さて、今回深掘りするのは、90年代の音楽シーンを牽引した「熱い」姐御、大黒摩季さんについてです。
あのパワフルな歌声の裏にどんな人生のストーリーが隠されているのか、皆さんが知りたいプロフィールから壮絶な闘病、そして家族との絆まで、徹底的に調べてみましたよ！
「ら・ら・ら」や「熱くなれ」を聴いていた当時、まさか彼女がこれほど波乱に満ちた道を歩んでいたなんて、想像もしていませんでしたよね。
さっそく、深掘りスタートです！
大黒摩季wikiプロフィール｜年齢は何歳？
■大黒摩季 プロフィール詳細
大黒摩季さんは、1969年12月31日生まれのシンガーソングライターです。
2025年現在、年齢は55歳になられていますね。
本名は大黒摩紀（おおぐろ まき）さんで、読み方は同じです。
出身地は北海道札幌市南区で、北の大地で生まれ育った道産子です。
身長は161cm、血液型はA型と公表されています。
彼女の所属事務所はBeing（現B ZONE）で、90年代のビーイングブームを支えた中心人物の一人です。
大黒摩季｜経歴
■経歴：謎の歌姫から国民的歌手へ
大黒摩季さんの音楽キャリアは、幼少期に遡ります。
お母様の影響で3歳からクラシックピアノを始め、そのピアノは彼女にとっておもちゃ代わりだったそうです。
小学生の頃にはすでに作曲を始めており、その才能の片鱗を見せていました。
高校卒業後の1989年、20歳の時にビーイング主催の第3回BADオーディションに合格しますが、すぐには歌手デビューできませんでした。
当時のプロデューサーからは「今の君には興味ないが、面白いものは持っている」と言われ、バックコーラスや制作を学ぶよう促されたといいます。
その後、B’z、ZARD、TUBE、T-BOLAN、DEEN、織田哲郎さんといった、ビーイング系アーティストのスタジオ・コーラスとして下積みを積む日々が続きました。
デビューが叶わず一度はアメリカへ旅立ちますが、帰国後にデビューの話が進み、1992年5月に22歳でシングル「STOP MOTION」をリリースし、ソロデビューを果たします。
このデビュー曲は振るいませんでしたが、同年9月リリースの2ndシングル「DA・KA・RA」が一転、自身初のミリオンヒットを記録し、第34回日本レコード大賞新人賞を受賞しました。
以降、「あなただけ見つめてる」（123万枚）、「ら・ら・ら」（133万枚）、「熱くなれ」（83.4万枚）など、ミリオン・ダブルミリオン級のヒットを連発し、90年代を代表するシンガーソングライターの地位を確立しました。
特にデビューから数年間はメディア露出が極端に少なく、「大黒摩季はコンピューターで作られた存在で実在しない」「3人いる」といった都市伝説まで囁かれたほどです。
多忙を極め、3年間は年に364日スタジオにいたという壮絶な日々が、メディアに顔を出せない最大の理由だったそうです。
その後、子宮疾患の治療のため2010年10月末から約6年間、無期限の活動休止に入りますが、2016年に病気を克服し、見事アーティスト活動を再開されました。
大黒摩季｜元旦那は？再婚？
■結婚・離婚歴：壮絶な病との闘いと「ロックと再婚」
大黒摩季さんは、2003年11月に34歳でご結婚されました。
お相手は1歳年下で、IT関連の会社員をされている一般男性です。
馴れ初めは友人の紹介による合同コンパで、当時の旦那様は大黒さんが歌手であることを知らず「アーティスト？あぁ、画家ですか」と尋ねたというエピソードは有名ですね。
元旦那様は九州出身で、元々はJリーグを目指していたサッカー選手だったそうです。
結婚生活は約16年続きましたが、2019年4月に離婚が成立しました。
離婚の背景には、大黒さんが長年患った子宮疾患と、それによる不妊治療の苦悩があります。
彼女は結婚から数年後、不妊治療を開始しましたが、婦人科系疾患（子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮内膜症、左卵巣嚢腫など）を併発しており、流産を繰り返しました。
2015年に子宮を全摘出した後も、凍結受精卵を用いた代理母出産をアメリカで試みましたが、2017年に最後の卵子が着床せず、その願いは叶いませんでした。
大黒さん自身が「消えない罪意識を背負いながら二人で生きていくよりも、一人になって彼の幸せを純粋に応援して行くほうが潔い」と考え、自ら離婚を切り出したのです。
離婚公表時、彼女は左手薬指に指輪をして「ロックと再婚しました！」と語り、再び音楽の道を爆走する決意を表明されました。
大黒摩季｜子供は？
■子供：代理母出産も叶わなかった悲願
大黒摩季さんと元夫との間に、お子さんはいません。
結婚生活を通して、彼女は「子供がほしい」という強い願いを抱き、長期間にわたり壮絶な不妊治療と闘病を続けてきました。
病状が悪化し、2015年11月には子宮を全摘出する手術を受け、子宮疾患は完治しました。
子宮全摘は、歌手生命にも関わる大きな決断でしたが、彼女はこれを乗り越えました。
その後、受精卵を凍結保存していたため、最後の望みとして代理母出産を試みましたが、2017年9月頃に最後の受精卵も着床せず、断念に至りました。
この時「生涯で初めて絶望した」と語ったそうです。
しかし、離婚が決まり、元夫が新しいパートナーとの間に子供を授かった際には、大黒さん自身が「私の待望の子でもある」と語り、心から祝福しています。
彼女は、元夫とその新しい家族のささやかな幸せを守るため、自身がメディアの矢面に立つことを選んだと明かしており、その愛情と潔さには胸を打たれます。
大黒摩季｜実家は？
■実家：札幌の老舗製パン業「札幌キムラヤ」
大黒摩季さんのご実家は、北海道札幌市南区にあり、1927年創業の老舗製パン業「札幌キムラヤ」を営んでいます。
この「札幌キムラヤ」は、東京の銀座にある木村屋總本店からの暖簾分けで開業した、由緒あるパン工場です。
ピーク時には10億円以上の売り上げを誇り、札幌市内の小・中学校に給食パンを卸すなど、かなり大規模な経営をされていました。
そのため、大黒さんは「お金持ちのパン屋さんのお嬢様」として育ったと言えますね。
しかし、2000年に父親が亡くなった後、経営が悪化し、2002年に9億円の負債を抱え札幌地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
その後、銀座の木村屋總本店の支援を受け、現在は規模を縮小して営業を続けているようです。
現在は、弟さんが家業を継いで経営されているとのことです。
実家のパン屋さんで売られている「お楽しみ袋」は、開店後すぐに完売するほどの人気だそうで、地元に愛されているのが分かりますね。
大黒摩季｜父親・母親は？
■両親：娘の夢を支えた「愛のひと」
大黒さんのご家族は、元々、父親、母親、大黒さん、弟の4人家族でした。
父親（大黒正芳さん）は札幌キムラヤの元社長でしたが、2000年3月に亡くなっています。
父親は、彼女が5歳の頃にレッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどの洋楽ロックのレコードを家に持ち帰り、彼女の音楽的ルーツの一つとなりました。
母親（大黒美也子さん）は、彼女の最大の理解者であり、熱心なファンでした。
母親はOL時代に観たピアニスト、ヴァン・クライバーンの演奏に感動し、「娘が生まれたらピアノを習わせたい」という夢を持ち、大黒さんが3歳の誕生日にピアノを贈りました。
母は共働きだったため、大黒さんが幼い頃は母親代わりとして弟の面倒を見ていたそうです。
残念ながら、母親は2021年11月12日に83歳で永眠されました。
亡くなる20年前に右脳出血で左半身麻痺を患い、さらに晩年にはステージ4の小細胞肺癌や副腎癌とも闘っていました。
大黒さんは母親を札幌から引き取り、10年間、全力で介護を続けていました。
母親は「娘を独りぼっちにするわけにはいかないから」と、壮絶な癌治療にも自ら立ち向かい、娘のディナーライブに行くことを目標にリハビリを頑張っていたといいます。
亡くなった原因は、急性腎盂腎炎から敗血症による突然の心肺停止という、あまりにも突然の出来事でした。
母親は「私は摩季ちゃんみたいな才能や技量はないから、何も残せるものがない。でも、そういうことで言えば、摩季ちゃんは私の最高傑作ね」と語っていたそうで、この言葉から彼女の音楽活動に対する母の深い愛情が伝わってきます。
大黒摩季｜兄弟、弟の職業や死因、何歳だった？
■兄弟：家業を継いだ弟・礼騎さんの急逝
大黒摩季さんには、2歳年下の弟さんが一人います。
弟さんの名前は、大黒礼騎（おおぐろ れいき）さんです。
礼騎さんは、ご両親から老舗の製パン業「札幌キムラヤ」を継ぎ、社長を務めていました。
彼の職業選択には、「ファンの皆さんから大黒摩季を家業のために奪って恨まれて生きるくらいなら、俺が継いで苦労する方がよっぽどマシだ。姉ちゃんは大黒摩季を続けてくれ」という、姉への強い愛と配慮がありました。
しかし、礼騎さんは2025年9月6日午前2時31分に急逝されました。
死因は、右被殻出血による脳出血です。
救急搬送された時には、既に脳の中心部の動脈から出血し、脳幹まで損傷しているという致命的な状態だったそうです。
彼は2021年にも椎骨動脈乖離で死の淵を彷徨い、奇跡的に生還していた過去があり、家族は「二度目の奇跡」を信じ延命治療を続けたものの、力尽きてしまいました。
礼騎さんは大黒さんの2歳年下ですから、大黒さんが2025年時点で55歳であることを考えると、亡くなったのは53歳だったと推測されます。
大黒さんは、インスタグラムで「どうして私から大切な者を奪うのか」と悲痛な胸の内を吐露しつつ、弟さんの願いを受け止め、家業の「札幌キムラヤ」を皆で守り抜き、大黒摩季としての活動を命ある限りやり抜くことを誓っています。
大黒摩季｜出身中学・小学校
出身小学校は、地元北海道の札幌市立石山小学校です。
この小学校は、2019年に統合され、現在は札幌市立石山緑小学校となっています。
小学生時代、大黒さんは集団行動が苦手で、体育館の影でイヤホンをつけて音楽を聴いているような子どもだったと語っています。
その一方で、バレーボールに熱中し、卒業文集には「めざせ全日本、ワールドカップ」と書くほど熱い一面もありました。
中学校は、中学受験をして藤女子中学校に進学しています。
藤女子中学校は、北海道札幌市にあるカトリック系のミッションスクールで、当時も今も「お嬢様学校」として知られる私立の女子中学です。
当時の偏差値は58程度だったとされています。
中学時代からロックに夢中になり、校則の厳しい学校内では大人しくしていましたが、休日は様々なバンドのボーカルを務め、札幌のアマチュアバンド界隈では知られた存在でした。
大黒摩季｜学歴、出身高校・大学
高校は、内部進学で藤女子高校に進学しました。
藤女子高校も完全中高一貫制の私立女子高で、大黒さんが在籍していた1980年代は偏差値も高く、札幌有数の進学校でした。
高校時代もバンド活動を続け、札幌のライブハウスでディープ・パープルのコピーなどを演奏していたそうです。
高校2年生の時には中退してプロを目指したいという強い気持ちがありましたが、両親に説得され、最終的に高校は卒業しました。
大学に関しては、進学していません。
高校卒業後すぐにプロの歌手を目指して上京し、ビーイングの門を叩いています。
最近、デビュー30周年を記念して、母校である藤女子中学・高校の講堂で、レコーディングと撮影を行われたそうで、感慨深いですよね。
まとめ
■波乱を乗り越えた「魂の叫び」
大黒摩季さんの人生を深く掘り下げると、彼女のヒット曲の力強さの根源には、壮絶なまでの苦悩と、それを乗り越えるための底知れないエネルギーがあったことがわかります。
実家が老舗パン屋のお嬢様として育ちながらも、早くから音楽に目覚め、厳しい下積みを経て「謎の歌姫」として大ブレイク。
その絶頂期に婦人科系疾患が見つかり、結婚生活では子供に恵まれないという、女性として最も辛い道のりを歩まれました。
不妊治療を断念し、愛する元夫の幸せを願って自ら離婚を決意された姿勢は、「別れましょう私から消えましょうあなたから」という彼女自身のヒット曲の歌詞を体現しているかのようです。
さらに、最愛の母親の介護、そして姉を思い家業を継いでくれた弟さんの突然の死という、立て続けに訪れた悲劇。
これだけの波乱を乗り越え、「ロックと再婚した」と宣言し、今なおパワフルに歌い続けている姿を見ると、本当に尊敬しかありません。
彼女の歌声は、ただ力強いだけでなく、人生の苦難を知り尽くした人間にしか出せない、魂の叫びが宿っているんだなと改めて感じました。
「中年よ熱くなれ!!」というスローガンの通り、私たちも彼女の歌に勇気をもらいながら、目の前の現実に熱く立ち向かっていきたいものです。
50代に入り、ますます輝きを増す大黒摩季さんの今後の活躍から、本当に目が離せませんね！。
