第111回薬剤師国家試験を終えた皆さん、本当にお疲れ様でした。
今は試験の緊張から解放されて、ホッと一息ついている頃でしょうか。
それとも、解答速報を握りしめてスマホの画面とにらめっこしている真っ最中かもしれませんね。
2026年2月21日と22日の2日間にわたって繰り広げられたあの壮絶な戦いは、まだ終わったばかりです。
人生を左右するかもしれないこの大きな壁を乗り越えるために、皆さんが積み重ねてきた努力を想像するだけで、僕の胸も熱くなります。
ネット上でもこの話題は今まさに最高潮に盛り上がっていて、様々な情報が飛び交っています。
現役薬剤師である僕の目線からも、今年の試験がどんなものだったのか、そしてこれからの合格発表に向けて何を考えればいいのかを深く掘り下げていきたいと思います。
第111回薬剤師国家試験2026概要
■111回試験の全貌
今回の第111回薬剤師国家試験は、例年通り全国9つの地域で一斉に実施されました。
北海道から福岡まで、各地の大学や会議場が受験生の熱気に包まれていたわけですが、会場にたどり着くだけでも一苦労だった方もいるはずです。
試験の構成自体は全部で345問という膨大なボリュームで、これを2日間かけて解き進めるという、まさに体力と精神力の限界に挑むようなスケジュールでした。
初日の朝9時30分から始まる必須問題試験を皮切りに、理論問題、そして2日目の実践問題へと続く流れは、毎年変わることのない過酷な道のりです。
一問2点の配点で、満点は690点という大きな数字ですが、自己採点では何問正解できたかという正答数で語られることが多いですよね。
僕も受験票に記された「集合時刻8時50分」という文字を見たときの、あの独特の緊張感を今でも昨日のことのように思い出します。
合格発表の日は2026年3月25日の水曜日、午後2時と決まっていますが、それまでの約1ヶ月間は生きた心地がしないというのも受験生の本音でしょう。
厚労省のホームページに自分の番号を見つけた瞬間の喜びは、何物にも代えがたい一生の宝物になります。
第111回薬剤師国家試験2026|自己採点・受験生の感想
■受験生のリアルな声
試験が終わった直後から、各種予備校の自己採点システムには数千人規模のデータが次々と入力されています。
SNSや掲示板を覗いてみると、今年の合格ボーダーを巡って本当に切実な声が溢れかえっているのが分かります。
例えば、去年の合格ラインだった213点をギリギリ超えるか超えないかというラインにいる方たちの、「不安で夜も眠れない」という投稿には胸が締め付けられます。
一方で、220点台や230点台を叩き出して少し安堵している方もいますが、マークミスがないかという恐怖は最後まで消えないものです。
ある大手予備校の集計では、現時点での平均点が235.7点というかなり高い数字が出ていて、これがボーダーを押し上げる要因になるのではないかと戦々恐々としています。
「必須問題で足切りを食らいそうで怖い」とか「化学が難しすぎて泣きそうになった」といった具体的な感想も、今年の試験の特徴をよく物語っていますね。
理論問題で苦戦したけれど、実務実習の経験を活かして実践問題でなんとか挽回した、というエピソードも多く見かけます。
ネット上では「やくまる」や「さいてんくん2」といった便利なツールを駆使して、他の受験生との立ち位置を確認し合う光景が日常茶飯事となっています。
僕の個人的な感覚では、この自己採点の結果を待つ時間こそが、ある意味で試験本番よりも精神的にハードな期間だと言えるかもしれません。
第111回薬剤師国家試験2026|難易度は?
今年の第111回試験を総括すると、全体的には前回よりも「やや易化した」というのが共通した見解のようです。
もちろん、解いている最中の皆さんからすれば「どこが簡単なんだよ!」とツッコミを入れたくなる気持ちも痛いほどよく分かります。
科目の内訳を細かく見ていくと、特に「化学」がかなりの難問揃いで、多くの受験生にとっての鬼門となったようです。
僕も問題に目を通してみましたが、あの構造式や反応式に翻弄される感覚は、まさに「鬼」と呼ぶにふさわしいレベルでした。
その一方で、薬理や法規、制度、倫理といった分野は比較的得点しやすくなっており、ここでどれだけ点数を稼げたかが勝負の分かれ目になりそうです。
必須問題については、高校レベルの基礎知識や医療コミュニケーションに関する問いが多く、基礎をしっかり固めていれば高得点を狙える内容でした。
2日目の実践問題は、現場の処方箋や実務実習で学んだ内容が色濃く反映されており、消去法で正解にたどり着ける問題も散見されました。
結局のところ、物理・化学・生物という基礎科目の出来が、最終的な合否を分ける鍵になるという構造は今年も健在だったと言えます。
調剤報酬改定の影響もあってか、より臨床現場に近い「実務重視」の傾向が一段と強まった印象を強く受けました。
第111回薬剤師国家試験2026|合格ライン・ボーダーは?
さて、皆さんが最も気になっているであろう合格ラインの予想について、僕なりの分析をお伝えします。
今年の試験が易化したことを踏まえると、去年の213点というボーダーよりも数点上昇するのはほぼ間違いないでしょう。
複数の予備校データや受験生の動向を総合的に判断すると、正答数で「217問から220問前後」が一つの目安になると見ています。
点数に換算すれば434点から440点あたりが、合格と不合格を分けるデッドラインになるのではないでしょうか。
もし自己採点で220点(440点)を超えているのであれば、まずは肩の力を抜いて良いレベルだと言えるはずです。
225点以上のスコアを持っている方は、よほどのマークミスがない限り、合格を確信して引越しの準備や旅行の計画を立てても大丈夫だと思います。
逆に213点から216点あたりのゾーンにいる方は、正直なところ合格発表の瞬間まで予断を許さない、非常にハラハラする状況です。
廃問の数や全員正解の問題が出るかどうかでも、このボーダーラインは1点単位で上下に激しく変動します。
それに加えて、薬剤師の数を調整しようとする国の施策がどう影響するかも、予測を難しくさせている要因の一つですね。
でも、どんなに不安になっても結果はもう封印されていますから、今は自分を信じて待つしかありません。
| 予想ソース | ボーダー予想(正答数) | 安全圏目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| メディセレ平均ベース | 217前後(434点) | 220以上 | 計算式「225×平均÷245」使用 |
| 薬ゼミ系ブログ | 216~218(432~436点) | 220以上 | 去年より若干上昇 |
| 病院薬剤師ブログ | 218~225(436~450点) | 225以上 | 合格者数次第で変動 |
| 知恵袋多数意見 | 217~225 | 220以上 | 213点は「厳しい?可能性あり」 |
| 総合コンセンサス | 217~220前後 | 220以上 | 易化で去年(213)より上昇 |
薬剤師国家試験|合格ライン・ボーダーの推移
■例年の推移と傾向
ここで少し視点を広げて、過去数年間の合格基準の動きを振り返ってみることにしましょう。
薬剤師国家試験は現在、相対基準を採用しているため、試験の難易度によって合格点が大きく変わるのが特徴です。
例えば第108回試験ではボーダーが235点と非常に高かった一方で、その翌年の第109回では210点まで一気に下がりました。
これほどまでに合格点が変わる試験も珍しいですが、それだけその年の受験生全体の出来に左右されるということです。
過去10年ほどのデータを見ても、合格率はだいたい70パーセント前後で安定して推移しています。
ただし、この数字には「新卒」と「既卒」の大きな格差が隠されていることを忘れてはいけません。
現役生である新卒者の合格率は80パーセントから85パーセントと非常に高いのですが、既卒者になるとそれが40パーセント台まで落ち込んでしまいます。
このデータが示すのは、やはり卒業してからの時間が経てば経つほど、国家試験という特殊な形式に対応するのが難しくなるという現実です。
だからこそ、現役の皆さんは何としても今回で決めるという強い意志で挑んだはずですし、その思いが結果に結びつくことを願って止みません。
近年の傾向としては、単なる暗記だけでは太刀打ちできない「科目横断的な思考」を問う問題が確実に増えています。
薬剤師国家試験|合格率の推移
合格率が毎年一定の範囲内に収まっているのは、国がある程度の薬剤師の誕生数をコントロールしている側面もあるからでしょう。
受験者数が1万3000人から1万4000人程度で推移する中で、毎年9000人強の新しい薬剤師が誕生しています。
大学別の合格状況を見ると、やはり国公立大学が圧倒的な強さを見せており、80パーセントを超える高い合格率を維持しています。
私立大学については大学間での格差が激しく、90パーセントを超える名門から、残念ながら低い数字に留まってしまう大学まで様々です。
大学側も合格率を高く見せるために、卒業試験で受験生を絞り込むといった「裏の事情」があったりもします。
ですから、厚労省が発表する見かけ上の合格率だけでなく、入学した学生がストレートで合格できた割合、いわゆる「真の合格率」に注目するのも面白いかもしれません。
男女別で見てみると、実は女性の方が男性よりも合格率がやや高い傾向にあるというデータも興味深いですね。
第111回についても、全体としての合格率が極端に下がることは考えにくいですが、合格者の総数が絞られる可能性は否定できません。
今の日本の医療体制において、薬剤師に求められる職能が高度化していることも、試験の質的な変化に繋がっているはずです。
まとめ
■未来へ向けて
最後になりますが、試験を終えた皆さんに僕から伝えたいことがあります。
自己採点の結果がどうであれ、この6年間という長い年月、薬学という難しい学問に向き合ってきた自分をまずは褒めてあげてください。
合格ラインに届きそうな人は、これまで我慢してきた趣味や遊びを存分に楽しんで、4月からの社会人生活に向けて英気を養いましょう。
もし思うような点数が取れず、暗い気持ちの中にいる人がいたとしても、それは決して人生の終わりではありません。
1点差で涙を呑んで、翌年に見事合格して今は立派に現場で活躍している先輩薬剤師を、僕は数えきれないほど知っています。
薬剤師免許は一生の資格ですし、その取得までの道のりが少し遠回りになったとしても、そこでの苦労は将来必ず患者さんに寄り添う力になります。
3月25日の合格発表まで、落ち着かない日々が続くとは思いますが、どうか体調を崩さないように過ごしてくださいね。
皆さんの努力が正当に報われ、春には薬局や病院の現場で共に働けることを心から楽しみにしています。
本当にお疲れ様でした、そして皆さんの未来に幸あれ!
