ついに劇場版第2部「閃光のハサウェイ キルケーの魔女」が公開され、僕たちガンダムファンの間でも連日熱い議論が交わされていますね。
第1部では端役かと思われていたハウンゼンの客室乗務員、メイス・フラゥワーが今作では予想外に物語の泥臭い人間ドラマを象徴する存在として描かれていて、驚いた方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな彼女の魅力を、2026年現在の最新情報を交えながら徹底的に深掘りしていきたいと思います。
メイス・フラゥワーとは?年齢は?【閃光のハサウェイ キルケーの魔女】
■ハウンゼンの美しき客室乗務員メイス
メイス・フラゥワーは、地球連邦政府の閣僚たちが利用する特権階級専用シャトル「ハウンゼン356便」で働く、非常に魅力的なブロンドの女性です。
彼女の名前は「フラワー」ではなく「フラゥワー」と発音するのが正しく、作中でもその点にこだわりが見える場面があります。
第1部でのハイジャック事件という極限状態を生き延びた彼女は、物語の舞台が地球へと移った今作において、軍の大佐であるケネス・スレッグと深い仲になっていきます。
個人的には、彼女のようなプロフェッショナルな大人の女性が、戦時下の緊張感の中でケネスという男に安らぎを求めていく姿には、どこか人間らしい生々しさを感じて応援したくなってしまいます。
ケネスがバツイチの金髪フェチという設定があることもあり、彼女は彼にとってまさに理想的な「安全で美しい大人の女性」として、キルケー部隊での激務の合間に寄り添うことになります。
メイス・フラゥワー|なぜギギと口論?
■衝撃の耳打ちシーンとギギとの口論
映画を観た誰もが息を呑んだのは、ギギ・アンダルシアがメイスの耳元で何かを囁き、激昂したメイスがギギの頬をひっぱたいて去っていくシーンでしょう。
あの時、音声が意図的に絞られていたため「なんて言ったの?」と気になった読者も多いはずですが、その内容は原作を忠実に再現した非常にショッキングなものでした。
ギギは、ニュータイプ的な鋭い洞察力でメイスとケネスの肉体関係を完全に見透かしており、メイスの耳元で最大級の侮辱を投げかけたのです。
若く美しく、そしてどこか浮世離れした「魔女」であるギギが、大人の女性としてのプライドを持ってケネスを支えていたメイスの心の聖域を、一瞬で破壊してしまったわけです。
僕はこのシーンを観て、ギギの底知れない残酷さと、自分自身の若さという武器を無自覚に(あるいは意図的に)使って他人の尊厳を蹂躙する姿に、タイトルの「キルケーの魔女」という言葉の真意を見た気がして背筋が凍りました。
結果としてメイスはこの言葉に耐えられず、ケネスとの関係も一時的に破局してしまうことになりますが、これはギギがケネスを利用してハサウェイに近づくための障害を排除したとも言えるでしょう。
メイス・フラゥワー|ケネス、ハサウェイ、ギギとの関係性
■ケネスを巡る三角関係と三人の絆
メイスと他の主要キャラクターとの関係性は、単なる恋愛ドラマを超えた、組織と個人、あるいは若さと成熟の対比として描かれています。
ケネスにとってメイスは、エキセントリックなギギとは対照的に、建前と本音を使い分けることができる、自分と同じ側にいる「話の通じる大人」として価値のある存在でした。
しかし、ギギがケネスの幸運の女神として部隊に入り込んだことで、メイスの立ち位置は急速に危ういものへと変質させられてしまいます。
一方、ハサウェイとの直接的なやり取りは少ないものの、ハウンゼンという同じ運命の箱舟に乗り合わせた者同士として、メイスはハサウェイが「品の良い青年」として振る舞う裏側の危うさを、観客の視点に近い場所から見守る役割も果たしています。
物語のエピローグにおいて、ケネスが「日本に着いたら彼女に寄り戻すよう言ってみる」と語っているシーンがあり、メイスという女性が、冷酷な軍人であるケネスの心に確かに爪痕を残していたことが分かります。
個人的な考察ですが、ハサウェイの母ミライの故郷である日本へ向かうケネスの心の中には、英雄的な理想に殉じたハサウェイへの想いと同時に、日常という平穏を象徴するメイスへの未練が入り混じっているように感じてなりません。
メイス・フラゥワー|声優
■声優・種﨑敦美が吹き込む魂
メイスの声を演じているのは、今や日本を代表する実力派声優の種﨑敦美さんです。
アーニャのような幼い少女からフリーレンのような超越的な存在まで演じ分ける彼女ですが、今作では「経験豊かな大人の女性」としての気品と、辱めを受けた際の激しい怒りを見事に表現していました。
耳打ちされる直前の、ケネスを独占している余裕のあるトーンから、ギギの言葉を聞いた瞬間にプライドが崩れ去る声の震えは、まさに「憑依型の天才」と称される種﨑さんならではの真骨頂と言えるでしょう。
上田麗奈さん演じるギギの、若さゆえの残酷な無垢さと、種﨑さん演じるメイスの、社会の中で鎧を纏って生きる大人の強さがぶつかり合う会話劇は、モビルスーツ戦に勝るとも劣らない緊張感がありました。
特に激怒してビンタをするシーンの、言葉にならない呼吸の演技には、彼女がこれまでに積み重ねてきた演技の幅の広さが凝縮されていて、一人のファンとして鳥肌が立ちましたね。
まとめ
■大人の人間ドラマを味わい尽くす
メイス・フラゥワーというキャラクターは、巨大な歴史のうねりの中で翻弄される、ある意味では「最も僕たちに近い普通の感性」を持った女性です。
彼女がギギという特異な存在によって日常を壊され、恋人を奪われ、それでもなお生きていく姿は、この物語に深いリアリティを与えてくれています。
今回の「キルケーの魔女」で描かれた彼女の受難は、単なる刺激的な演出ではなく、戦場という場所がいかに人の尊厳を脆くさせるかを描く上で欠かせないピースでした。
最後に見せたケネスの彼女への未練が、完結編となる第3部でどのような結末を迎えるのか、今はただ再会の時を祈るばかりです。
もし皆さんも劇場へ足を運ぶ際は、彼女の美しいブロンドの輝きと、その奥に隠された一人の女性としての情熱に、ぜひ注目してみてください。

