一度見たら忘れられない独特の存在感で、今やドラマや映画に欠かせない「クセメン」俳優、坂口涼太郎さん。
おかっぱ頭に吸い込まれそうな眼差し、そして何より変幻自在の演技力は、観る人を一瞬で虜にしてしまいますよね。
ネット上でも「あの俳優さんは誰？」と話題になることが多い彼ですが、実はその素顔は驚くほど情熱的で、多才なアーティストなんです。
今回は、そんな坂口涼太郎さんの歩んできた道のりや、彼を支える温かな家族の物語を、Wikipediaよりも詳しく、愛を込めてお届けします。
坂口涼太郎｜プロフィール、年齢・身長は？
■クセメン俳優の基本プロフィール
坂口涼太郎さんは1990年8月15日生まれの現在35歳で、兵庫県神戸市の出身です。
身長は172cmで、すらりとした体型から繰り出されるキレのあるダンスは、彼の大きな武器の一つになっています。
所属事務所は実力派が多く在籍する「キューブ」で、俳優としてだけでなく、シンガーソングライターやダンサーとしてもマルチに活動しているんですよ。
特技はピアノの弾き語りや、ジャズ、バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップといった幅広いジャンルのダンス、さらに英語や短歌まで嗜むというから驚きです。
僕も同じ30代として、これだけ多くの表現手段を持っている彼を、素直に格好いいなと感じてしまいます。
坂口涼太郎｜経歴
■表現者としての多彩な経歴
彼の表現者としての原点は、小学3年生の時に観たミュージカル『キャッツ』の楽曲「メモリー」に雷に打たれたような衝撃を受けたことでした。
「絶対にあの舞台に立ちたい」と心に決めた彼は、中学時代から森山未來さんのご両親が経営するダンススタジオに通い、表現の基礎を磨き始めます。
初舞台は17歳の時、森山未來さんが主演・演出を務めたダンス公演『戦争わんだー』で、ダンサーとして見事オーディションを勝ち抜きました。
俳優としてのデビューは2010年の映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』でしたが、当初はオーディションに落ち続ける苦い時期も経験したそうです。
転機となったのは、アルバイト先の規則で髪を耳にかけないように切った際、偶然できあがった「おかっぱ頭」でした。
この髪型にしてから不思議とオーディションに受かるようになり、映画『ちはやふる』のヒョロ役では、原作そっくりのビジュアルが「フルCGではないか」と絶賛されるほどの注目を浴びることになります。
坂口涼太郎｜結婚・子供は？
現在、坂口涼太郎さんが結婚しているのか気になっている方も多いと思いますが、彼は独身で子供もいません。
SNSで指輪をはめている写真が見られることもありますが、それは彼なりのファッションであり、結婚指輪ではないことが分かっています。
彼は「結婚の平等」についても自身の考えを発信しており、「早く誰でも最愛の人と法的に家族になれますように」という願いを込めた投稿が多くの共感を呼んでいます。
異性愛に限らず、すべての人が平等に愛する人と家族になれる社会を望む彼の姿勢は、非常に誠実で現代的だと思いませんか？
特定の枠にはまらない彼の生き方は、結婚という形においても、自分らしい選択を大切にしているように感じられます。
坂口涼太郎｜実家
■家族のルーツと実家の物語
坂口さんの実家は兵庫県神戸市にありましたが、高校入学のタイミングでお父さんの仕事の都合により神奈川県茅ヶ崎市へと移り住みました。
神戸時代には1995年の阪神・淡路大震災を経験しており、その困難な時期を家族で乗り越えてきた絆があります。
現在は一人暮らしをされているようですが、実家で過ごした日々が彼の豊かな感性を育んだことは間違いありません。
「ひとりっ子」として育った彼は、家の中では自分の好きな世界に没頭し、空想を膨らませる時間が多かったと語っています。
ご実家は、幼少期からピアノやダンスなどの習い事を自由にやらせてあげられる、経済的にも精神的にも余裕のある環境だったようです。
坂口涼太郎｜母親・父親は？
■深い愛情を注いだ両親
坂口さんのご両親は、彼の才能を誰よりも信じ、全力でサポートしてきた素敵な方々です。
お父さんのしんじさんは、商社に勤める努力家で、震災後には息子の習い事の費用を捻出するために、休日返上でタクシー運転手のダブルワークまでしていたといいます。
坂口さんがその事実を知ったのは30代になってからで、お父さんからの手紙で明かされたその愛情の深さに、僕も胸が熱くなってしまいました。
お母さんの由紀さんは、「子供を鍵っ子にしたくない」という思いから専業主婦として彼を育て、幼い頃から劇場や美術館に連れて行って感性を磨いてくれました。
坂口さんが「ミュージカルに出たい」と言った時、男子が一人にならないようなダンス教室を電話帳で必死に探してくれたのもお母さんだったんですよ。
否定することなく、「やりたい」と思ったことを丸ごと受け入れてくれたご両親の存在こそが、彼の自信の源になっているのでしょう。
坂口涼太郎｜兄弟は？
■兄弟と坂口健太郎との関係
坂口さんは一人っ子であり、兄弟や姉妹はいません。
よくネットで「俳優の坂口健太郎さんと兄弟なの？」と噂されることがありますが、これは全くの誤解で、血縁関係はない他人同士です。
名字が同じで、名前の響きも似ており、どちらもすっきりとした「塩顔系」であることから間違われることが多いようですね。
また、お笑い芸人のひょっこりはんとも似ていると言われますが、こちらも兄弟ではありません。
一人っ子として両親の愛情を独占して育ったからこそ、自分の感性を迷いなく突き詰めることができたのかもしれませんね。
坂口涼太郎｜学歴(出身高校・大学)は？
■出身高校と大学の学び
坂口さんの出身高校は、神奈川県立茅ヶ崎高校が有力とされています。
神戸から茅ヶ崎へ転校した当初は、周囲のノリに馴染めず塞ぎ込むこともあったそうですが、音楽の授業で自作の歌を披露したところ、クラスメイトが感動して涙を流してくれたそうです。
この成功体験が、彼をライブ活動へと突き動かす大きなきっかけになりました。
高校卒業後は一般的な大学には進学せず、ファッションの名門である「文化服装学院」へと進んでいます。
親の勧めで進んだ道ではありましたが、そこで服作りの工程を学ぶうちに、「自分は作る側ではなく、着る側で表現したい」という自分の本心に気づいたそうです。
坂口涼太郎｜出身中学・小学校は？
小学校は地元の神戸市立東町小学校に通っていたと言われています。
3歳からピアノを習い、放課後には両親と芸術に触れるという、まさに才能の種が蒔かれていた時期でした。
中学校は神戸市立太山寺中学校を卒業しており、この時期に本格的にダンスにのめり込んでいきました。
部活動には入らず、学校が終わると1時間ほどかけてダンススタジオに通い、夜遅くなるとお父さんが車で迎えに来てくれることもあったそうです。
球技などは苦手だったそうですが、サックスを始めるなど、音楽と身体表現の両面で自分を磨き続けた濃密な3年間を過ごしました。
まとめ
坂口涼太郎さんという一人の表現者を紐解いてみると、そこには溢れんばかりの情熱と、それを静かに、しかし力強く支えた家族の愛がありました。
「普通」であることに違和感を持ち、自分らしさを貫いてきた彼だからこそ、観る人の心を揺さぶる「クセ」のある演技ができるのだと感じます。
エッセイ集『今日も、ちゃ舞台の上でおどる』では、そんな彼の温かな人生哲学に触れることができますし、これからの活躍からも目が離せません。
多才な彼が次にどんな新しい世界を見せてくれるのか、一人のファンとして本当に楽しみで仕方がありません。
彼の歩んできた道を知ると、あの独特なキャラクターがより一層魅力的に見えてきますね。
家族という土壌で大切に育てられた感性の種が、今、日本のエンタメ界で鮮やかな花を咲かせている。そんな表現がぴったりの素敵な俳優さんです。
