いやあ、最近のLINEアプリの動きには本当に振り回されますよね。
僕もね、普段からネットの話題を追いかけている30代前半のブロガーとして、あのLINEのボトムメニューの「配置換え」については、9月頃からずっと注目していました。
スマホのホーム画面やアプリの下部メニューって、いわば私たちの「デジタルな生活動線」そのものですから、そこに手が加えられると、違和感ハンパないわけです。
ショートムービーの「VOOM」タブが突然姿を消して、代わりにピカピカの「ショッピング」タブが登場した時の衝撃は、皆さんもよく覚えているでしょう。
それがなんと、11月に入って「VOOMタブが戻ってきた！」なんていう報告がSNSで爆発的に増えて、またまたネット上がざわついたんですよ。
この一連のドタバタ劇が、単なる「デザイン変更」ではなく、LINEヤフー（現LY Corporation）が仕掛ける壮大なEC（電子商取引）戦略の象徴だってことを、今回は深く掘り下げてお話ししますね。
LINE｜VOOMタブ廃止でショッピングへ
そもそも、LINEアプリの大規模リニューアルは、2025年9月16日から順次スタートしました。
この変更の最大のポイントは、誰もがワンタップでアクセスできたLINEアプリの下部メニュー（ボトムナビゲーションメニュー）から、ショートムービーサービスである「VOOM」タブが完全に姿を消したことです。
代わってその「真ん中の特等席」に新設されたのが、「ショッピング」タブなんですね。
LY Corporationがこのリニューアルを断行した背景には、コミュニケーション中心だったLINEを、より多機能な「ライフスタイルサービス」へ進化させるという戦略的な目的があります。
簡単に言えば、収益貢献度が低かった動画広告依存のVOOMから、PayPay経済圏やYahoo!のEC資産と連携できるEC事業（電子商取引）へと、ユーザーの導線を大きく振り向けたわけです。
新設されたショッピングタブからは、住所を知らない友人に気軽にギフトを贈れる「LINEギフト」や、ユーザーの購買行動に基づいて商品をパーソナライズして提案する新しい「LINEショッピング」にアクセスできます。
しかも、これらのEC体験は、ブラウザに飛ばされることなく、LINEアプリ内で購入からPayPay連携による決済まで完結できる設計になっているのが肝なんです。
これで、チャットのついでにサクッと贈り物をしたり、レコメンドされた商品をつい「ながら買い」してしまう、そんな「無意識の購買導線」が日常の標準になることをLINEは目指しているんですね。
LINE｜VOOMタブ廃止から復活？ショッピングタブは？
■消えたタブの「まさかの復活」の真相
しかし、皆さんが今一番知りたいのは、一度消えたはずのVOOMタブが、なぜか11月頃に一部のユーザー間で「復活」したという現象の真相でしょう。
僕自身も、Twitter（現X）で「あれ、VOOM戻ってるんだけどバグ？」みたいな投稿を大量に見かけて、本当に混乱しました。
「やっぱりVOOMは需要あったんだ！」「EC強化は失敗だったのかな？」なんて憶測も飛び交いましたよね。
でも、公式からのアナウンスやヘルプセンターの情報を見ると、この「復活」は、仕様変更が取り消されたわけではないことが分かります。
実は、今回のLINEアプリのリニューアルは、全ユーザーに一斉に行われたのではなく、「段階的ロールアウト（順次配信）」という形式で進められているんです。
LY Corporationは、2025年末頃までにはすべてのユーザーに「ショッピング」タブが適用される予定だとしていますが、その移行期間中に、準備状況の都合で一時的に「VOOM」タブが再表示されるケースがある、と説明しています。
つまり、この「VOOM復活」現象は、僕たちユーザー側から見ると驚きのサプライズに見えますが、LINEヤフー側からすると「あ、この人へのショッピングタブの適用、ちょっと遅れてたんだな」という単なる移行期のタイムラグに過ぎないわけです。
ただし、この移行の混乱は、ユーザーの動向にしっかり影響を与えていますよ。
VOOMタブが削除された直後、「VOOMがなくなって寂しい」という声が上がった一方で、「VOOM復活したけど、むしろショッピングタブが邪魔だった」という意見もあれば、ショート動画に不適切なコンテンツが多いとして「子どものLINEにVOOMタブが復活してるのは困る」という保護者層の懸念も増加したようです。
一つのタブの場所が変わるだけで、こんなにも賛否両論が巻き起こるなんて、LINEがいかに私たちの生活に深く根付いているかを改めて感じさせられますね。
まとめ
■VOOMの機能制限とコンテンツの未来
ここで忘れてはいけないのが、「VOOMは完全に終了したわけではない」とはいえ、その機能が大きく制限されているという現実です。
リニューアルが適用されたアカウントでは、VOOMに直接アクセスできるタブが消えただけでなく、「ホーム」タブ内の「サービス」を経由しないといけなくなり、アクセス利便性は大きく低下しました。
さらに、ショートムービー投稿クリエイターにとっては致命的ともいえる3つの機能、すなわち「カメラ機能」「テーマ機能」「ハッシュタグ検索機能」が使えなくなっています。
特にハッシュタグ検索が廃止されたことは、新規ユーザーに自分の動画を発見してもらうための主要な経路が断たれたことを意味します。
これは、LINEがVOOMを、TikTokやInstagramのような「発見と新規獲得の主舞台」から、「既存のフォロワーやファンと深く関係を深めるための器」へと役割を変えようとしている表れでしょう。
僕個人としては、ショート動画を見るのは好きですが、LINEを開いた瞬間、真ん中に動画が自動再生されるのは正直ちょっとうるさく感じていました。
だから、ワンタップでECにアクセスできるようになるのは、日々のちょっとした買い物（特にギフトとか）には便利になる気がしています。
今回のリニューアルは、LINEが「観る時間（VOOM）」の入口を畳み、「決める・買う時間（ショッピング）」の入口を置くことで、「発見と購入の距離をゼロに近づける」という強い意思表示なんですよね。
例えるなら、LINEのアプリは、かつては「友達との会話が中心のリビング」だったのが、今回の刷新で「会話に加えて、家電や日用品が揃うスマートなキッチン」へと改造された、といった感じでしょうか。
私たちは今、その新しい生活動線に慣れるための「再学習期間」の真っ只中にいる、というわけです。
「VOOMタブ復活」は、その移行がまだ完了していないことを示すサインに過ぎず、最終的にはすべてのユーザーの下部メニューに「ショッピング」タブが固定される予定ですから、心の準備をしておきましょうね。
