒し合っているように見えて、私は胸がいっぱいになりました。

ヘブン先生が「アナタノ、カンガエ。アタタノ、コトバ。スバラシ、カイダン」と感謝を伝えるシーンは、単なる女中と雇い主の関係を超え、「語り部(ストーリーテラー)」と「聞き手(作家)」という、後の小泉八雲とセツの関係性の原点を見た気がして、震えました。

しかし、その最高の幸福の裏で、錦織さんがこの二人の関係の先にある「別れ」の必然性に気づいてしまう描写が、本当に切ないです。

ヘブン先生が松江に来たのは、滞在記のラストピースを見つけるため。彼の創作意欲を刺激し、この地にとどまらせる要因だった「怪談」が、今や彼を日本から連れ去る「完成」へと向かわせるトリガーになってしまったわけです。

錦織さんの「ラストピースか…」という表情には、トキちゃんとヘブン先生の幸せを願う友としての優しさと、ヘブンの言葉(「誰とも深く関わらない」)に傷ついた人間としての葛藤が入り混じっていたのではないでしょうか。

ばけばけ(朝ドラ)59話からどうなる?

■60話の展開予想:幸せの絶頂で突きつけられる「Xデー」

さて、第60話では、この錦織さんの気づきが、トキちゃん本人に突きつけられることになります。

トキちゃんは、ヘブン先生のために、住職の怪談「水あめを買う女」をもう一度聞きに大雄寺を訪れるなど、怪談語りの喜びで満たされているようです。

そんな幸せの絶頂にいるトキちゃんの元へ、錦織(吉沢亮さん)がやってきて、ヘブンの滞在記完成のために怪談を話してほしいと頼みます。

トキちゃんは、既に毎晩話していると嬉しそうに答えますが、錦織はここで「怪談を語れば語るほど、ヘブン先生が日本を去るのが早まる」という、究極のジレンマを告げるのです。

考察:トキが迫られる二つの「愛」の選択

トキちゃんが直面するのは、以下の二つの「愛」の選択です。

  1. 自己犠牲的な愛(ヘブンの夢の実現):彼が熱望する「ラストピース」を提供し、作家としての夢を叶えさせてあげること。
  2. 自己中心的な愛(松野家の生活と自身の幸せ):ヘブン先生を松江に留まらせ、女中としての収入を確保し、何よりこの幸福な日常を続けること。

これまでのトキちゃんは、家族(松野家・雨清水家)のためなら、ラシャメンと呼ばれるかもしれないという恐怖を乗り越えて女中になるなど、自己犠牲を厭わない人でした。

しかし、ヘブン先生と怪談を語り合うことで、彼女自身が初めて心からの「生きがい」や「幸せ」を見つけてしまった。

この「喜び」を手放すことと、ヘブン先生を孤独な「通りすがり」の人生に戻すこと、どちらを選ぶのか。

錦織さんの不安の告白は、トキちゃんの心に深い葛藤を生み、今後の二人の関係に決定的な影響を与えるはずです。

次回、トキちゃんがどのような決断を下すのか、この切ない展開から目が離せません!

まとめ

■怪談が繋いだ魂の対話の行方

第59話は、トキとヘブンが互いの心の奥底にある孤独や出自の複雑さを怪談という共通軸で共有し合った、非常に美しい回でした。

ヘブン先生が「子捨ての話」に共鳴し、「通りすがり」として生きてきた自分の居場所を見つけかけている矢先、錦織の気づきによって、二人の幸せな日常が、実は別れへの助走になっていたという現実が突きつけられました。

松江という異郷の地で、ようやく心の底から怪談の素晴らしさを分かち合える相手を見つけたトキちゃん。彼女の選択が、ヘブン先生の人生だけでなく、没落士族である松野家の運命をも左右することになります。

この愛と葛藤の物語は、ますます深みを増していきますね。次回60話、心を強く持って見届けましょう!

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