シャドウバースの歴史を知る者なら、誰もが一度はその名を聞いて震え、あるいは歓喜した伝説のカードが、ついに「ワールズビヨンド」の舞台に帰ってきました。
あの「暴走する戦車・オルオーン」が、新しい装いとさらなる破壊力を引っ提げて「猛る《戦車》オルオーン」として僕たちの前に再び姿を現したんです。
実装初日からXのトレンドを賑わせているこのカードですが、ただの懐かし枠に収まらない、とんでもないポテンシャルを秘めています。
今回は、ロイヤル使いならずとも目が離せないこの「戦車」の魅力を、隅々まで語り尽くしていこうと思います。
シャドバ ビヨンド攻略|オルオーンのステータス
■圧倒的な威圧感を放つステータスと魂のボイス
まずはこのフォロワーの基本的なスペックから見ていきましょう。
コストは7、そして攻撃力7、体力7という、まさに「7」の数字に彩られた王道のスタッツを持っています。
ロイヤルクラスのレジェンドフォロワーとしてふさわしい重厚感があり、戦場に出るだけで相手にプレッシャーを与える存在感は健在ですね。
進化すれば攻撃力9、体力9まで膨れ上がり、さらには超進化によって攻撃力10という大台に乗せることも可能です。
そして何より、CVを担当されている井上和彦さんの渋いボイスが、このカードの「格」を一段階引き上げています。
「背の荷は卿、其れ引く馬は『我』なり!」という口上の響きを聞くだけで、デッキに採用したくなるファンも多いのではないでしょうか。
イラストも旧作に続きツネくんさんが手掛けており、戦車としての重厚さと暴走する狂気を見事に表現しています。
シャドバ ビヨンド|オルオーン入手方法
■運命のパック「花酔遊戯」での入手方法
このオルオーンを手に入れるには、2025年12月29日にリリースされた最新パック「花酔遊戯(Blossoming Fate)」を開封する必要があります。
レジェンドレアリティなので簡単にはお目にかかれないかもしれませんが、だからこそ引き当てた時の喜びはひとしおです。
もし運悪くパックから出なくても、エクスチェンジチケットを使って交換するという確実な道も用意されています。
このチケットはパックを購入することで手に入る貴重なアイテムで、自分の好きなリーダースキンやカードと引き換えることができる魔法のチケットです。
また、カードパックポイントを貯めることで、より豪華な演出が楽しめるフルアートカード版を狙うのもロマンがあっていいですね。
今の環境を楽しむなら、まずはこの「花酔遊戯」を全力で剥いて、オルオーンとの契約を目指すのが第一歩になります。
シャドバ ビヨンド|オルオーン効果
■安定の盤面破壊と狂気のランダムダメージ
さて、一番気になるのがその効果ですが、進化前と進化後で全く異なる顔を見せてくれるのが面白いところです。
進化前の状態であれば、自分のターン終了時に相手の場のフォロワーすべてに7ダメージという、極めて強力な全体除去を放ちます。
これまでのロイヤルには少なかった「確実な全体除去」としての役割を、このコスト帯でこなせるようになったのは非常に大きいです。
中型のフォロワーが並んだ盤面を、ただ場に居座るだけで更地にしてしまう姿は、まさに無双の戦車そのものです。
一方で進化を切ると、かつての暴走を彷彿とさせるギャンブル効果が目を覚まします。
「場の他のフォロワーか、自分のリーダーか、あるいは相手のリーダーからランダムに1枚選んで7ダメージ」という攻撃を3回繰り返すんです。
相手の場が空なら、運が良ければ21ダメージを顔面に叩き込んで、そのまま試合を終わらせてしまう破壊力を持っています。
ただし、この刃は自分にも向く可能性があることを忘れてはいけません。
旧シャドバ「暴走する戦車・オルオーン」との比較
■旧シャドバ「暴走する戦車・オルオーン」との決定的な違い
多くの古参プレイヤーが気になるのは、やはり旧作のオルオーンと比較してどう変わったのかという点でしょう。
かつての彼は、ターン終了時に7ダメージを「7回」ランダムにばらまくという、文字通り制御不能な怪物でした。
旧版は自分のリーダーを含めてどこに飛ぶか分からない、勝つも負けるもオルオーン様次第という潔すぎる運ゲーの極致でしたね。
それと比較すると、今回のビヨンド版は「進化前」に安定した全体除去が備わったことで、戦術的な深みが増しています。
ダメージの回数は7回から3回へと減りましたが、今のビヨンド環境のスピード感を考えれば、十分すぎるほど致命的な回数です。
自爆のリスクは依然として残っていますが、進化前で盤面を掃除してから進化して顔面を狙うといった、自分なりの「プラン」を立てられるようになっています。
旧版の「クソゲー的な楽しさ」を大切にしながら、現代のカードゲームとして洗練された姿に進化したと言えるでしょう。
旧オルオーンの評価
■カード評価:盤面処理の神か、それとも諸刃の剣か
現在の初期評価としては、A+からSランクに位置するポテンシャルを秘めたフィニッシャーだと確信しています。
強みは何と言っても、進化前の圧倒的な盤面制圧力と、進化後の理不尽なまでのOTK(ワンターンキル)性能です。
これ1枚で不利な状況をひっくり返し、一発逆転を狙えるのはオルオーンだけに許された特権です。
しかし、弱点も明確で、やはり自分にダメージが飛んでくるリスクを完全に排除することはできません。
自分の体力が削られている時に進化させるのは、まさに命がけの勝負になるでしょう。
また、守護やダメージカットを持っている相手に対しては、せっかくの7ダメージが吸われてしまうこともあります。
それでも、このカードがもたらす興奮と勝利の味は、他のフォロワーでは決して味わえない中毒性があるんです。
旧オルオーンのおすすめデッキ・回し方
■おすすめ採用デッキと勝利を掴む回し方
オルオーンを最大限に活かすなら、現在は「金貨ロイヤル」や「財宝ロイヤル」といった、PP加速ができるデッキがおすすめです。
序盤から低コストのフォロワーで盤面を固めつつ、金貨を生成して着実にPPの優位を築いていきます。
中盤、相手が強力な盤面を形成してきたら、オルオーンを満を持して投下しましょう。
あえて進化させずにターンを終えることで、相手のフォロワーを全滅させ、安全な更地を作り出すのが定石の動きになります。
そして返しのターン、もし相手の体力が射程圏内なら、今度こそ進化させて3連撃を放ち、一気に勝負を決めに行きます。
「超進化」を使えばさらにステータスが高まり、場持ちも良くなるので、相手にとっては悪夢のような存在になるはずです。
不利なマッチアップでも、最後まで諦めずにオルオーンによる「奇跡」を信じられるのが、このデッキの醍醐味ですね。
まとめ
「猛る《戦車》オルオーン」は、安定と狂気を同時に抱えた、シャドバの精神を象徴するような素晴らしいカードです。
ただ強いだけでなく、使っている自分も、対峙している相手も、何が起こるか分からないドキドキ感を楽しめるのが最高ですよね。
もしあなたがロイヤルを使っているなら、1枚は差しておくだけでデッキの物語性が一気に跳ね上がります。
かつての暴走を知る人も、今回初めてこの戦車に出会う人も、ぜひその手綱を握って戦場を駆け抜けてみてください。
運命のダイスがどちらに転ぶか、その目で確かめる瞬間こそが、カードゲームの真の楽しさなんですから。
