最近、僕の元にも相談が届くんですが、ヤマト運輸を名乗る不審なメールに困惑している人が本当に多いようです。
ポストに不在票なんて入っていないのに、「お荷物をお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました」「お支払い代金10円」なんてメッセージが突然スマホに届いたら、誰だって「えっ?」と驚いてしまいますよね。
ネットのセキュリティをずっと追いかけている僕から見ても、実在するメディア企業のドメインを悪用して信頼させようとするやり方は本当に卑劣で、許せない気持ちでいっぱいです。
今回は、特に報告が多い「itmedia.co.jp」を含むアドレスからのメールについて、皆さんが二度と騙されないようにその正体を徹底的に暴いていこうと思います。
ヤマト運輸の不在票なしメール(dlifestyle-mail@itmedia.co.jp)に注意
■実際に届いたユーザーたちの悲痛な声と具体的な事例
多くの人が困惑している最大の理由は、送信元のアドレスが「dlifestyle-mail@itmedia.co.jp」という、一見すると日本の有名企業の関連会社に見えてしまう点にあります。
ネット上の報告を調べてみると、2025年末から2026年初頭にかけて、このアドレスからの被害報告が爆発的に増えていることが分かります。
あるユーザーは、ヤフーメールに届いた不在通知に「お支払い代金10円」と書かれているのを見て、あまりの安さに違和感を抱いて踏みとどまったそうです。
別の報告では、Amazonなどで買い物をしたちょうどそのタイミングでメールが届き、思わず信じてしまいそうになったという、恐ろしい偶然を突かれたケースも散見されます。
さらに巧妙なことに、本物の伝票番号や、ヤマト運輸の正しい電話番号を本文に記載して、正規のサイトでの検索結果と一致させるような嫌らしい真似をするパターンも確認されているんです。
実際のところ、ITmedia社はこのメールとは一切関係がなく、なりすましによる被害を受けている側であり、公式に「存在しないメールアドレスである」と注意を呼びかけています。
ヤマト運輸の不在票なしメールの詐欺手口
■悪質な詐欺師たちが仕掛ける巧妙な手口の裏側
この詐欺メールの目的は非常にシンプルで、皆さんのクレジットカード情報や個人情報を盗み取ること、あるいはスマホをウイルスに感染させることにあります。
メール本文に載っている「再配達の依頼」や「配送状況の確認」といったリンク、あるいはQRコードをタップすると、本物のヤマト運輸のサイトと見分けがつかないほど精巧に作られた偽サイトへ飛ばされてしまいます。
iPhoneを使っている方の場合は、そこでApple IDやパスワード、さらには電話番号や二段階認証のコードまで入力させようとする画面が表示されます。
これに応じると、勝手に有料コンテンツを決済されたり、Appleアカウントを乗っ取られたりする危険があるんです。
一方でAndroid端末を使っている方の場合は、サイトにアクセスした瞬間に「アプリの更新が必要です」といった名目で、不正なアプリのファイル(APKファイル)をダウンロードさせようとしてきます。
もしこのアプリをインストールしてしまうと、自分のスマホが詐欺メールの送信機として悪用され、知らない間に何百通もの迷惑SMSを見知らぬ誰かに送りつけてしまうことになりかねません。
ヤマト運輸メール|本物と偽物の見分け方
■本物と偽物を見分けるための決定的なチェックポイント
まず大前提として覚えておいてほしいのが、ヤマト運輸が不在連絡をメールで送る際、再配達に10円などの料金を請求することは絶対にありません。
それから、ヤマト運輸の公式なドメインは「@kuronekoyamato.co.jp」だけで、今回問題になっている「itmedia.co.jp」のような他社のドメインを使うことは100%あり得ないんです。
もしメールが届いたら、差出人の名前だけでなく、必ずその裏側に隠れているメールアドレス自体を確認する癖をつけてくださいね。
また、本物の通知メールには、お客様自身のお名前がフルネームで正しく記載されていますが、偽物は「お客様」といった抽象的な表現や、メールアドレスをそのまま宛名にしていることがほとんどです。
ヤマト運輸は、2025年8月から「BIMI」という技術を導入しており、対応しているメールソフトであれば公式ロゴマークが表示されるようになっているので、これも大きな判断材料になります。
ショートメッセージ(SMS)で不在通知が届くことも、現在のヤマト運輸の運用ではあり得ませんので、SMSにURLが載っていたらその時点で偽物だと確信して間違いありません。
ヤマト運輸の不在票なしメール対処法
■もしリンクを踏んでしまった時のための緊急対処マニュアル
もし不審なメールのリンクをうっかりクリックしてしまったとしても、まだ何も入力していないのであれば、すぐにブラウザのタブを閉じれば実害が出る可能性は低いです。
ただし、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、一刻も早くカード会社に連絡して、カードの利用を停止する手続きを行ってください。
IDやパスワードを打ち込んでしまったら、そのサービスだけでなく、同じパスワードを使い回している他のすべてのサイトでパスワードを変更する必要があります。
Androidで不正なアプリをインストールしてしまった場合は少し厄介で、まずは通信を遮断するために「機内モード」に設定してから、該当のアプリをアンインストールしてください。
それでも不安が残る場合や、挙動がおかしいと感じるときは、スマホのデータをバックアップした上で、端末を初期化するのが最も確実で安全な方法だと言えます。
一人で悩まずに、警察の専用相談電話「#9110」や、消費者センターなどの公的な窓口に相談するのも自分を守るための大切な一歩になりますよ。
まとめ
■あなたの大切な情報を守るために最後に伝えたいこと
今回はヤマト運輸を装った非常に悪質な詐欺メールについて解説してきましたが、いかに巧妙な手口であっても、私たちが冷静さを失わなければ必ず防ぐことができます。
「急いで確認してください」と不安を煽るような言葉に惑わされず、まずはポストに紙の不在票が入っているかを見に行く、そんな原始的な確認が最強の防御策になることもあります。
また、公式の「クロネコメンバーズ」に登録して公式アプリを利用していれば、アプリ内のプッシュ通知で正しい情報を受け取れるので、これを機に導入を検討してみるのも良いかもしれませんね。
僕も一人のユーザーとして、皆さんがこうした犯罪に巻き込まれず、安心して便利なネットサービスを利用できることを心から願っています。
怪しいなと思ったら、まずは検索。
その慎重な姿勢が、あなた自身と、あなたの大切な家族を守ることにつながります。
