こんにちは、はるをです。
日本では3月5日(アメリカでは2024年11月22日)から公開されたミュージカル・ファンタジー映画「ウィキッド ふたりの魔女(原題:wicked)」について解説!
オズの魔法使いの裏側で繰り広げられる、二人の魔女の友情と葛藤を描いた感動の物語です。

ウィキッド ふたりの魔女|最後の結末は?※ネタバレ注意
映画「ウィキッド ふたりの魔女(原題:Wicked: Part One)」について、気になる最後の結末、世間での評価、そしてどこで観られるのか、はるをと一緒にじっくりと見ていきましょう。

この映画、本当に心を掴まれる作品ですよね。私も公開前からずっと楽しみにしていました。
まずは、皆さんが一番気になるであろう最後の結末から、深く掘り下げていきましょう。
映画の終盤、物語は息をのむような展開を迎えます。
エルファバは、自分が信じていた偉大なオズの魔法使いが、実は動物たちの言葉や権利を奪い、猿たちに恐ろしい翼を生やしてスパイとして利用しようとする詐欺師だったという衝撃的な真実を知ってしまいます。
「なんてこと…!」と、私もエルファバと同じように、深い失望感に襲われました。彼女にとって、オズの魔法使いは希望の象徴だったはずですから。
そして、この陰謀に気づいたエルファバは、グリンダと共にエメラルドシティから逃亡することを決意します。
「もう、こんな場所にいられない!」という彼女の強い決意が伝わってきて、私も心の中で応援していました。
しかし、グリンダは、オズの魔法使いとの和解をエルファバに勧めます。「まだ、やり直せるかもしれない」というグリンダの言葉は、彼女の優しさゆえでしょう。
でも、エルファバは、オズの不正を許すことはできないと、きっぱりと拒否するのです。
この時の二人のやり取りは、それぞれの正義感や価値観がぶつかり合っていて、とても胸に迫るものがありました。
運命のいたずらか、エルファバがオズの計画を阻止しようとしたことが、逆に彼女を窮地に追い込んでしまいます。
なんと、魔法学部の学部長であるモリブル夫人(実は彼女も動物実験に関わっていたのです!)は、エルファバを「邪悪な魔女」だと公に非難してしまうのです。
「そんな…!真実を暴こうとしただけなのに!」と、私は思わず叫びたくなりました。
そして、物語はクライマックスへ。エルファバは、禁断の呪文書グリモリーの力を使って、なんとほうきに魔法をかけ、空へと飛び立ちます!

このシーンは、まさに圧巻でした。彼女の怒り、悲しみ、そして未来への希望が、空を舞う姿に凝縮されているようでした。
グリンダは彼女を追いかけますが、エルファバは「一緒に来ないか」と誘いつつも、自分の選んだ道を一人で進むことを決意します。
二人は言葉少なに、しかし深く、別れを告げるのです。
この別れのシーンは、友情というかけがえのない絆を感じさせると同時に、それぞれの信念のために違う道を選ばざるを得ない、切ない現実を描いていて、涙が止まりませんでした。
エルファバが空へ飛び立つと同時に、彼女の強大な魔法はオズ全域で停電を引き起こすほどでした。
それは、彼女の怒りの大きさを物語っているようでした。モリブル夫人は、さらに大衆を煽り、エルファバを徹底的に悪者に仕立て上げます。
そして、エルファバの妹であるネッサローズと父のスロップ総督の元にも、その知らせは届き、スロップ総督は心臓発作を起こしてしまうという悲劇も描かれます。
最後に、エルファバは西の方角へと飛び去っていくのです。
画面には大きく「To be continued…(続く)」という文字が現れ、第一部が幕を閉じます。
この終わり方には、本当に「ええっ、ここで終わりなの!?」と、良い意味で裏切られました。
エルファバがこれからどうなってしまうのか、グリンダとの友情はどうなるのか、そしてオズの国はどう変わっていくのか、気になることばかりが残され、続編への期待が膨らむばかりです。
まるで、続きが書かれたページを早くめくりたいような、そんな焦燥感にも似た気持ちになりました。
ウィキッド ふたりの魔女|レビュー評価は?
さて、次にこの映画がどのように評価されているのかを見ていきましょう。
公開後、「ウィキッド ふたりの魔女」は、批評家からも観客からも非常に高い評価を得ているようです。
レビュー集積サイトのRotten Tomatoesでは、なんと89%もの批評家が肯定的な評価を与え、平均評価も7.8/10という高スコアを記録しています。
Metacriticでも、100点満点中73点という「概ね好意的なレビュー」を示しており、その評価の高さが伺えます。
観客の反応も熱狂的で、CinemaScoreの調査では平均「A」評価、PostTrakの調査では92%が好意的と回答し、80%もの観客が「ぜひお勧めしたい」と答えているのです。
これだけでも、この映画が多くの人々の心を掴んでいることがよくわかりますね。
具体的な批評を見てみると、『ウォール・ストリート・ジャーナル』のカイル・スミス氏は、本作を
「今年最もエンターテインメント性に優れた映画であり、『シカゴ』以来最も華やかなハリウッドの実写ミュージカル」
と大絶賛しています。
また、『バラエティ』のジャズ・タンカイ氏は
「想像を超えたミュージカルの傑作」
と評し、監督のジョン・M・チュウの手腕、キャストの演技、そしてセットや衣装を特に高く評価しています。
私も、映画の冒頭からその映像の美しさと衣装の豪華さに圧倒されました。まるで絵本から飛び出してきたような、色彩豊かで幻想的な世界観は、まさに圧巻の一言です。
Deadline Hollywoodのアントニア・ブライス氏は、本作を
「最初から最後まで楽しい作品」であり、「エリヴォとグランデの一流の才能と笑えるコメディセンスを披露したおいしい、愉快な作品」
と評し、楽曲の演出に驚きと喜び、そして深みがあると述べています。
特に、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの二人の主演の演技と歌唱力は、多くの批評家から絶賛されています。
エルファバの抱える葛藤や強さを力強く表現したエリヴォの演技、そしてグリンダのチャーミングさと内面の変化を見事に演じきったグランデの演技は、本当に素晴らしかったです。
二人のハーモニーは鳥肌が立つほど美しく、何度も聴き返したくなります。
コミカルな役どころからシリアスな場面まで、幅広い演技を見せてくれて、物語に深みを加えていました。
興行成績
興行成績も非常に好調で、全米公開される前から大きな話題を集めていました。
公開後もその勢いは衰えず、オープニング週末にはなんと1億ドルを超える興行収入を記録し、感謝祭の週末には国内累計興行収入が2億5000万ドルを超え、国内でのブロードウェイミュージカル原作映画として歴代最高の興行収入を達成したのです。
これは、長年記録を保持していた「グリース」の記録を塗り替えるという快挙であり、本作への期待と満足度の高さを物語っています。
世界全体での興行収入も7億ドルを超え、2024年のミュージカル映画としては最高の成績を収めています。
さらに、「ウィキッド ふたりの魔女」は、第97回アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞の2部門を受賞しました。
この受賞からも、映画のクオリティの高さが証明されていますね。
特に、あの豪華絢爛なオズの国の美術と、エルファバやグリンダをはじめとするキャラクターたちの個性豊かな衣装は、本当に目を見張るものがありました。
もちろん、一部には上映時間の長さや、物語の展開に対する意見もあったようですが、全体としては、その圧倒的な映像美、素晴らしい音楽、そしてキャストの熱演によって、多くの観客を魅了し、高い評価を得ていると言えるでしょう。
私も、2時間41分という上映時間を全く長く感じさせないほど、物語に引き込まれました。
ウィキッド ふたりの魔女|どこで見れる?
そして最後に、「ウィキッド ふたりの魔女」を上映する映画館についてですね。
日本でも、全国の多くの映画館で公開され、多くのファンがその魔法の世界に浸っています。
具体的な映画館名をすべて挙げることは難しいのですが、主要な映画館チェーン、例えばTOHOシネマズ、イオンシネマ、ユナイテッド・シネマ、109シネマズなど、各地のシネマコンプレックスを中心に幅広く上映されています。
また、地域によっては、独立系の映画館でも上映されている場合がありますので、お住まいの地域の映画館情報を確認してみるのが一番確実です。
映画館のウェブサイトや、映画情報サイトなどで「ウィキッド ふたりの魔女 上映館」と検索すれば、近くの映画館の情報がすぐに手に入るはずです。

多くの映画館では、インターネットでのチケット予約も可能ですので、事前に予約しておくとスムーズに鑑賞できますよ。
ちなみに、日本語吹替版では、なんと劇団四季でエルファバ役を演じてきた岡村美南さんと、グリンダ役を演じてきた谷原志音さんが特別出演しているそうですよ。
これは、ミュージカルファンにとってはたまらないサプライズですよね!私も、ぜひ吹替版でも観てみたいと思っています。
この映画を映画館の大スクリーンと迫力のあるサウンドシステムで体験することは、本当に格別です。
あの魔法の世界を全身で感じることができますし、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの歌声は、映画館の音響でこそ、その素晴らしさが最大限に引き出されると思います。
ぜひ、お近くの映画館で「ウィキッド ふたりの魔女」の魔法にかかってみてください。きっと、忘れられない感動的な体験になるはずです。
そして、私たちと一緒に、続編の公開を心待ちにしましょうね!
コメント