いよいよ2026年度の大学入学共通テストが目前に迫り、受験生のみんなも緊張感が高まっている時期ではないでしょうか。
僕自身、指導の現場でみんなの熱量を感じるたびに、この大きな試練をどう乗り越えてもらうか、日々戦略を練るのに情熱を注いでいます。
新課程が導入されてから2年目という、ある種「本番仕様」とも言える今回の試験について、最新の動向をじっくり深掘りしていきましょう。
共通テスト2026変更点
■2026年度共通テストの変更点と最新の志願動向
2026年度の共通テストは、新学習指導要領に基づく2年目の試験として、より本来の出題意図が反映される年になります。
運用面での最も大きな変更点は、出願手続きが原則としてWEB出願に一本化されたことで、紙の出願は例外的な扱いになりました。
このデジタル化の恩恵か、志願者数は全体で増加傾向にあり、特に既卒者の数が前年比で大幅に増えているのが今年の特徴です。
2浪生を含む多浪生の増加は、2025年度の試験が比較的得点しやすかったことで、超難関国立大学への再挑戦を決めた層が厚くなっていることを示唆しています。
試験時間についても改めて確認しておくと、国語が90分、数学ⅡBCが70分と、新課程から導入された延長時間が定着しています。
また、北海道大のように「情報Ⅰ」をこれまでの配点ゼロから本格的に得点化する大学も増えており、科目の重要性が一層増しています。
僕の個人的な感覚では、このWEB出願への移行が、現役生よりもむしろ情報を自ら取りに行く浪人生の背中を押し、競争を激化させているようにも感じます。
共通テスト2026国語の難化・易化の予想
■国語の予想難易度は「本格的な難化」に警戒が必要
2025年度の国語は選択肢が5つから4つに減ったことで時間の余裕が生まれ、平均点が126.67点と大きく上昇しました。
しかし、作問側がこの高得点状況をそのまま放置するとは考えにくく、2026年度は平均点が10点から20点ほど下がる「難化」の可能性が非常に高いと見ています。
特に注意したいのが、新課程で追加された第3問の「実用的な文章」で、ここではグラフや複数の資料を三次元的に読み解く深い思考力が求められるでしょう。
論理的な文章や文学的な文章についても、設問の条件が複雑化し、文章量よりも「正解を導くための思考プロセス」が増えることで時間が削られる展開が予想されます。
僕なら、まずは古文や漢文をスピーディーに攻略し、荒れることが予想される現代文の複数資料読解に十分な時間を残す戦略を立てます。
去年の易しさに慣れてしまった受験生にとっては、今年の国語はかなり手強い「事故りやすい」科目になるかもしれません。
共通テスト2026英語の難化・易化の予想
■英語はリーディングの語数リバウンドとスピード勝負
英語リーディングに関しては、2025年度に語数が約700語減少したことで「解きやすかった」という声が多く聞かれました。
2026年度はこの反動で、文章量と情報量が再び増加し、本来の「速読力」と「情報処理能力」を問う形式に戻る可能性が極めて高いです。
プレゼン資料や広告、記事などを組み合わせた複数の情報源を素早く整理する力は、引き続き合否を分ける最大のポイントになるでしょう。
リスニングについては、1回読みを中心とした要点把握の難易度は維持される見込みですが、会話のニュアンスがより細かくなる恐れがあります。
個人的には、単に速く読む練習だけでなく、どの部分に具体例が書かれ、どこに筆者の主張があるのかを瞬時に見極める「構造把握」を徹底してほしいと思っています。
英語は積み重ねがモノを言う教科ですから、過去問や予想問題パックを使って、この「スピードの壁」を早めに体感しておくことが大切です。
共通テスト2026数学の難化・易化の予想
■数学は数学ⅡBCの新範囲と複素数平面が鍵を握る
数学ⅠAについては、日常生活を題材とした読解力重視の傾向は変わらず、難易度も例年並みか、昨年の反動でやや難化する程度と予想されます。
一方で、数学ⅡBCは「複素数平面」や「統計的な推測」といった新範囲が加わった影響で、受験生にとっての負担感は増す一方です。
昨年の数学ⅡBCは新課程初年度として様子見の感がありましたが、今年は本格的な応用問題が出題される「本格導入」の年になると覚悟すべきでしょう。
特に複素数平面は、他の分野と難易度を合わせやすく調整しやすいため、ここを難しくしてくる可能性は十分にあります。
僕の感想としては、数学こそ「解法の暗記」に頼らず、誘導の意味を理解する思考力が試されるため、記述式の練習を取り入れるくらいが丁度いい対策になると考えています。
また、数学ⅠAでも、かつての2022年度のような「激烈な難化」というリスクが常に潜んでいることは忘れてはいけません。
共通テスト2026理科の難化・易化の予想
■理科は化学の易化期待と物理・生物の考察型シフト
理科の中で最も注目されているのは、2025年度にセンター試験時代を含めて歴代最低点を更新した化学の行方です。
あまりに難しすぎた反動で、2026年度はさすがに易化に転じると予想する専門家が多いものの、依然として計算と考察の混合問題が時間を圧迫する構造は変わりません。
物理については、実験考察型の問題が増加傾向にあり、公式の丸暗記では太刀打ちできない「本質的な理解」が問われる年になるでしょう。
生物や地学も、資料読解やデータの解釈を中心とした共通テスト特有の形式が定着しており、幅広い分野から満遍なく知識を動員する力が求められます。
僕が今年の受験生にアドバイスするなら、化学の難化に備えつつも、物理などの得意科目でいかに取りこぼしをせず、安定して8割以上をキープできるかを重視させます。
理科は2日目の午後に実施されるため、体力が消耗した中で、いかに冷静にグラフを読み取れるかが勝負の分かれ目になります。
共通テスト2026社会の難化・易化の予想
■社会は「公共」の不透明さと歴史総合の探究型問題
新課程から導入された「歴史総合」や「地理総合」、「公共」を含む社会科目は、2年目に入ってより「探究型」の色彩を強めてくると予想されます。
2025年度の「公共、政治・経済」は平均点が62.66点と高かったため、2026年度は間違いなく下げに来る「難化候補」の筆頭です。
歴史系科目では、史料や図版を用いた問題がさらに増え、単なる年代暗記ではなく「なぜその出来事が起きたのか」という因果関係を問う設問が中心になります。
地理についても、初見の統計資料や地形図を組み合わせて考察する力が不可欠で、曖昧な知識のままでは対応が難しいでしょう。
僕個人の見解としては、社会は「後回し」にされがちですが、難化が予想される今年は早めに教科書の内容を完璧にし、背景知識を固めておくことが最大の防衛策になると信じています。
特にサンプルが少ない「公共」については、予想問題集や模試を積極的に活用して、どんな角度から問われても崩れない土台を作っておくべきです。
共通テスト2026情報Ⅰの難化・易化の予想
■情報Ⅰは「最大の難化候補」としてプログラミングが牙を剥く
2025年度に新設された「情報Ⅰ」は、平均点が69.26点という非常に高い結果となりましたが、これはあくまで「配慮された初年度」の結果に過ぎません。
2026年度は、プログラミングやアルゴリズム、データ分析の応用問題が本格化し、平均点が10点近く下がるような「大幅な難化」を覚悟すべきです。
DNCLという共通テスト特有のプログラム表記に慣れることはもちろん、モデル化やシミュレーションといった論理的思考が必要な分野で差がつきます。
スマホやパソコンに馴染みがある世代でも、いざ試験として問われると個人差が出やすく、性格的な向き不向きも点数に直結しやすいのがこの科目の怖さです。
僕なら、情報を「サブ科目」だと侮ることなく、模試の復習を徹底して、プログラミングの問題を見ただけで拒否反応が出ないレベルまで演習を積み重ねます。
去年の易しさを前提にした戦略を立てていると、本番で手痛いしっぺ返しを食らう可能性が最も高いのが、この「情報Ⅰ」だと言えるでしょう。
共通テスト難化するとどうなる?
■難化した場合の影響と受験生が取るべきメンタル戦略
もし予想通りに全体的な難化が起こった場合、合格ボーダーラインは連動して下がりますが、それ以上に受験生の「精神的なパニック」が最も恐ろしい敵となります。
試験会場で「全然わからない」と絶望したとしても、それは周りの受験生も同じように感じているはずであり、そこでいかに冷静さを取り戻せるかが合否を分けます。
また、難化すると上位層と中間層の差が明確になりやすく、基礎力に不安がある層は安全志向から志望校のランクを下げる「雪崩」のような現象が起きることもあります。
僕が強く推奨したいのは、12月中に本番と全く同じスケジュールで2日間を過ごす「時間割リハーサル」を行い、体力と集中力の持続力を鍛えておくことです。
模試でD判定だったとしても、本番で難化した際に「解ける問題を確実に拾う」メンタルさえ持っていれば、大逆転合格は決して夢ではありません。
難化は「努力が報われやすくなるチャンス」だとポジティブに捉え、難しい問題に対面した時に「よし、ここで差をつけてやる」と思えるくらいの強気を持ち続けてほしいです。
まとめ
■最後に:2026年共通テストを戦い抜くみんなへ
2026年度の共通テストは、新課程の「真の姿」が明らかになる厳しい戦いになるかもしれません。
しかし、ここまで積み上げてきた君たちの努力は、難易度がどう変わろうとも決して裏切ることはありません。
大切なのは、予想に一喜一憂することではなく、どんな難問が来ても揺るがない「準備力」を磨くことです。
僕も一人の指導者として、君たちが持てる力を全て出し切り、最高の笑顔で春を迎えられることを心から応援しています。
暗闇の中でもがきながら進む受験勉強は、まるで霧の中を走るマラソンのようですが、一歩ずつ確実に足を動かせば、必ずゴールという名の光が見えてきます。
