お疲れ様です！今、ネットで一番ホットな話題、それは間違いなく沖縄北部に誕生したはずの巨大テーマパーク「ジャングリア沖縄」の現状ですよね。
検索しているあなたは、おそらく「期待してたのに、本当にガラガラなの？」とか「何が原因でこうなった？」って疑問でいっぱいだと思います。
このテーマパークには、USJをV字回復させたあの「マーケティングの鬼才」森岡毅氏が関わっているだけに、この早期失速は衝撃的です。
ネット上のリアルな声や数字を徹底的に掘り下げて、ジャングリアの「今」を一緒に見ていきましょう。
ジャングリア沖縄が現在ガラガラ！
■ジャングリア沖縄：概要と森岡氏の挑戦
まず、ジャングリア沖縄がどういうパークだったのか、その背景から整理していきましょう。
ジャングリア沖縄は、2025年7月25日に沖縄県今帰仁村という北部の地域にオープンした大型テーマパークです。
総投資額は約700億円にも及ぶビッグプロジェクトで、元ゴルフ場跡地約50ヘクタールという広大な敷地を利用しています。
コンセプトは「原始の森と古代生物の世界」を再現した没入型体験で、恐竜とジャングルをテーマにしたアトラクションが目玉でした。
特に注目されていたのは、ジップラインやボートライド、そして恐竜モンスターとのインタラクティブなショーなど、大自然の中で遊べる体験型コンテンツです。
このプロジェクトのプロデューサーには、低迷していたUSJを見事に復活させた実績を持つ森岡毅氏が就任し、その「マーケティングの鬼才」ぶりから、開業前からメディアで大々的に取り上げられていました。
森岡氏の掲げる「カスタマーファースト」の精神のもと、CGを多用した派手なプロモーション動画が公開され、世間の期待値は本当に天井知らずだったんです。
北部経済の起爆剤として、沖縄経済界や全国の金融機関も大きな投資をしていた一大事業だったわけです。
「ガラガラ」の現実：来場者数と開業直後の落差
しかし、この鳴り物入りでスタートしたジャングリアは、開業からわずか数ヶ月で衝撃的な現実に直面します。
開業当初の7月、8月こそ、メディア露出と夏の効果で、1日平均約3000人前後の来場者を集めていました。
この頃は、プレオープンや開業直後の混乱で、アトラクションの待ち時間が2時間を超えることもあったそうです。
ところが、夏休みが明けた9月に入ると、来場者数は一気に急落してしまいます。
9月には推定で1日平均2313人まで落ち込み、11月下旬には約2200人未満と、閑散状態が常態化しました。
YouTuberののぶりん氏が11月下旬に現地をレポートした動画は、その閑散ぶりを決定づけるものとしてネットで大バズりしました。
彼の動画では、「開業当時こそ話題になっていたけど、この通りもう客が少ない。駐車場の埋まり具合は3割といったところだろうか」と報告されています。
現場に行った人々の声を聞くと、正面広場や飲食エリアがほぼ貸し切り状態で「休園日に間違えて来たかと思った」という声まで上がっています。
ただし、この「ガラガラ」の表現は非常に厄介で、別の訪問者からは「ガラガラではなかった」という意見や、「空いているなら行こうかな」という逆張りの声も上がっています。
私が特に驚いたのは、お客さんの姿がほとんど見えないにもかかわらず、人気アトラクションは整理券が朝イチで終了したり、抽選に当たらなければ乗れないという矛盾です。
実際に足を運んだ人のレポートには、「土曜日でガラガラなのに、バギーのアトラクションは80分待ちと聞いて諦めた」なんて話もあり、これはもう構造的な問題としか言いようがありません。
ジャングリア沖縄がガラガラ！なぜ失敗・不評？
■なぜ閑散？運営と設計の根本的な5つの課題
なぜ、USJの成功を支えた森岡氏が関わったパークが、たった数ヶ月でこんなにも閑散としてしまったのでしょうか。
ネット上のリアルな口コミや専門家の分析から、主に5つの根本原因が見えてきます。
1. 立地のハードルとアクセスの悪さ
沖縄旅行のハイライトといえば、那覇や中部エリアに集中していることが多いですよね。
ジャングリアが位置する沖縄北部（今帰仁村）は、那覇空港から車で約90分、渋滞時には2時間かかることもあります。
しかも公共交通機関が貧弱で、自家用車やレンタカーが必須となるため、家族連れにとっては大きな移動負担となります。
沖縄旅行は平均3日間程度が多いと言われますが、その貴重な丸一日をジャングリアに割く価値が見いだせなかった、というのが正直な感想ではないでしょうか。
美ら海水族館とのセット観光を想定していたようですが、単独で「わざわざ遠くまで行く」魅力を提供できていなかったわけです。
2. コンセプトと沖縄らしさのミスマッチ
これは多くの人が指摘している点ですが、「沖縄に来て恐竜？」という疑問です。
沖縄の魅力は、何と言ってもオーシャンブルーの海、豊かな自然（山原）、そしてゆったりとしたリゾート感、そして琉球文化です。
わざわざ飛行機に乗って沖縄に来た観光客が求めるのは、マリンスポーツやビーチ、沖縄料理であって、「ジャングル冒険」や「恐竜」ではありません。
「陸のジャングルをイメージした施設」という時点で、沖縄の海をメインとするイメージとはかけ離れてしまっていたのかもしれません。
3. 天候リスクへの脆弱性と施設設計の甘さ
沖縄の気候を完全に軽視した設計が致命的でした。
屋外アトラクションが中心のため、猛暑時は日除けがなく熱中症リスクが高すぎますし、11月でもかなり暑いという声があります。
さらに、沖縄特有の強い海風やゲリラ豪雨にも非常に弱く、訪問客からは「風のため閉鎖」や「雨で濡れながら食事をした」という悲痛な声が上がっています。
屋内型の休憩所や飲食店がたった1軒しかない（または非常に少ない）という点も、長時間の滞在を困難にしています。
4. 高すぎる価格設定と「乗れない」運営システム
入場料は大人8000円前後と高額ですが、これに加えて人気アトラクションに乗るためには追加でエクスプレスパス（数千円）が必要になる場合が多くあります。
しかも、ガラガラなのにアトラクションの回転率が悪く、体験型が多いゆえに係員も多く必要となり、結果として行列をさばけない構造になっています。
整理券や抽選に外れると「入場料を払ったのに何も乗れなかった」という状況が起こり、ゲストの不満が爆発しています。
私は、高額なチケット代を払って入場したのに、ほとんど歩いて帰るだけ、というのは客をバカにしているとさえ感じてしまいます。
5. 開業前の期待値とのギャップ
開業前の華やかなCGプロモーションが、かえって失望を増幅させました。
宣伝広告のイメージ画像と比べて、実物のアトラクションやレストランが「ショボい」という批判が続出し、顧客の期待と現実のギャップが大きすぎたのです。
さらに、Googleマップで低評価の口コミが削除された疑惑なども浮上し、運営側の対応に対する信頼の喪失も、閑散化に拍車をかけました。
ジャングリア沖縄はガラガラ解消できる？来場者を増やすには？
■再起の可能性は？今後の見通しと巻き返しへの期待
現状は非常に厳しいと言わざるを得ません。
ネット上では既に「早々に破綻するだろう」、「5年持たない」といった声が飛び交っていますし、もし潰れることになれば、沖縄経済にも打撃になるという懸念もあります。
しかし、まだ開業から日が浅いこと、そしてUSJを復活させた森岡氏の存在が、多くの人の期待を繋ぎ止めているのも事実です。
ポジティブ要因と改善の兆し
唯一、多くの訪問者が口を揃えて褒めるのが、現場のスタッフが非常にフレンドリーで一生懸命であるという点です。
個々のスタッフのホスピタリティがパークの評判をかろうじて支えているのは、本当に切なくも素晴らしいことです。
また、運営側は「今は試行錯誤の時期であり、お客様の声を拾って改善していく」という姿勢を見せており、SNSの意見が案内やサービスに活かされ始めているとのことです。
12月からは県民限定の割引・優先入場キャンペーンも開始されており、地元客のリピート獲得に向けた動きも見られます。
求められる抜本的な改革
今後、ジャングリアが存続していくためには、抜本的な改革が必要です。
例えば、天候に左右されない全天候型施設の増設や、食事場所の拡充は喫緊の課題でしょう。
また、アトラクション間の移動距離が長すぎて疲労が溜まるという問題も指摘されており、移動用のモービルや休憩スポットを増やすなどの改善が必須です。
そして何よりも、「沖縄に来てまで行く価値」を創造しなければなりません。
恐竜テーマを継続するにしても、沖縄の自然や文化と融合させた独自のストーリーや体験を生み出す必要があります。
USJがハリポタや任天堂といった強力なIP（知的財産）で成功したように、ジャングリアも何か大きなコラボレーションに成功することが、起死回生の一手になるかもしれません。
まとめ
■今のジャングリアは「失敗」か「穴場」か
ジャングリア沖縄は、開業前の派手なプロモーションが生んだ期待値の高さと、現実の運営システムや施設設計の不備とのギャップによって、早期に閑散という危機に陥ってしまいました。
多くの訪問者にとって「二度と行かない」と思わせる致命的な欠陥、特にアトラクションの回転率の悪さと高額なチケット代は、リピーター獲得の大きな壁となっています。
ただし、この「ガラガラ」の状況を逆手に取り、「今だからこそ楽しめる」という声があるのも事実です。
人が少ないおかげで、人気だったジップラインが待ち時間ゼロで2回楽しめたり、園内の絶景を誰にも邪魔されずに独り占めできるなど、ある意味「穴場」としての楽しみ方を見出している人もいます。
運営側が試行錯誤を続けている「未完成なテーマパーク」として、その成長を見守る参加型の面白さもある、というのはブロガーとしての私の個人的な感想です。
もしあなたが「人が少ない場所が好き」「スタッフの熱意を応援したい」「将来どうなるか現地で見てみたい」というベンチャースピリットの持ち主なら、今のジャングリアは逆におすすめできるかもしれません。
しかし、もしUSJやディズニーランドのような完成されたテーマパーク体験を求めるのであれば、改善が進むまで様子見が賢明でしょう。
