こんにちは、はるをです!
この記事ではhuluで5月12日に配信開始されたばかりの韓国ドラマ「シリウス(英語版タイトル:sirius)」について解説しています。
「シリウス」は、性格が正反対の双子の兄弟の運命が、ある事故と麻/薬/捜査をきっかけに大きく変わっていく様子を描いたスリラー仕立てのヒューマンドラマ。
ソ・ジュニョンが成人した双子を一人二役で演じ、その演技やパク・ヒョンシク演じる青年期の双子の描写、そしてリュ・スンス演じる麻/薬/密売人との駆け引きが見どころです。

短いながらも感情に訴えかけるストーリーと俳優たちの力強いパフォーマンスが評価されているよ。
シリウス(hulu韓国ドラマ)解説|あらすじ
物語は、ある双子の兄弟の人生が、たった一日の出来事をきっかけに、大きく狂い始めてしまうところから幕を開けます。
弟のド・シンウは、内気で静かな少年でした。
学校ではいじめられっ子で、いつも標的になっていたんです。
一方、兄のド・ウンチャンは、弟とは対照的に明るく、人気者で、学校でもリーダーシップを発揮するような存在でした。
ウンチャンは、そんな弟が ??? を受けているのを見過ごすことができず、いつもシンウを守ってあげていたんです。
ある日、弟のシンウがいじめられていることを知ったウンチャンは、シンウの制服を着て学校へ向かいます。
いじめっ子にシンウと間違えられたウンチャンは、彼らに立ち向かいますが、屋上での揉み合いの最中に、いじめっ子の一人が誤って転落死してしまうという悲劇が起こるんです。
この事故の責任を問われたのは、弟を庇おうとした兄のウンチャンでした。
彼は殺人犯として逮捕され、刑務所に入ることになってしまいます。

そして、ここからがまた、本当に胸が痛い展開なんです。
母親は、自分が溺愛していたウンチャンが投獄されたのはシンウのせいだと責め立て、ヒステリックに「あんたが行くべきだった!」とまで言うんです。
シンウは、何もしていないのに、母親から激しく拒絶されてしまう。
この時のシンウの気持ちを考えると、本当に辛くて涙が出てきてしまいました。
兄が刑務所にいる間、弟のシンウは必死に勉強し、司法試験に合格、エリートの刑事課長になります。
年上のベテラン刑事たちを率いて、危険な麻/薬/捜査の現場を駆け回る、かつての内気な姿からは想像もつかないような、タフで冷たい人間に変わってしまったんです。
彼の心を突き動かしているのは、ド/ラ/ッ/グによって人生を狂わされた母親への思いと、兄への複雑な感情でした。
そう、彼らの母親は、ウンチャンが服役している間に亡くなってしまうのですが、シンウは母が死ぬ間際までウンチャンのことばかり気にしていたことに、深い恨みを感じているんです。
一方、ウンチャンは出所後、便利屋として細々と生計を立てていました。
生まれ持った明るさで、何とか人生を立て直そうと頑張っているのですが、運命は彼を再び弟シンウと引き合わせます。
シンウが追っている麻/薬密売組織の中心人物、ボス・コ・ソクミン と、ウンチャンが働く風俗店の周辺には接点があったんですね。
麻/薬捜査の過程で、シンウは絶対に会いたくなかった兄ウンチャンと偶然再会してしまい、そこから彼らの運命の歯車は、さらに大きく狂い始めることになるんです。
そして、ある事件をきっかけに、この双子の立場が劇的に入れ替わってしまうという、衝撃的な展開が待ち受けています。
ウンチャンは弟のシンウとして、警察組織の中で捜査を続けることを余儀なくされ、シンウは麻/薬/密/売/組織のボス・コ・ソクミンに囚われてしまうんです。
なぜ、どうやって立場の逆転が起こるのか、そして、それぞれが置かれた極限の状況で、双子は何を見て、何を感じるのか。
彼らの関係は、愛と憎しみ、そして後悔が複雑に絡み合いながら、息もつかせぬスリルの中で描かれていきます。
これは単なる犯罪捜査ドラマではありません。
むしろ、家族の深い傷と後悔を描いた、感情的にものすごく訴えかけてくる物語なんです。
兄を思う弟の沈黙、弟を庇おうとする兄の行動、母親の歪んだ愛情、そしてそれぞれの心に深く刻まれた傷。
それらが全て絡み合って、二人の人生を翻弄していく様子は、見ていて本当に心が締め付けられます。
さて、物語の核心に触れすぎないようにしながら、あらすじについてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

これを聞いただけでも、続きが気になって仕方ないですよね!
次は、この物語を演じる素晴らしい俳優さんたちと、彼らが命を吹き込む「キャスト・登場人物」について、詳しく見ていきましょう。
シリウス(hulu韓国ドラマ)|キャスト
このドラマの最大の魅力の一つは、何と言っても主要な「双子」を演じる俳優さんたちの存在です。
大人になったド・ウンチャンとド・シンウを演じるのは、ソ・ジュニョンさんです。
そして、少年時代のウンチャンとシンウを演じるのは、パク・ヒョンシクさんなんです。
驚くべきことに、お二人はそれぞれ、双子の兄弟であるウンチャンとシンウの「一人二役」を完璧に演じ分けているんです。
これが本当にすごいところで、ソ・ジュニョンさんもパク・ヒョンシクさんも、それぞれのキャラクターの個性や心情を、それはもう見事に表現されています。
少年時代のパク・ヒョンシクさんは、明るくタフな兄ウンチャンと、内気で繊細な弟シンウを、声のトーンや表情、立ち振る舞いまで変えて演じ分けていて、もう本当に同一人物が演じているとは思えないほどでした。
特に、自分と全く同じ顔を持つ弟へのいら立ちや、母親からの愛情を受けられない悲しみを抱えるシンウの複雑な感情を、繊細に表現されていて、彼の演技には本当に引き込まれました。
まだ若手だったパク・ヒョンシクさんが、この大役をこんなにも見事にやり遂げたというのは、彼の俳優としての大きな可能性を示していると思います。
そして、大人になった双子を演じるソ・ジュニョンさんの演技も、まさに圧巻の一言です。
前科者として暗い過去を背負いながらも、根は優しくて明るさを失わない兄ウンチャンと、過去の傷を抱え、冷酷なエリート刑事になった弟シンウ。
全く異なる二つの魂を、同じ顔の中で見事に演じ分けています。
特に、二人が対峙するシーンでは、まるで本当に二人の人間がそこにいるかのような錯覚を覚えるほど

言葉にならないほどの感情がぶつかり合う演技に、鳥肌が立ちました。
ソ・ジュニョンさんにとって、この「シリウス」はキャリアの中でも最高の役、最高の演技の一つと言えるのではないでしょうか。
彼の、繊細かつパワフルな演技に、心から感動させられました。
この双子以外にも、物語を彩る重要なキャラクターたちがいます。
麻/薬/密/売/組織のボスであるコ・ソクミンを演じるのは、リュ・スンスさんです。 彼
は、もう本当に「悪」そのものを体現するような、気持ち悪くて憎たらしい悪役を見事に演じています。
特に、シンウを挑発したり、人を駒のように扱う時の冷たい表情や言動は、見ているだけで腹が立つほどで、リュ・スンスさんの演技力には圧倒されました。
彼の存在感が、このドラマのスリラーとしての緊張感を一層高めています。
また、シンウの恋人であり、彼の心を理解しようとするキム・アンナを演じるのは、オム・ヒョンギョンさんです。
彼女は、シンウの抱える闇や葛藤を受け止めようとする、優しさと芯の強さを持った女性を演じています。
そして、ウンチャンやシンウと関わるクラブの女性、ソリを演じるのは、チョ・ウリさんです。
彼女は、物語の中で非常に重要な役割を果たし、双子の関係にも深く関わってきます。

彼女の存在が、物語に新たな展開をもたらすんです。
他にも、シンウの部下である年配の刑事、イ・ヒョング役のシン・ジョングンさんなど、個性豊かな俳優さんたちが脇を固め、物語に深みを与えています。
キャスト一人ひとりが、それぞれの役柄に真実味を与え、この複雑で感情豊かな物語を支えているんです。
特に、一人二役という難しい挑戦を見事にやり遂げたソ・ジュニョンさんとパク・ヒョンシクさんの演技は、本当にこのドラマを見逃せない理由の一つだと思います。
さて、あらすじとキャストについてお話ししてきましたが、この「シリウス」というドラマが、なぜこんなにも私の心に深く響いたのか、「見どころ」について、さらに掘り下げていきましょうか。
シリウス(hulu韓国ドラマ)|感想は面白い?
「シリウス」の見どころは、たくさんありすぎて、どこからお話ししようか迷ってしまうほどです。
まず一番に挙げたいのは、やはり双子の兄弟、ド・ウンチャンとド・シンウの、複雑で濃厚な関係性です。
かつては弟をいじめから守っていた優しい兄と、兄に劣等感を抱いていた内気な弟。
彼らの関係は、事故と投獄、そして母親の死を経て、愛と憎しみ、後悔と許せない気持ちが入り混じった、非常に複雑なものへと変わってしまいました。
シンウは、自分を顧みず兄ばかりを気にかけていた母親への恨みを、兄にも向けてしまっています。
一方、ウンチャンは、弟が成功したことを心から喜びつつも、弟との間にできてしまった距離や、弟の冷たさに寂しさを感じています。
このドラマは、「家族の痛みと後悔」を深く描いています。
双子の運命が変わってしまった背景には、いじめや事故だけでなく、母親の歪んだ愛情や、それによって心に傷を負ってしまったシンウの苦悩があります。
特に、シンウが母親から「お前が刑務所に行け」と言われたシーンは、彼の心にどれほどの深い傷を残したのかを考えると、胸が張り裂けそうになります。
そして、その傷が、大人になったシンウの冷酷さや、麻/薬/捜査への異常なまでの執着に繋がっていく様子は、見ていて辛いですが、彼の内面の葛藤を理解する上で非常に重要な部分です。
さらに、このドラマをスリリングで引き込まれるものにしているのが、息をのむような追撃戦と、激しい頭脳戦です。
エリート刑事となったシンウが麻/薬/密/売/組織を追い詰める捜査の過程や、双子の立場が入れ替わってからの緊迫した展開は、見る者を一時も飽きさせません。
特に、ウンチャンがシンウとして警察の中で振る舞わなければならなくなった時、彼は自分ではない人間として、危険な状況に立ち向かうことになります。
彼の目の前には、弟が追っていた麻/薬/密/売/組織のボス、コ・ソクミンが立ちはだかります。
ボス・コは非常に狡猾で、彼とのやり取りはまさに頭脳戦です。
ウンチャンは、果たして弟になりきって、この難局を乗り越えられるのでしょうか。

そして、本来の刑事であるシンウは、一体どうなるのでしょうか。
この物語のもう一つの大きな魅力は、「善悪の境界線」が曖昧に描かれている点です。
正義を執行する側の刑事であるシンウは、個人的な復讐心に燃えており、そのやり方は決して全てが正義に基づいているわけではありません。
一方、前科者である兄のウンチャンは、根は優しく、人を思いやる心を持っています。
立場の逆転によって、彼らがそれぞれ直面する状況で、どのような選択をし、どのように変化していくのか。
そして、見ている私たちも、「どちらが正義なのか」「何が正しいことなのか」を問いかけられることになります。
たった4話という短い話数の中に、これほどまでに濃密な物語と、キャラクターの深い心理描写、そしてスリリングな展開が詰め込まれているというのは、本当に驚きです。
脚本が非常に緻密に書かれていて、演出も素晴らしいので、まるで質の高い長編映画を見ているかのような没入感があります。
そして、ソ・ジュニョンさんとパク・ヒョンシクさんの、魂を揺さぶるような演技が、この物語に命を吹き込み、見る者の心を強く掴んで離さないんです。

このドラマを見た後、私はしばらく放心状態になるくらい、心が震えました。
双子の兄弟の切ない運命と、家族という名の深い絆。
それは、美しいだけでなく、痛みや後悔も伴うものなのだと、改めて感じさせられました。
アクションやスリラーがお好きな方にも、感情豊かなヒューマンドラマがお好きな方にも、自信を持っておすすめできる作品です。
きっと皆さんの心にも、何か強く響くものがあるはずですよ。
長くなってしまいましたが、「シリウス」について、私の思う魅力や見どころを一生懸命お話しさせていただきました。
もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度、この素晴らしいドラマの世界に触れてみてくださいね。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!皆さんと、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしています。
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