水曜日のダウンタウンを観ていると、ダイアンの津田さんが迷い込むあの不思議なミステリーの世界に、つい引き込まれてしまいますよね。
「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」という、なんとも長くて過酷なタイトルのこの企画、実はロケ地がどこも素晴らしい場所ばかりなんです。
まるで自分が名探偵になったかのような気分で、過去から最新作までの舞台を一緒に振り返ってみませんか。
名探偵津田ロケ地・撮影場所｜第1弾のペンションは蓼科倶楽部
■第1弾の舞台：森に包まれた静寂の「蓼科倶楽部」
全ての物語は、ここ長野県茅野市にある「蓼科倶楽部」から始まりました。
標高約1,500mという、息を呑むような高原に佇む木造のロッジ風施設が、あの記念すべき第1弾の舞台です。
室内にある温かみのある暖炉やダイニングルーム、そして建物を囲む深い森が、ミステリー特有の緊張感をこれでもかと引き立てていましたね。
僕は、雨で道が分断されて携帯も通じないという、いわゆる「クローズドサークル」の設定に、思わず背中がゾクゾクしてしまいました。
津田さんが森の中で必死に伏線を探すシーンは今でも目に焼き付いていますし、静かな環境だからこそ、ドッキリが発覚した時の衝撃も大きかったように感じます。
この場所は、明治時代から避暑地として愛されてきた歴史あるエリアで、今では多くのファンが「津田の足跡を辿るツアー」をSNSで共有しているほど、聖地巡礼の定番スポットになっています。
自然の中でリラックスできるため観光地としても人気が高く、地元の新鮮な素材を使った手作りの朝食も評判だそうですよ。
名探偵津田ロケ地・撮影場所｜第2弾は戸隠・祖山
■第2弾の舞台：神話と歴史が息づく「戸隠・祖山」
第2弾で津田さんが連れて行かれたのは、長野県長野市の山奥にある「戸隠（とがくし）・祖山（そざん）」という集落でした。
番組では住人がたった7人として紹介されていましたが、実際には143世帯333人が暮らしている、のどかでありながらも活気のある地域です。
伝統的な日本家屋が点在するその景色は、まさに横溝正史の世界観を彷彿とさせるような、ミステリアスな雰囲気に満ちていました。
特に印象的だったのは、津田さんとみなみかわさんが訪れた、あの少し不気味な廃墟の温泉施設ですよね。
実はあそこ、「森林囃子（もくもくばやし）」という名前で今も元気に営業している日帰り温泉施設なんです。
番組内では廃業している設定でしたが、実際には硫黄泉が特徴の素敵なお湯が楽しめるそうで、そのギャップに驚かされます。
戸隠という地名は、天照大神が隠れた天の岩戸を投げ飛ばした場所という日本神話に由来しており、そんな神秘的な土地で事件が起きるなんて、設定の妙を感じずにはいられません。
名探偵津田ロケ地・撮影場所｜第3弾のホテルは新潟・ロッテアライリゾート
■第3弾の舞台：雪山にそびえ立つ豪華な「ロッテアライリゾート」
第3弾の舞台となったのは、新潟県妙高市にある国内有数の豪華リゾート「ロッテアライリゾート」です。
一面の銀世界の中に佇むその姿は、ヨーロッパの山岳リゾートを思わせるようなシックで落ち着いた雰囲気がありました。
ホテル丸ごと貸し切りのようなスケールの大きさは圧巻で、ロケ費用だけでも総額1,000万円を超えているのではないかと噂されるほどの壮大さです。
「長袖をください」という、あの伝説的な名言が生まれたのもこの極寒の雪山でしたね。
僕は、館内のいたるところにコアラのマーチのモチーフが隠されているという遊び心のあるディテールに、思わず心が和んでしまいました。
ここはスキーやスノーボードの聖地としてだけでなく、地下1,750mから湧き出る天然温泉「星空温泉」も楽しめるそうで、聖地巡礼で訪れるなら冬のシーズンが一番雰囲気を味わえるかもしれません。
新潟県観光協会が公式にロケ地としてPRするほど、地元でも大きな話題となった場所なんです。
名探偵津田ロケ地・撮影場所｜第4弾の江戸時代200年前は群馬県・館林
■第4弾の舞台：100年の歴史が交差する「旧秋元別邸」
最新作となる第4弾の江戸時代風のメイン舞台に選ばれたのは、群馬県館林市にある「旧秋元別邸」です。
明治末期に建てられた和洋折衷の美しい建築で、劇中では劇団ひとりさんの「実家」という設定で登場しました。
重厚なドアやキラキラ輝くシャンデリア、そして歴史の重みを感じさせる畳の間など、和と洋が融合した独特の空気が物語の鍵となっていましたね。
驚くことに、この場所は実写映画『ゴールデンカムイ』でも土方歳三のアジトとして撮影に使われた、知る人ぞ知るロケ地の名所なんです。
さらに今回は、栃木県日光市の「日光江戸村」も使用され、デロリアンが登場するタイムスリップのような演出まで加わり、もはやバラエティの枠を超えた大作映画のような趣でした。
旧秋元別邸の内部は通常非公開ですが、季節限定でお食事処として開放されることもあるので、ぜひそのタイミングを狙って訪れてみたいものです。
つつじが岡第二公園の敷地内にあるため、公園の散策を楽しみながら、津田さんが歩いた景色に想いを馳せるのも素敵だと思います。
まとめ
■これまでの足跡を辿って「1の世界」へ
こうして振り返ってみると、名探偵津田のロケ地はどこも、その土地が持つ歴史や自然の力を巧みに活かした場所ばかりであることがわかります。
長野の深い森から新潟の雪山、そして群馬の歴史的邸宅へと、回を追うごとにスケールが大きくなっていく様子は、まるで僕たち読者も一緒に旅をしているかのようです。
津田さんが言うところの「1の世界（ドラマの世界）」と「2の世界（現実の世界）」が混ざり合う、あの絶妙な感覚は、こうした素晴らしいロケ地があってこそ成り立っているのでしょう。
番組のファンであれば、一度は現地を訪れて、あのミステリアスな空気を肌で感じてみたいと思うのは当然のことかもしれません。
もし皆さんがどこかのロケ地を訪れる際は、ぜひ津田さんの迷言や数々の伏線を思い出しながら、自分だけの推理を楽しんでみてくださいね。
名探偵津田の戦いは終わらないと言いますが、次は一体どんな驚きの場所が僕たちを待ち受けているのか、今から楽しみで仕方がありません。
それはまるで、パズルの最後のピースを探しに、見知らぬ土地へ旅に出るような、少しの不安と大きな期待が入り混じった心地よい高揚感に似ている気がします。
