正直、まだ心が追いついていないファンも多いのではないでしょうか。
2026年4月27日、僕たちの日常を彩り続けてくれた唯一無二のロックバンド、UNISON SQUARE GARDENから衝撃的な発表がありました。
ドラムの鈴木貴雄さんの脱退、そしてバンドの活動休止という言葉は、あまりにも重く、それでいて彼ららしい誠実さに満ちたものでした。
unison square gardenの歩み
■3人が駆け抜けた22年間の奇跡
2004年7月24日、斎藤宏介さんが高校時代の仲間である田淵智也さんと、その小学校時代の同級生だった鈴木貴雄さんを誘ったあの日から、すべては始まりました。
結成当初は「ユニゾン」という名前で、初めてスタジオに入って合わせた「星追い達の祈り」の音を今でも大切に語り継いできた3人だけの歴史です。
2008年にシングル「センチメンタルピリオド」でメジャーデビューを果たして以来、彼らは一度もメンバーを入れ替えることなく、3ピースの美学を貫き通してきました。
「シュガーソングとビターステップ」が社会現象を巻き起こしても、武道館のステージに立っても、彼らの本質は常に「ステージの上の3人の音」だけに集約されていたように感じます。
2024年の20周年プロジェクトで見せてくれたあの多幸感溢れるライブは、まさに20年間の集大成であり、僕たちファンにとっても生涯忘れられない景色となりました。
透明感のある斎藤さんの歌声、ステージを縦横無尽に駆け回る田淵さんのベース、そして圧倒的な手数でバンドを支える鈴木さんのドラムは、まさに黄金のバランスでした。
unison square garden 鈴木貴雄が脱退・活動休止の報道
■2026年4月27日の衝撃と最新報道
しかし、22年という長い年月を経て、彼らは大きな区切りを選ぶことになりました。
2026年4月27日の夜、公式サイトが更新され、同年7月15日の幕張メッセ公演をもって鈴木貴雄さんが脱退し、現体制での活動を終了することが正式に告げられました。
それに伴い、バンドは「解散」という言葉を避け、無期限の「活動休止」という道を選択しています。
各メディアはこの「電撃発表」に揺れ、邦楽ロックシーンを牽引してきた重要バンドの決断を大きく報じました。
特に鈴木貴雄さん本人が自身のXで「ごめーんバンド辞めることになりました!」と、どこか彼らしい軽やかさの中に、1年かけて固めた決意を滲ませた投稿をしたことは、ファンの胸に深く突き刺さりました。
斎藤さんもメンバーブログを更新し、この決断が突然のものではなく、数年間にわたり3人での存続を模索し続けた結果であることを明かしています。
unison square garden 鈴木貴雄が脱退!理由は?なぜ活動休止?
■なぜ「脱退」と「休止」を選んだのか
なぜ、これほどまでに強固な絆で結ばれた3人が別の道を歩むことになったのか、メンバーの言葉を紐解くとその複雑な理由が見えてきます。
鈴木さんは、2025年頃から運営方針の違いでメンバーと大きく衝突することが度々あったと振り返っています。
その中で田淵さんから「20周年を経て疲れきってしまった、辞めたい」という打診があり、鈴木さん自身もその疲労の大きな原因の一つが自分であったと自責の念を込めて説明しています。
斎藤さんの視点によれば、バンドとしての美学を守り抜こうとする田淵さんと、ドラム以外のファッションやゲームといった個人の表現を追求したい鈴木さんの「それぞれの正義」が、もう交わらなくなってしまったようです。
鈴木さんは、自分が辞めることでバンド(UNISON SQUARE GARDEN)そのものが無くなってしまうのはもったいないと考え、バンドの存続を最優先して身を引く道を選びました。
解散ではなく「活動休止」としたのは、身近な人々からの「続いてほしい」という願いと、3人が築き上げた音楽を保存したいという思いがあったからではないでしょうか。
僕は、この決断が不仲による空中分解などではなく、22年間全力でぶつかり合ってきた3人による、最も誠実な「停車」なのだと感じてなりません。
unison square garden いつ鈴木貴雄が脱退・活動休止?
■幕張メッセで迎える現体制の終止符
僕たちに許された「3人のユニゾン」としての時間は、2026年7月15日までとなります。
この日、千葉・幕張メッセ国際展示場で開催されるライブ「Sentimental Period」が、22年間の旅路の終着点です。
公演タイトルにデビュー曲の名前を冠するあたり、彼らが歩んできた道のりへの誇りと、始まりに戻るような決意が感じられて目頭が熱くなります。
ライブが終了したその瞬間から、UNISON SQUARE GARDENは現体制の活動を終了し、静かな眠りにつくことになります。
鈴木さんの脱退日も同日とされており、その後の彼の活動やバンドの再開については、現時点では白紙の状態です。
チケットは凄まじい争奪戦になることが予想されますが、最後の一音まで3人が楽しそうに演奏する姿を見届けたいと願うのは、僕だけではないはずです。
まとめ
■僕たちが3人の未来にできること
ファンとしてこの事実を完璧に消化するには、まだ多くの時間が必要かもしれません。
それでも、22年間一度も止まることなく、僕たちの心に「呼吸のような幸福」を届けてくれた彼らには感謝の言葉しか見つかりません。
3人がそれぞれ自分の信念を曲げずに生きた結果がこの決断であるならば、僕たちはその「正義」を尊重し、別々の道を歩む彼らを温かく見守るべきなのだと思います。
鈴木さんは脱退後も自身のチャンネルでポップな動画を上げ続けると約束してくれていますし、斎藤さんや田淵さんも音楽の世界で生き続けていくでしょう。
「推せる時に推せ」という言葉がこれほどまでに重く響く春はありませんが、彼らが作ってくれた数々の名曲はこれからも消えることはありません。
今はただ、7月15日の幕張のステージが最高のものになることを祈りつつ、彼らが選んだ「間違っていないはずの未来」を信じていきましょう。
