2026年10月に実施された第3回全統共通テスト模試を走り切った受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
本番まで残り3ヶ月を切った10月という極めて重要な時期に挑んだこの模試は、夏以降の努力を試す大きな試練だったはずです。
試験が終わった直後の自己採点結果を見て、歓喜に沸いている人がいる一方で、思うように点数が届かずに激しい不安や焦りに襲われている人も多いのではないでしょうか。
受験指導に長年携わってきた僕の目から見ても、秋の全統模試は受験生にとって精神的にも最も過酷な山場の一つだと痛感しています。
しかし、ここで最初に伝えておきたいのは、今の得点や手応えだけで合否が決まるわけでは決してないということです。
この記事では、今回実施された第3回全統共通テスト模試の全貌を整理し、これから本番に向けてあなたが取るべき具体的なアクションを熱量を持ってお伝えします。
全統共通テスト模試の意味・目的
第3回全統共通テスト模試は、毎年延べ300万人以上が受験する国内最大級の模試において、本番直前期のスタート地点として位置づけられています。
10月中旬の公開会場受験や11月上旬の自宅受験を通じて、全国の志望者が一堂に会する非常にスケールの大きな機会となっています。
春や夏の模試とは異なり、この第3回からは現役生だけでなく浪人生や高卒生もほぼ満点に近い完成度で本気で参戦してきます。
そのため、算出されるA判定からE判定までの合格可能性評価は、実際の共通テスト本番に最も近い精度を誇る客観的なデータとなります。
さらに、10月初旬に実施された第3回全統記述模試とのドッキング総合評価が行われることも、この模試の大きな特徴です。
国公立大学の二次試験や私立大学の記述対策も含めた「共通テスト+二次試験」の総合的な判定が出るため、出願校を最終決定するための最も信頼できる指標となります。
僕自身、毎年多くの受験生を見守ってきましたが、10月の全統模試こそが受験生に覚悟を決めさせ、本当の意味で受験生へと覚醒させる最高のイベントだと感じています。
夏休みに積み重ねた圧倒的な勉強量が、実際のマークシート上でどれだけ得点力として結実しているかを確認する真剣勝負の場なのです。
第3回全統共通テスト模試2026 10月(河合塾)の出題範囲・傾向
出題範囲は、本番の共通テストに準拠して、原則として全教科・全科目の全範囲が対象となっています。
英語のリーディング(80分100点)とリスニング(30分100点)では、単体の発音や文法問題は一切排除され、すべて長文読解や情報処理能力を問う構成となっています。
複数の資料やグラフ、ウェブサイトの情報を素早く比較分析する読解力が求められ、リスニングでも講義音声や図表を同時に処理する高度なスピード感が試されます。
数学I・A(70分100点)と数学II・B・C(70分100点)では、太郎さんと花子さんの対話文や日常生活の事象を数学的にモデル化する新傾向の問題が出題されます。
数学I・Aでは「数学と人間の活動」を除く全範囲、数学II・B・Cでは「数学と社会生活」や「数学的な表現の工夫」を除く選択問題形式で実施され、単なる計算力ではなく誘導に乗る思考力が鍵となります。
国語(90分200点)においては、現代文で実用的な文章と論理的な文章を組み合わせた複数テキストの比較統合問題が出題され、古文・漢文でも資料や注釈を手がかりにした正確な読解が求められます。
理科基礎や専門理科(物理・化学・生物・地学)では、単なる暗記ではなく実験データや図表の考察問題が大きなウェイトを占めています。
地理歴史や公民においても資料読解と知識の融合問題が中心であり、日本史探究では昭和戦後期以降を除く全範囲が出題されるなど、実戦的な範囲設定となっています。
そして新課程で導入された情報I(60分100点)では、プログラミング的思考やトレース問題、データ分析が出題され、日頃の対策度合いが如実に表れる内容となっています。
僕が実際に問題を分析して強く感じたのは、知識の暗記量だけで押し切ることを完全に拒否するような、現代の共通テスト特有の深い思考力重視のメッセージです。
第3回全統共通テスト模試2026 10月(河合塾)の平均点・難易度は?
模試が終了した直後から、SNSや受験生コミュニティでは激しい悲鳴とリアルな感想が飛び交いました。
全体的な難易度は本番レベルからやや難しめに設定されており、目標とされる平均点率は全教科総合でおよそ55%から60%前後となっています。
受験生の声として最も圧倒的だったのは、どの教科においても「とにかく時間が足りなかった」という切実な感想です。
特に英語リーディングや数学、国語の大問後半で時間が尽き、最後まで解ききれずにマークを塗りつぶすしかなかったという悲痛な叫びが多く見られました。
科目別の体感難易度としては、数学I・Aやリスニング、そして国語の評論や古文が非常に難しく感じられたという意見が数多く寄せられています。
「国語の評論と古文が過去最高レベルに難しかった」「数学I・Aの計算量と誘導に打ちのめされた」といった具体的な落胆の声も目立ちました。
理科においても「物理の大問1で撃沈した」「化学が目標点より100点近く下がって泣きそう」といった声があり、理系科目での苦戦も目立ちます。
前回の夏の模試から合計点が50点から70点以上も落ち込んでしまい、「過去最低の600点を叩き出してしまった」と絶望している受験生も少なくありません。
僕自身、受験生の自己採点シートを長年見続けてきましたが、秋の模試で一時的に点数が大きく下がるのは決して珍しいことではありません。
夏までに蓄えた知識がまだ共通テスト独特の高速処理形式に馴染みきっていない時期だからこそ起きる過渡期の現象であり、過度に落ち込む必要はないと胸を張って伝えたいです。
第3回全統共通テスト模試2026 10月(河合塾)の解答は?
試験終了後、各会場では緑色の冊子である「解答・解説集」がその場で配布されています。
学校受験の場合や自宅Web受験の場合でも、河合塾の全統模試ポータル(マイページ)にログインすることで、Web上で解答や詳細な解説PDFをすぐに確認できます。
ここで僕が受験生に最も強く訴えたいのは、試験を受けたその日のうちに必ず「即日自己採点」を実行することです。
記憶がまだ新しく、自分がどの設問でどのような思考プロセスを経て選択肢を選んだかが残っているうちに自己採点を行うことが極めて重要です。
共通テスト本番では、出願校を決定する唯一の手がかりとなるのが「自分自身で行う自己採点結果」そのものになります。
そのため、マークミスなく正確に自分の得点を把握する技術自体が、合格を引き寄せるための重要な実戦トレーニングとなります。
なお、SNSなどで非公式に解答が売買されるようなケースも見受けられますが、情報の正確性や著作権の観点から絶対に利用せず、必ず公式のポータルサイトや配布冊子を利用してください。
怖くて自己採点から逃げ出したくなる気持ちは痛いほど分かりますが、現実の数字と向き合う勇気こそが、ここからの劇的な逆転劇を生む第一歩となります。
第3回全統共通テスト模試2026 10月(河合塾)の結果の見方・捉え方
個人成績表は約3週間から4週間後に手元に届きますが、返却された成績表をどう読み解くかで今後の伸び代が全く変わってきます。
志望校判定はA判定(合格可能性80%以上)からE判定(20%以下)までの5段階で示されますが、C判定は「合格可能性50%の五分五分」を意味しています。
10月時点でのD判定やE判定を見て絶望し、すぐに志望校を下げようとする受験生が毎年後を絶ちませんが、それは非常に勿体ない判断です。
秋の段階のE判定は「現時点での実力」を示しているに過ぎず、ここから本番までの約3ヶ月間で過去問演習や形式慣れを徹底的に行えば、点数は一気に跳ね上がります。
大切なのはアルファベットの判定に一喜一憂することではなく、志望校のボーダーラインまであと何点必要なのかという具体的な点数差を把握することです。
成績表が届いたら、真っ先に確認すべきなのは「設問別正答率(全国の受験生の正答率)」です。
全国正答率が50%以上もあるのに自分が間違えてしまった問題は、最優先で復習すべき「本来取れたはずの得点源」です。
間違えた理由を「知識不足(覚えていなかった)」「時間不足(最後まで解けなかった)」「形式への不慣れ(誘導に乗れなかった)」の3つに分類してノートに整理してください。
僕がこれまで指導してきた逆転合格者たちは例外なく、判定の記号ではなく「50%以上の正答率の問題を潰す作業」に全力を注いでいました。
まとめ
第3回全統共通テスト模試を終えた今、あなたの手元にある自己採点結果は、合否の判決告知ではなく、本番までの残り時間をどう戦うかを示す「最強の羅針盤」です。
点数が良くて安心している人も、点数が低くて打ちのめされている人も、ここからの約3ヶ月間の過ごし方が全ての勝敗を分けます。
今回の模試で浮き彫りになった自分の弱点や時間配分の失敗は、本番で同じ過ちを犯さないための貴重な宝物です。
冷たい現実に一瞬心が折れそうになっても、どうか自分自身の可能性を諦めないでください。
間違えた問題を一つずつ丁寧に解き直し、共通テスト形式の予想問題や過去問演習を愚直に積み重ねていけば、学力はこれから間違いなく最高潮を迎えます。
僕も一人の受験指導者として、限界まで挑み続けるあなたの熱い挑戦を心から応援しています。
今夜は温かい飲み物でも飲んで一息ついたら、明日からまた新しい気持ちで合格への一歩を踏み出していきましょう。
