うわ、また「M0902」ですか。
お気持ち、痛いほどよく分かります。
野村證券アプリでパスキー認証を設定したのに、ログインしようとしたら「M0902」とか「作業が中断しました」なんて表示が出て、結局取引ができない…
僕もIT系の不具合を掘り下げるのが生きがいの30代ブロガーなんですが、この問題、今ネット上でもトップクラスに注目を集めていますよね。
特に2025年11月29日以降、野村證券の一部取引でパスキー認証が事実上必須化されてしまったので、焦っている方も多いはずです。
セキュリティ強化は分かるけど、このエラー地獄は何なんだ！って叫びたくなりますよね。
大丈夫です、この問題の原因はほぼ特定されていますし、解決策も存在します。
今回は、公式情報や多くのユーザーの体験談を徹底的に分析し、このエラーを乗り越えるための完全ガイドをまとめました。
一緒に、この難関を突破しましょう！
パスキー認証とは？ 導入の理由
そもそも、パスキー認証（Passkey）って何？って方もいるかもしれません。
これは、従来の「IDとパスワード」を入力する手間とリスクをなくすために、国際的な団体が推進している次世代の認証技術です。
僕たちのスマホやPCに備わっている顔認証や指紋認証（生体認証）、あるいはPINコードなどを活用して本人確認を行うんですよ。
パスキーの凄いところは、認証の仕組み自体にあります。
アプリやオンラインサービスにログインする際、パスワードのように「文字情報」をやり取りする代わりに、端末内に保存された暗号鍵（秘密鍵）を使って認証を行うんです。
万が一、フィッシング詐欺（偽サイト）に誘導されても、デバイス側が正規のサイトか自動でチェックしてくれるため、パスワードを盗まれる心配がほぼゼロになるんですね。
野村證券がパスキー認証を導入した背景には、オンライン取引におけるセキュリティ強化が急務になったことがあります。
金融庁の発表を見てみると、2025年だけで不正アクセスが1万5,000件以上も確認され、その被害額は数千億円にも上っているんです。
お客様の大切な資産を守るため、野村證券は2025年10月18日からパスキーの任意導入を開始し、11月29日からは現物株売買注文や外国株売買注文、Web入金などの特定取引でパスキー認証を必須化しました。
つまり、パスキーは「便利で安全な認証方式」として、顧客資産を守るための緊急対策として導入された、というわけです。
野村証券アプリでパスキー認証できないエラー「M0902」「作業が中断しました」
■頻出するエラーコードと症状
さて、パスキー認証の必要性は分かっても、実際に使えないと困りますよね。
現在、多くのユーザーを悩ませている代表的な症状は、以下の3パターンです。
認証を妨げる「M0902」エラー
NOMURAアプリでパスキー認証を試みた際に、最も頻繁に表示されるのがエラーコード「M0902」です。
これは主に「パスキー認証エラー」として表示され、ログイン時やパスキー登録時にサーバーとの通信照合がうまくいかなかった場合に発生します。
登録が一度成功していても、このエラーが出てしまいログインできない、というケースが非常に多いのが特徴です。
「作業が中断しました」
もう一つの代表的な症状が、認証フローの途中で「作業が中断しました」と表示されてしまうパターンです。
これは、端末とサーバー間で行われる暗号通信が、電波の不安定さやネットワークの途切れによって中断された時に起こりやすい現象です。
僕自身も経験があるのですが、このエラーが出ると再試行ボタンもなく、ただただ徒労感が残るんですよね…。
パスキー登録は「成功」したのに…
そして、これが一番精神的にきついかもしれません。
アプリでパスキー登録の操作は無事に完了したはずなのに、いざログインしようとすると「パスキー認証に失敗しました」や「M0902」が表示されてしまうという症状です。
中には、WindowsのPCでログインを試みると「パスキーを使用してサインインするときに問題が発生しました」と具体的なエラーメッセージが出るケースも報告されています。
サポートに電話が繋がらない中、この状態に陥ると本当に途方に暮れてしまいますよね。
野村証券アプリでパスキー認証できない原因
■認証できない根本的な原因
なぜ、これほどまでにエラーが多発しているのでしょうか。
原因はユーザー側の環境と、野村證券側のシステム仕様の両方に絡んでいます。
特に、ある特定のOS環境で問題が集中していることが、公式の調査でも明らかになっています。
【原因の核心】Android端末とOSの相性問題
野村證券への問い合わせ傾向を分析すると、パスキー登録・認証時のエラーはAndroid端末を使っているお客様で非常に多く発生していることが確認されています。
ユーザー報告ベースでも、iOS（iPhone/iPad）に比べてAndroidユーザーのエラー報告が5倍以上というデータもあるくらいです。
これは、野村證券だけの問題ではなく、特定のAndroid端末とOSバージョンの組み合わせにおいて、パスキー登録・認証時に不具合が発生する傾向があるためです。
特にAndroidバージョン14では、GoogleがGoogle Pixel以外の機種でパスキー利用に不具合がある旨を公表しており、これがNOMURAアプリのエラーに影響している可能性が高いんです。
現在、エラー報告が多い機種の一例として、Samsung Galaxy Aシリーズ、Sony Xperia 1/5/10 IV、Sharp AQUOS R7/sense7、FCNT arrows Weなどが挙げられています。
通信環境の不安定さと途切れ
前述の「作業が中断しました」というエラーの主な原因は、通信の不安定さです。
パスキー認証は非常に短い時間で複雑な暗号通信をサーバーと行うため、Wi-Fiの電波が弱かったり、モバイル通信が途中で切れたりすると、すぐに通信失敗と判断されエラーとなります。
例えば、自宅のルーターから遠い部屋で試したり、駅の地下などで試すと、このエラーに遭遇する確率は格段に上がります。
また、企業ネットワークでよく使われるVPNやプロキシ接続が、パスキーの暗号通信をブロックしてしまうケースも報告されています。
ブラウザやアプリ設定の不整合
パスキー認証には、使用するブラウザやOSの「パスキー管理サービス」（iPhoneなら「パスワード」アプリ、Androidなら「Googleパスワードマネージャー」）が深く関わってきます。
そのため、推奨環境（iPhone/iPadはiOS 18以上/Safari 18以上、Androidは9以上/Chrome 128以上）を満たしていない古いOSやブラウザを使っていると、そもそも認証が機能しません。
さらにAndroidでは、Google Chromeが「既定のブラウザ」に設定されていないために、認証フローがうまく立ち上がらない、という設定のズレが原因となるケースも目立ちます。
NOMURAアプリやブラウザのキャッシュ（一時保存データ）に古い情報が残っていることで、新しいパスキー情報と衝突し、ログインに失敗することもあります。これは「冷蔵庫に古い食材が残っていて新しい料理の準備が進まない」ようなイメージですね。
サーバー側の鍵情報不整合
「パスキー登録は成功したのにログインできない」という場合、野村證券のサーバー側でパスキー登録情報（公開鍵）と、お客様の端末側で保存されている情報（秘密鍵）の間で、何らかの不整合が起きている可能性が高いです。
野村證券のパスキーは、1口座につき1個のパスキー登録が必要であり、基本的には端末やOSを跨いで共有させない仕様になっています。
この仕様が厳格なため、機種変更やOSアップデート、さらには指紋の再登録などを行った際に、認証情報が壊れてしまうことがあるのです。
野村証券アプリでパスキー認証できない対処法は？
■パスキー認証エラーの完全対処法
原因が分かれば、対策を講じるのみです。
まずは自力で解決できる基本対処から試して、どうしてもダメなら最終手段に進みましょう。
1. 通信環境とアプリの基本リフレッシュ
M0902や「作業が中断しました」が出た場合、まず試してほしいのがこのステップです。
安定した通信環境での再試行
ログインを試みる前に、電波状況が安定しているかを確認してください。
もしWi-Fiが不安定なら、Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信（4G/5G）で試してみましょう。逆に、モバイルデータが弱い場所なら安定したWi-Fiに切り替えてください。
また、VPNやプロキシ接続を利用している場合は、一時的にそれらをオフにしてから再試行することが、認証通信を妨げないための重要なポイントです。
アプリと端末の再起動・キャッシュ削除
端末やアプリ内に残っている一時的なエラーを解消します。
NOMURAアプリを強制終了し、端末自体も一度再起動してみましょう。
Androidの場合は、「設定」→「アプリ」→「NOMURAアプリ」→「ストレージ」から「キャッシュをクリア」を実行すると、古いデータによる衝突が避けられることがあります。
※注意： キャッシュのクリアはOKですが、間違って「データを削除」を押さないでください。パスキー情報が消える可能性があります。
2. Androidユーザー必須のブラウザ設定確認
Android端末をご利用の方は、以下の設定を必ず確認してください。
NOMURAアプリは、パスキー認証時にOSの認証機能やブラウザと連携します。
「設定」アプリを開き、Google Chromeが「既定のブラウザ（デフォルトアプリ）」に設定されているかを確認し、もし違う場合はChromeに変更してください。
特にAndroid 14をお使いの方は、OS側の不具合が影響している可能性が高いため、ブラウザ設定の見直しは必須です。
3. パスキーの再登録（最重要かつ最終手段）
上記を試してもM0902が解消しない場合、サーバー側の鍵情報と端末側の鍵情報がズレている可能性が濃厚です。
この場合、パスキーを一度解除（削除）し、通信環境が万全な状態で再登録するのが最も確実な解決策となります。
ただし、野村證券の場合、パスキーの削除にはお取引店への連絡が必要という、なかなか手間の掛かる仕様になっているのが悩ましいところです。
パスキー解除・リセット依頼の手順
- サポート窓口へ連絡：オンラインサービスサポートダイヤル、または最寄りのお取引店へ電話します。
- 「パスキー認証エラー（M0902）が発生しているので、パスキー登録情報をサーバー側で解除（リセット）してほしい」と依頼します。
- 導入直後から問い合わせが殺到し、電話が繋がりにくい状況が続いていますが、根気よくかけ続けるか、朝一など比較的空いている時間を狙いましょう。
- リセットが完了したら、改めてNOMURAアプリを開き、メニューから「パスキー登録」を最初からやり直してください。
ユーザー事例でも、「コールセンターでリセットしてもらったら成功した」「古い端末で再登録したら起動した」という報告が多数上がっており、このリセット操作がM0902の根本解決になることが多いようです。
4. パスキーを使わない応急処置
パスキー問題が解決するまでの間、急ぎで取引や入出金が必要な場合は、代替手段を利用しましょう。
NOMURAアプリやオンラインサービスには、パスキー以外でログインする方法が用意されています。
従来のID・パスワードでログイン
パスキーを登録していても、オンラインサービスのログイン画面で「口座番号でログイン」を選び、従来の取引店コード、口座番号、ログインパスワードを入力することでアクセスできます。
ただし、2025年11月29日以降は、パスキー未登録/認証不可の状態だと、売買注文や出金などのお取引に制限がかかる可能性があるため、残高確認などの一時対応にとどめるのが無難です。
電話認証の申請
パスキーの登録や認証がどうしてもできないお客様向けに、オンラインサービスにログイン後、「口座情報/手続き」＞「サービス・契約情報照会」から電話での認証を希望する申請が可能です。
これは緊急時のための手段であり、パスキーが使えるようになるまでの間に、ぜひ検討しておきたいですね。
まとめ：諦めずに再挑戦を！
野村證券のパスキー認証問題、本当に厄介ですが、セキュリティ強化のためには避けて通れない道です。
特にAndroidユーザーの皆さんは苦労されていると思いますが、焦らず、以下のポイントを順にチェックして再挑戦してみてください。
【M0902・作業中断の解決ステップ】
- 通信環境：Wi-Fiのオン/オフを切り替え、電波が安定した場所で試す。
- アプリ・端末：NOMURAアプリを再起動し、Androidならキャッシュをクリアする。
- ブラウザ設定：Androidの場合、Google Chromeを既定のブラウザに設定する。
- 最終手段：コールセンターやお取引店に連絡し、パスキー登録情報の解除（リセット）を依頼し、再登録を行う。
パスキー認証は、例えるなら「最新式のハイテク鍵」です。
導入直後は鍵穴にぴったり合わず、何度も回さないと開かないこともあるかもしれませんが、一度設定が完了すれば、従来のパスワードという「脆弱な鍵」を使うリスクから解放されます。
今は混乱期ですが、野村證券も早期解決に向けて対応を進めているとのこと（2025年12月2日更新情報に基づく）。
諦めずに、ご自身の資産をフィッシング詐欺から守るための一歩として、この不具合を乗り越えていきましょう！
