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王楚欽|WTTファイナルズ香港で棄権の理由はなぜ?怪我?【卓球】

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はるを 人物

衝撃!卓球世界王者・王楚欽がWTTファイナルズ香港で棄権?その深すぎる理由とは?

皆さん、こんにちは!卓球狂ブロガーの私としては、年末にかけてのビッグイベント「WTTファイナルズ」は本当に見逃せない戦いの連続ですよね。

この大会は、ITTF(国際卓球連盟)が主催するWTTツアーの中でも、年間総合成績上位者だけが集う、まさに卓球界の「年間王者」を決める最高峰のプレミアムイベントなんです。

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卓球・WTTファイナルズ香港とは?

■WTTファイナルズ香港2025:年間王者を決める最高の舞台

2025年の舞台は香港コロシアムで、12月10日から14日まで開催されました。

優勝賞金は約1億5,000万円(約100万ドル)という破格の金額で、選手のモチベーションも最高潮に達します。

特に男子シングルスでは、2021年の樊振東選手以降、中国勢が4大会連続で優勝を独占してきたという歴史があり、今回も世界ランキング1位の王楚欽選手が4連覇を目指す大本命と目されていました。

それだけに、今回起こった波乱の結末は、大会の権威に関わるほどの大きな衝撃でしたね。

王楚欽|WTTファイナルズ香港で棄権に至る経緯

■王楚欽、激闘の末のまさかの棄権

今回の王楚欽選手の棄権は、本当に予想外で、現地でも場内がざわつくほどの異常事態だったと聞いています。

準決勝を迎えるまでの彼の道のりも、決して楽ではありませんでした。

混合ダブルスでは、孫穎莎選手との最強ペアで決勝に進出しましたが、韓国ペアに0-3で敗れており、実はこの時点でパートナーの孫選手も左足首の怪我を負い、女子シングルス準決勝を棄権しています。

男子シングルスでは、初戦(1回戦)で日本の松島輝空選手と対戦し、4-2で勝利しましたが、試合時間は1時間10分にも及ぶ苦戦でした。

サービスミスやミスが目立ち、疲労が色濃く出ている内容で、王選手自身も試合後に「まぐれで勝ったようなもの」と認めるほど、調子は万全ではなかったようです。

続く準々決勝では、フランスのフェリックス・ルブラン選手を相手に、さらに長いフルゲームの激戦(4-3)を制し、体力を激しく消耗しました。

その直後の12月14日、男子シングルス準決勝の第2試合、トルルス・モーレゴード選手(スウェーデン)との注目の対戦が予定されていました。

しかし、試合開始のわずか40分ほど前、王選手はコートに姿を見せ、対戦相手のモーレゴード選手と短い会話とハグを交わした後、審判団から「怪我により勝者はモーレゴードです」と棄権が発表されたのです。

私はライブ中継を見ていたのですが、あの瞬間は本当に信じられませんでしたし、会場の熱気が一瞬で冷めてしまうのを感じました。

結果として、モーレゴード選手が不戦勝で決勝進出となり、男子シングルスの決勝から中国選手が姿を消すという、WTTファイナルズ史上初の異常事態となったわけです。

王楚欽|WTTファイナルズ香港で棄権の理由はなぜ?

■棄権理由:背中の悲鳴と過密日程の影

王楚欽選手が棄権した直接的な理由は、急性背中痛(lumbar strain)でした。

大会当日の朝、起床時から背中に違和感があり、練習を始めた直後に痛みが激しくなったため、深刻な長期損傷を避けるためにトレーナーの判断で出場を断念したとのことです。

WTTのCEOも、これは王選手が「賢明な判断をした」と擁護するコメントを出しています。

しかし、なぜ世界トップの王者が、こんなにも重要な大会で棄権せざるを得なかったのでしょうか。

背景には、卓球界のトップ選手を取り巻く信じられないほどの過密スケジュールがあります。

卓球という競技は、高速で体幹をひねる動作が多く、腰椎や背筋に大きな負担が蓄積します。

王選手の年間試合数は、シングルスとダブルスを合わせると100試合を超えると推定されており、国際大会だけでなく中国国内の過酷なスケジュール(全中国大運動会など)も重なって、もはや人間離れしたフル稼働状態だったと言えます。

私たちがファンとして興奮する一方で、トップ選手たちが「金儲けの道具にされている」という批判まで出るほど、選手の疲労はピークに達していたのです。

王選手の棄権は、彼個人の問題ではなく、WTTツアー全体の制度疲労を露呈させた象徴的な出来事だと強く感じています。

中国卓球協会もこの事態を受けて、選手の健康を保障し、怪我や病気の予防体制を整備していくことを表明する声明を出したことからも、その深刻さが伺えます。

王楚欽|卓球経歴

■世界王者の軌跡:王楚欽の輝かしいキャリア

今回棄権という形で大会を去ることになった王楚欽選手ですが、彼は卓球界で最も輝かしいキャリアを築いている選手の一人です。

王選手は2000年5月11日生まれ、中国・吉林省出身の25歳(2025年時点)で、卓球界の「黄金世代」と呼ばれる世代を牽引しています。

彼のプレースタイルは、左シェーク裏裏ドライブ型で、フォアもバックも威力のあるドライブを放つ両ハンドタイプです。

特にフォアハンドは回転量よりもスピードに特徴があり、前陣でのカウンターから中陣でのラリーまでこなせる万能性が魅力です。

ユース年代から活躍し、2018年のユースオリンピックでは、あの張本智和選手を下して男子シングルスと混合ダブルスの2冠を達成しています。

シニアになってからもその勢いは止まらず、世界選手権では男子ダブルスで馬龍選手と組んで優勝(2019年)、混合ダブルスでは孫穎莎選手とペアを組み、3連覇を達成(2025年ドーハ大会まで)するなど、驚異的な成績を残しています。

また、2024年のパリオリンピックでは、孫穎莎選手と組んだ混合ダブルスで金メダル、男子団体でも金メダルを獲得し、中国卓球の絶対的な強さを支えてきました。

2025年の世界選手権ドーハ大会では、男子シングルスでついに初優勝を果たし、中国史上初の左利き世界王者という快挙を成し遂げています。

卓球への情熱は人一倍強く、2019年にはラケットを投げた問題行動で3か月の出場停止処分を科されましたが、そこから立ち直り、さらに強くなって戻ってきた精神力は、本当に凄いと思います。

まとめ:王者の離脱が示す卓球界の未来

王楚欽選手のWTTファイナルズ香港での棄権は、「健康が第一」というスポーツの原則を改めて私たちに突きつける出来事でした。

過密日程の中で、世界トップの選手でさえ身体が悲鳴を上げてしまう現実を無視することはできません。

この棄権により、決勝は張本智和選手とモーレゴード選手の対戦となり、結果的に張本選手が悲願の初優勝を飾ることになりました。

中国メディアの中には、「王楚欽が棄権しなければ、この決勝カードは成立しなかった」「優勝は難しかっただろう」と、負け惜しみとも取れる論調もありましたが、それはタラレバの話です。

しかし、私も一卓球ファンとして、次に王選手が万全の状態で復帰した時、張本選手との真の頂上決戦を心待ちにせずにはいられません。

王選手の早期回復を心から願いつつ、この件が卓球界全体にとって、選手の健康と競技の権威を守るためのスケジュール見直しの大きなきっかけになることを期待しています。

卓球の未来のためにも、選手たちが最高のパフォーマンスを見せられる環境作りが、今、最も求められているのではないでしょうか。

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