2026年の幕開けとともに、僕たちの心をこれほどまでに揺さぶっているゲームは、やはり『ぽこ あ ポケモン』を置いて他にありませんよね。
Nintendo Switch 2という次世代機で描かれるこの世界は、単なるスローライフゲームの枠を完全に超えてしまっています。
僕たちがかつて夢中で駆け抜けたカントー地方が、もしも人間が消え去った後の未来だったらという、あまりにも切なくも美しい「if」の物語なんです。
今回は、この不思議な世界の舞台設定やタイトルの由来、そして僕たちファンを熱狂させている「街の元ネタ」について、僕なりの感想も交えながら徹底的に深掘りしていこうと思います。
ぽこあポケモン|世界観
■ポストアポカリプスなカントーの未来
このゲームの電源を入れた瞬間、目に飛び込んでくるのは、バラバラに崩落したポケモンセンターの無残な姿です。
かつての賑わいはどこへやら、野ざらしのパソコンには苔がむしり、モニターからは新しい木の芽が顔を出しているという、まさに文明崩壊後の世界が広がっています。
僕たちが子供の頃に訪れたカントー地方は、大規模な火山噴火や異常気象といった災害に見舞われ、人間たちはどこか遠くへ避難してしまった後なんですよね。
フィールドのあちこちに落ちている「ニンゲンの記録」やタブレットの断片を読み解いていくと、彼らが去らざるを得なかった切実な理由が少しずつ浮かび上がってきて、胸が締め付けられます。
それでも、この荒れ果てた土地でたった一人、街を立て直そうと奮闘するモジャンボ博士の姿には、どこか希望のようなものを感じずにはいられません。
僕たちが操作するメタモンが人間の姿に変身し、ポケモンたちと協力して世界を復興させるという設定は、まさにポケモン世界の「その後」を共に歩む究極の体験だと言えるでしょう。
「ぽこあ」の意味は?
■「ぽこあ」に込められた本当の意味
タイトルにある『ぽこ あ ポケモン』という不思議な名前、最初はどういう意味だろうと首を傾げた人も多いはずです。
実はこの「ぽこ あ」という響き、イタリア語で「少しずつ、段々と」を意味する「poco a poco(ポコアポコ)」が由来になっているんです。
「少しずつ街づくり」という本作のキャッチコピーとも完璧に重なりますし、ブロックを「ぽこぽこ」と置いていくサンドボックスゲームとしての手触りも見事に表現されていますよね。
海外版では『Pokemon Pokopia』と名付けられていますが、こちらの「Pokopia」は「Utopia(ユートピア=理想郷)」を掛け合わせた造語だと思われます。
荒廃してしまった不毛の地を、自分たちの手で少しずつ、理想の場所へと変えていくという願いが、この短いタイトルの中にぎゅっと詰め込まれている気がしてなりません。
効率を求めて急ぐのではなく、自分のペースでのんびりと世界を癒していくこのゲームの空気感そのものが、名前に刻まれているのは本当に素敵だと思いませんか。
ぽこあポケモン|街の元ネタ・由来
■カントーの街を巡る驚きの元ネタ
ゲームを進めていくと、本編で訪れる4つのメインエリアが、実は初代カントー地方の特定の街をモデルにしていることが分かってきます。
まず最初に足を踏み入れる「パサパサこうやの街」ですが、驚いたことにここはかつての「セキチクシティ」だった場所なんです。
最初はグレンタウン説もありましたが、道路に敷かれたタイルの模様やポケモンセンターの位置が『ピカブイ』のセキチクと完全に一致していますし、何よりミュウツー自身がここをセキチクだと呼ぶシーンには衝撃を受けました。
次に、年中暗雲が立ち込める「ドンヨリうみべの街」は、活気あふれる港町だった「クチバシティ」の未来の姿です。
波間に浮かぶ大きな船のシルエットはどう見てもサントアンヌ号ですし、廃墟の中に残された家具の配置が「ポケモンだいすきクラブ」の拠点とそっくりなのは、ファンへの最高のファンサービスですよね。
三つ目の「ゴツゴツやまの街」は、火山灰に覆われてしまった「ニビシティ」がその正体で、灰の中に埋もれたニビ科学博物館の建物を見つけた時は、懐かしさで少し泣きそうになりました。
ここでプテラの化石を掘り起こし、かつての博物館を復元していく作業は、歴史を自分たちの手で取り戻していくような特別な高揚感があります。
そして、ハイパーランクでついに解放される「キラキラうきしまの街」は、地層の隆起によって空へと浮かび上がった「ヤマブキシティ」と「タマムシシティ」の成れの果てです。
雲海の上に浮かぶ巨大なビルはかつてのシルフカンパニーですし、街の隅に落ちているチラシにタマムシデパートの話題が残っているのを見つけると、かつての華やかさが思い出されて胸がいっぱいになります。
まとめ
■僕たちがこの世界を復興させる理由
『ぽこ あ ポケモン』は、単なる街づくりゲームではなく、僕たちが愛したポケモンの世界の「その後」を一緒に考える、とても深い作品だと感じています。
人間がいなくなった世界で、それでも健気に生きるポケモンたちのために「すみごこち」を整えてあげる時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれる何よりの癒やしです。
かつて慣れ親しんだカントーの街並みを、瓦礫の中から少しずつ再現していく過程で、僕たち自身の思い出も一緒に復興されていくような不思議な感覚を味わえるはずですよ。
もしあなたがまだこの世界に触れていないなら、ぜひメタモンと一緒に、あの懐かしいカントーの未来へと旅立ってみてください。
そこには、かつての自分と、今の自分が再会できるような、優しくて切ない物語が「少しずつ」あなたを待っていますから。
