いよいよ共通テスト本番が目の前に迫り、冷たい風が受験生の皆さんの背中を追い越していくような季節になりましたね。
2025年12月21日、多くの受験生にとって「最後の審判」とも言える東進の共通テスト本番レベル模試が実施されました。
この時期の模試は単なる練習ではなく、これまでの努力が形になるのか、それともまだ壁があるのかを突きつけられる、本当に心臓が痛くなるようなイベントです。
僕もかつて受験生を指導していた身として、解答速報を待つ皆さんの震える手や、自己採点後の静まり返った教室の空気感を思い出すと、胸が締め付けられる思いがします。
今日は、この12月模試のリアルな難易度や受験生の生の声を整理して、ここからどう這い上がっていくべきかを一緒に考えていきましょう。
東進2025共通テスト本番レベル模試|12月の実施内容
■2025年12月の最終決戦
今回の模試は、本番の約4週間前という絶妙かつ過酷なタイミングで行われました。
試験会場となった全国の東進ハイスクールや東進衛生予備校には、張り詰めた緊張感が漂っていたことでしょう。
受験料は一般生で6,000円と決して安くはありませんが、新課程に対応した「情報I」まで含むフルセットの戦いは、本番への最高のシミュレーションになったはずです。
この模試の最大の武器は、なんといっても中5日という驚異的なスピードで成績表が返ってくることですね。
2025年12月27日には皆さんの手元に詳細な診断レポートが届き、あと何点あれば合格ラインに届くのかが白日の下にさらされることになります。
東進 共通テスト本番レベル模試の例年の難易度
■東進模試が「鬼」と言われる理由
例年、東進の共通テスト模試は「本番レベル」と謳いつつも、実際にはかなり厳しめの設定になっているのが通例です。
河合塾の全統模試などと比較しても難易度が高く、判定が辛口に出るため、心が折れそうになる受験生も少なくありません。
しかし、これは東進なりの「親心」というか、あえて厳しい環境を経験させることで本番の「難化」にも動じないメンタルを鍛える意図があるのです。
偏差値の基準も、GMARCHレベルなら57前後、早慶なら62前後、東大・京大なら65以上と、非常に高いハードルが設定されています。
そのため、判定がDやEだったとしても、実際の偏差値はプラス3くらいで見積もっていいというのが僕の個人的な感覚です。
東進2025共通テスト本番レベル模試の難易度は難しい?【12月】
■2025年12月の肌感覚
今回の12月模試全体を振り返ると、受験生たちの感想は「とにかく重い、そして苦しい」という言葉に集約されます。
新課程2年目ということもあり、出題者側の「本気度」がひしひしと伝わってくるような、手加減なしの内容でした。
特に英語リーディングの時間制限の厳しさや、数学ⅡBCの計算量の多さに、多くの人が絶望を感じたかもしれません。
一方で、国語や数学IAについては「意外と解きやすかった」という声もあり、科目間の難易度の差が激しい、まさに本番さながらの「歪み」がある回となりました。
このアンバランスさに惑わされず、冷静に自分の弱点を見極める力が試された試験だったと言えます。
東進2025共通テスト本番レベル模試の自己採点例
■現場のリアルな叫びと採点結果
SNSや掲示板では、試験直後から阿鼻叫喚の自己採点報告が飛び交っていましたね。
例えば、ある受験生は合計で834点という高得点を叩き出しながらも「壁を越えられない」と自分を律していました。
また別の文系志望の方は、国語や英語で8割を超えながらも数学ⅡBCで40点台に沈み、古文での大失点を悔やんでいる姿が印象的でした。
中には、過去問では英語で9割を安定して取っていたのに、今回の模試では3割まで落ち込んでしまったという、信じられないような「大コケ」を経験した人もいます。
「リスニングの音声がこもっていて聞き取りにくかった」とか「バスの時刻表の問題が意味不明だった」といった、具体的な苦しみも多く寄せられていました。
こうした声を聞くと、点数そのものよりも「本番でこういうアクシデントが起きたらどうするか」を学べたこと自体に大きな価値があると感じます。
東進2025共通テスト本番レベル模試の科目ごとの難易度
■苦戦した科目の正体
科目別に詳しく見ていくと、英語リーディングは文章量が多く、特に後半の大問で時間切れになった人が続出しました。
リスニングは音質の悪さやアクセントの癖を指摘する声が多く、集中力を削がれるような構成だったようです。
数学ⅡBCは、最初の大問でつまずくとそのままパニックに陥ってしまうような、高い情報処理能力を要求される難問が並びました。
国語は現代文が比較的易しかった反面、古典の知識問題で足元をすくわれるパターンが散見されます。
理科や地歴公民でも、例えば日本史での歴史総合の範囲や、地理の初見資料の読み取りに苦戦した人が多かったようです。
新課程の「情報」についても難化傾向が続いており、安定した得点源にするためにはさらなる対策が必要だという現実を突きつけられました。
東進2025共通テスト本番レベル模試|復習のやりかた
■本番で笑うための復習術
模試は受けて終わりではなく、むしろ返却された後の「今の自分と向き合う時間」こそが合否を分けます。
まずは、記憶が新しいうちに「なぜ間違えたのか」を、時間不足なのか、知識不足なのか、それとも凡ミスなのかに分類してください。
特におすすめなのは「復習ノート」の作成で、間違えた問題だけでなく、その時の自分の心理状態までメモしておくと、本番でのミス防止に役立ちます。
英語なら単語の用法を再確認し、数学なら解法のパターンを自力で再現できるまで何度も解き直すことが鉄則です。
東進の模試は中5日で返ってくるので、このスピード感を活かして、年末年始の学習計画を大幅に修正するチャンスにしてほしいですね。
「12月に大コケして良かった」と、1ヶ月後の自分に言わせるくらいの覚悟で、一問一問を血肉に変えていきましょう。
まとめ
■最後に伝えたいこと
結果を見て「もう無理だ」と絶望している君に言いたいのは、この模試はあくまで「模擬」であって、君の限界を決めるものではないということです。
現役生はここから試験当日まで「現役ブースト」と呼ばれる驚異的な伸びを見せることがあります。
厳しい判定は、本番で同じ失敗をしないための「お守り」だと思って、大切に心に刻んでおいてください。
残された時間は少ないですが、今日からの1分1秒が未来の自分を救う鍵になります。
大丈夫、君が今まで積み上げてきた努力は、たとえ点数に現れていなくても、確実に君の中に眠っています。
最後の一秒まで諦めず、泥臭く、自分を信じて走り抜けてください。応援しています。
