こんにちは「はるを」です!
この記事では映画「ウィキッド ふたりの魔女」について、グリンダがなぜガリンダから名前を改名したのか考察しています!
ディラモンド先生が「ガリンダ」を「グリンダ」と発音を間違えていたことが発端ですが、あえてグリンダを受け入れた理由は?

「はるを」の視点からグリンダの性格や価値観にも迫っていくよ!
ウィキッド(映画)グリンダなぜガリンダから改名?グリンダの性格を考察!
今回取り上げるのは、いよいよ日本でも公開された話題の映画『ウィキッド ふたりの魔女』のグリンダについて。
もうご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?私は先日、劇場でその壮大な魔法の世界にどっぷり浸ってきました。映像も音楽も本当に素晴らしくて、鳥肌が立ちっぱなしでした!
さて、『ウィキッド』といえば、誰もが知る『オズの魔法使い』の知られざる前日譚。
特に魅力的なのが、後に「南の良い魔女」となるグリンダと、「西の悪い魔女」と呼ばれるエルファバ、二人の魔女の友情と葛藤を描いている点ですよね。
今回は、そんなグリンダにスポットライトを当てて、劇中で名前を「ガリンダ」から「グリンダ」へと改名した理由、そして彼女の性格や価値観についても、じっくりと紐解いていきたいと思います!
映画『ウィキッド』グリンダ改名の裏側!アリアナ・グランデが演じる人気者の本音とは?
■なぜガリンダはグリンダになったのか?映画における改名の真相
映画『ウィキッド ふたりの魔女』を観ていると、物語の中盤あたりで、ガリンダが自ら「今日から私の名前はグリンダよ!」と宣言する印象的なシーンがありますよね。
突然の改名に、「え、どうして?」と思った方もいるのではないでしょうか。
私も最初は少し戸惑ったのですが、物語を注意深く見ていくうちに、その背景にある彼女の複雑な想いや、彼女を取り巻く状況が見えてきました。
劇中では、エルファバとガリンダが通うシズ大学の歴史学の講義で、ヤギの姿をしたディラモンド教授というキャラクターが登場します。
このディラモンド教授が、ガリンダの名前をどうしても正確に発音できず、「グリンダ・アップランド」と呼んでしまうんですね。
これが、彼女の名前が「グリンダ」と呼ばれるようになった最初のきっかけです。
そして、物語が進み、ディラモンド教授が動物排斥運動の影響で大学を追放されてしまうという悲しい出来事が起こります。
この時、ガリンダは、以前から好意を抱いていたウィンキー国の王子フィエロに良い顔をしたい一心で、突飛な行動に出るんです。
「かわいそうなディラモンド教授…何か行動を起こしたくなる…そうだ、みなさん聞いて!」と声を上げ、「今日から、ディラモンド教授が私の名前を呼んだように、『グリンダ』と名乗るわ!」と宣言するのです。
この改名のシーン、皆さんはどう思いましたか?私は、彼女の行動を見て、「あぁ、やっぱりグリンダって、すごく計算高いところがあるんだな」と感じました。
もちろん、ディラモンド教授への同情の気持ちも少しはあったのかもしれません。
でも、その根底には、フィエロの気を引いて、彼の関心を再び自分に向けたいという強い願望があったのは明らかですよね。
エルファバが、フィエロと教授や動物たちのことで特別な絆を深めていることに気づいたガリンダは、焦りを感じたのでしょう。
「ずっと考えてるんだ」と語るフィエロに対して、「あぁ、私も、私も!可哀想なディラモンド教授。何か行動を起こしたくなる…」と、まるで自分も同じように教授のことを深く思っているかのように振る舞う姿は、少し痛々しくもありました。
彼女にとって、自分の名前を変えることすら、フィエロの関心を取り戻すための手段だったのだと考えると、彼女の「みんなに愛されたい」という強い願いがひしひしと伝わってきます。

グリンダのこの行動は連帯感や怒りの表明というよりも、むしろフィエロへのアピールという側面が強かった見て間違いないでしょう。
自分の名前という、アイデンティティの根幹に関わるものを、他者のために、しかも自分の恋愛感情のために変えてしまうというのは、なかなか大胆な行動ですよね。
でも、それこそが、後に「南の良い魔女」と呼ばれるようになるグリンダの、複雑で多面的な魅力を象徴しているのかもしれません。
グリンダの性格を徹底分析
グリンダというキャラクターを掘り下げていくと、「可愛い」「人気者」「お洒落好き」といったイメージが先行するかもしれません。
実際、映画の中でも、彼女は常に華やかで、周囲の注目を集める存在として描かれています。
でも、物語を注意深く見ていくと、彼女の内面には、強い愛され願望と、それを実現するための巧妙な計算高さが共存していることが分かります。
彼女の愛され願望は、シズ大学に入学した当初から見て取れます。
常に周囲にちやほやされ、注目を浴びることを好む彼女は、エルファバのような、見た目も内面も周囲とは異なる存在を、最初は受け入れることができませんでした。
むしろ、エルファバの緑色の肌を揶揄したり、ダンスパーティーで彼女をからかったりと、意地悪な一面も見せていましたよね。
しかし、そうした行動の裏には、「みんなに好かれたい」「仲間外れにされたくない」という、彼女なりの不安や恐れがあったのかもしれません。
人気者の座を維持するためには、自分と異なる存在を排除しようとする、ある種の防衛本能が働いていたとも考えられます。
ところが、物語が進むにつれて、グリンダの心境にも変化が現れます。
ダンスパーティーでエルファバが傷ついている姿を見た彼女は、自分がしたことの残酷さを痛感し、エルファバに手を差し伸べるようになります。
この時、彼女の中には、単なる人気者でいることよりも、もっと大切なものがあるという気持ちが芽生え始めたのではないでしょうか。
とは言え、彼女の計算高さは、その後の行動にも表れています。
例えば、ボックという青年が彼女に好意を寄せていることを利用して、足が不自由なエルファバの妹ネッサローズをダンスに誘うようそそのかす場面がありました。
これは、自分にまとわりつくボックを遠ざけつつ、周囲には優しい人気者として見られたいという、彼女の巧妙な策略だったと言えるでしょう。
また、物語の終盤で、エルファバがオズの魔法使いと対立し、追われる身となった時、グリンダはオズの魔法使いに、「エルファバの弱点は妹のネッサローズ。
妹が困っていると聞けば必ず現れるわ」とほのめかします。
これは、自分自身が手を汚すことなく、他者を利用して目的を達成しようとする、彼女の計算高さを象徴する行動だと思います。
しかし、興味深いのは、グリンダはそうした策略的な行動を取る一方で、自分がしてしまったことへの反省の念も抱いているように見える点です。
彼女は、決して根っからの悪人ではない。ただ、「自分にとって都合の良いように」「見た目にも善良であろうと」行動しているだけなのかもしれません。
アリアナ・グランデが演じるグリンダは、そうした複雑な内面を持つキャラクターを見事に体現していると感じました。
可愛らしさの中に垣間見える孤独感、そして時折見せる優しさや葛藤。彼女の多面性こそが、このキャラクターの最大の魅力なのかもしれませんね。
まとめ:映画『ウィキッド』におけるグリンダの改名は、彼女の複雑な魅力を引き出す重要な要素!
今回のブログでは、映画『ウィキッド ふたりの魔女』におけるグリンダの改名理由、そして彼女の性格や価値観について、じっくりと掘り下げてきました。いかがでしたでしょうか?
ガリンダがグリンダへと名前を変えたのは、亡くなったディラモンド教授への敬意を示すという名目のもと、実はフィエロの気を引くためだったという、彼女の嫉妬心が垣間見えるエピソード。
そして、人気者でありたいという強い願望と、時に見せる意地悪さ、しかし根っからの悪人ではない複雑な内面。
アリアナ・グランデの演じるグリンダは、可愛らしさだけでなく、そうした内面の葛藤や計算高さも繊細に表現しており、本当に見応えがありました。
まだ映画を観ていない方は、ぜひ劇場で、彼女の魅力的な演技を堪能してみてください!
それでは、今回のブログはここまで。また次回の「はるを」の映画語りでお会いしましょう!さようなら!
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