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ジョン・ウィック4 コンセクエンス考察ネタバレ|最後の結末・ケインは死亡?

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【完全考察】『ジョン・ウィック4:コンセクエンス』ジョンは本当に死んだのか?報いの結末と続編の行方

このブログを読んでいる皆さんは、きっと『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の衝撃的なラストシーンについて、頭の中で何度も反芻しているのではないでしょうか。

あの圧倒的なアクションスペクタクルを経て、伝説の殺し屋がたどり着いた「報い(コンセクエンス)」とは何だったのか。

今回は、長年のファンである僕が、作中の情報と監督の言葉を頼りに、その全てを徹底的に解説していきますね。

もちろん、核心的なネタバレをたっぷり含みますので、未鑑賞の方はご注意を!

この映画の持つ深い余韻を、一緒に解き明かしていきましょう。

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ジョン・ウィック4 コンセクエンス考察|3・パラベラムの最後の結末

■報いの物語:ジョン・ウィック3の結末とジョン・ウィック4の始動

まずは、ジョンがなぜ「報いを受ける時がきた」のかを理解するために、『ジョン・ウィック:パラベラム』の終わり方を簡単に振り返りましょう。

前作『パラベラム』の終盤、ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、コンチネンタルホテル内でサンティーノ・ダントニオを殺害したという裏社会の絶対的なルールを破り、その代償として「主席連合(ハイテーブル)」から追われる身となっていました。

全世界から懸賞金(1400万ドル)をかけられ、彼はニューヨーク・コンチネンタルホテルで支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)と共に主席連合の精鋭部隊と死闘を繰り広げます。

最終的に、ウィンストンはホテルを取り戻すために、裁定人の目の前でジョンを裏切り、ビルの屋上から撃ち落とします。

この行動は、ウィンストンが主席連合への忠誠心を示し、ホテルの地位を回復するための苦渋の決断だったと説明されています。

ジョンは落下したものの、地下犯罪組織のボスであるバワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)に救われ、彼は「彼らに報復する」という新たな決意と共に物語を終えました。

ジョン・ウィック4 コンセクエンス|あらすじネタバレ

■ジョン・ウィック4:壮絶な復讐劇のプロット

『コンセクエンス』は、ジョンがバワリー・キングの元で傷を癒し、再起したところから始まります。

彼は自由を得るために、まず主席連合の最高位である首長(エルダー)を砂漠で追い詰め、殺害するという、シリーズ史上最も大胆な行動に出ます。

この行為を受けて、主席連合は若き権力者ヴァンサン・ビセ・ド・グラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)に、ジョンの抹殺と、これまでの全ての関係者の粛清に関する全権を委任します。

侯爵はまず、見せしめとしてニューヨーク・コンチネンタルホテルを破棄・爆破し、ウィンストンの腹心であるコンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)を射殺します。

ジョンは旧友である大阪コンチネンタル支配人シマヅ・コウジ(真田広之)を頼りますが、侯爵はコウジの旧友でもある盲目の殺し屋ケイン(ドニー・イェン)を彼の娘を人質に取ることで強制的に引き戻し、ジョンを追わせます。

ウィンストンは、ジョンに主席連合から完全に自由になる唯一の方法、「決闘(ドゥエル)」という古代の掟があることを伝え、ジョンは決闘の権利を得るため、自身のルーツであるルスカ・ロマの女ボス・カティアに協力を求め、ベルリンで彼女の父を殺したキーラを討ち、再び組織の庇護下に入ります。

そして、ジョンは侯爵に対し決闘を申し込み、舞台はパリのサクレ・クール寺院へと移るのです。

ジョン・ウィック4 ネタバレ|キャスト相関図

■キャスト相関図:旧友と新たな敵の織りなすドラマ

『ジョン・ウィック4』の魅力は、何と言っても国際色豊かなキャスティングと、彼らが織りなす複雑な人間関係にあります。

特に、真田広之さん、ドニー・イェンさんの参戦は、アクションファンにとって感涙ものだったでしょう。

主要登場人物と演者

登場人物演者役割と相関関係
ジョン・ウィックキアヌ・リーブス伝説の殺し屋。亡き妻ヘレンの記憶のために戦い、主席連合からの自由を目指す。
ケインドニー・イェン盲目の凄腕の暗殺者。ジョンの旧友であり、コウジとも親友。娘の命を守るため、侯爵に強制されジョンを追う。
シマヅ・コウジ真田広之大阪コンチネンタル支配人。ジョンとケインの旧友で、友情と義理を重んじる武士道精神の持ち主。
シマヅ・アキラリナ・サワヤマコウジの娘。大阪コンチネンタルのコンシェルジュ。父を殺したケインへの復讐を誓う
侯爵ビル・スカルスガルド主席連合から全権を委任された冷酷で傲慢な若き貴族。ジョンの抹殺とウィンストンの粛清を主導。
ウィンストン・スコットイアン・マクシェーンニューヨーク・コンチネンタル支配人。ジョンに「決闘」の道を示し、自らの地位とホテル再建を目指す。
バワリー・キングローレンス・フィッシュバーンニューヨーク地下犯罪組織のボス。ジョンを救い、装備を提供して支援する協力者
トラッカーシャミア・アンダーソン賞金稼ぎ(ミスター・ノーバディ)。高額な懸賞金に釣られジョンを追うが、行動は利己的でありながら予測不能
シャロンランス・レディックニューヨーク・コンチネンタルのコンシェルジュ。ウィンストンへの見せしめとして侯爵に射殺される。

個人的に、ケインとコウジの「旧友同士、避けられない対決」の構図は、今作の感情的な核だったと思います。

ケインが盲目というハンデを負いながらも超人的な強さを見せつけるのは、「座頭市」のオマージュが強く感じられて、本当に痺れました。

ジョン・ウィック4 ネタバレ|最後の結末は?

■壮絶な最後の結末:ジョン・ウィック4クライマックス解説

いよいよ、全ての戦いに終止符が打たれる最終決戦の解説です。

サクレ・クール寺院での夜明けの決闘

ジョン・ウィックが主席連合から自由になるために選んだ道は、パリのサクレ・クール寺院の丘で行われる「決闘(デュエル)」でした。

これは、主席連合の古い掟に基づき、代理人同士が弾丸1発入りの決闘用ピストルを持ち、30歩の距離から撃ち合うというルールです。

勝者は自由を勝ち取り、敗者はその報いを受けるという、究極の賭けです。

しかし侯爵は、卑劣にもジョンに代わって旧友ケインを代理人として立てます。

決闘の直前、ジョンは侯爵の差し向けた無数の殺し屋たちを退け、あの悪名高い222段の階段を何度も転げ落ちながらも、夜明けの約束の時間(6時3分)に間に合わせるという離れ業をやってのけます。

侯爵の敗北とジョンの崩壊

決闘は一進一退の攻防となり、距離が縮められるにつれ、ジョンはケインの銃弾を2発受けます。

最終ラウンド、ケインはジョンに発砲しますが、ジョンは致命傷を避けるように被弾し、最後の1発を撃たずに倒れます

勝敗が決したと思った侯爵は、ジョンが倒れているのを見て、自らが止めを刺すことで功績を横取りしようと、自ら銃を手に取ります

しかし、これが侯爵の致命的な過ちでした。

ジョンは実は最後の1発を温存していたのです。

侯爵がジョンに銃を向けた瞬間、ジョンは残っていた銃で侯爵を射殺し、決闘に勝利します。

この勝利により、ジョンとケインは主席連合からの解放が宣言されます。

自由を手に入れたジョンは、朝日が昇る中、フラフラになりながら階段を降り、ウィンストンに「Will you take me home?(家に連れて帰ってくれるか?)」と静かに尋ねた後、そのまま力尽きるように倒れ込み、静かに目を閉じるのでした。

ジョン・ウィック4 ネタバレ|ジョンとケインは死亡?生きてる?

■ジョンとケインは死亡?生きてる?:曖昧な結末の真意

この映画の最大の問いは、やはり「ジョン・ウィックは本当に死んだのか?」ということでしょう。

結論から言えば、監督は意図的にその答えを曖昧にしています

ジョン・ウィックの墓標と監督の言葉

映画のエピローグでは、ニューヨークの墓地で、ウィンストンとバワリー・キングがジョンの墓を訪れるシーンが描かれます。

墓標には、彼が生前望んでいた言葉「Loving Husband(愛する夫)」が刻まれていました。

ウィンストンは墓石に手を添え、「Farewell, my son.(さらばだ、我が息子よ)」と語りかけます。

一見、これはジョンの死を確定的に示す描写に見えますが、チャド・スタエルスキ監督自身は、この結末は解釈に委ねられるよう曖昧に作られていると語っています。

特に、二人が墓地を去る際、ジョンの愛犬が何かに向かって振り向くという描写は、ジョンが生きている可能性を匂わせるための意図的なミスリードだそうです。

僕個人の意見としては、「伝説の殺し屋ジョン・ウィックは死んだ。しかし、愛する妻ヘレンの夫ジョナサンは、新たな人生を始めた」という解釈が最も美しいと思っています。

なぜなら、彼は地獄のような復讐の連鎖を抜け出し、ようやく妻の元へ旅立つという「平和」を手に入れたからです。

実際に、スタジオ側は続編『John Wick: Chapter 5』の製作を開発中だと発表しており、この死亡描写は「世間を欺くための偽装工作だった」という見方が非常に有力です。

ケインの運命:報いの連鎖は終わらない

盲目の殺し屋ケインは、侯爵の死により主席連合の義務から解放されました

彼は娘の安全を確保するという目的を果たし、自由を手に入れたはずでした。

しかし、エンドロール後のポストクレジットシーンで、物語は再び不穏な結末を迎えます。

娘に花を届けようとパリの街を歩くケインの前に、父コウジを殺されたシマヅ・アキラ(リナ・サワヤマ)がナイフを手に現れるのです。

大阪でアキラはジョンに対し、「もしお前がケインを殺さないなら、私が殺す」と誓っていました。

このシーンは、ケインが自由を手に入れた直後に、暴力と復讐の新たな連鎖に直面することを示唆しており、彼を主人公とするスピンオフ映画(『Caine』)が製作される可能性が高いと発表されています。

ジョンは一応の平和を手にしましたが、ケインの世界では「報い(コンセクエンス)」の連鎖はまだ終わっていなかった。これが監督の描きたかった、この世界観の厳しさなのだと強く感じました。

ジョン・ウィック4 ネタバレ|感想

■見た人の感想:アクション映画の新たな金字塔

上映時間が169分(約2時間49分)とシリーズ最長にも関わらず、「退屈する時間がなかった」という感想が大多数を占めています。

批評家からも高く評価され、この作品はシリーズ最高興行収入を記録しています。

圧倒的なアクションの純度と新機軸

多くのファンが絶賛しているのは、そのアクションのバリエーションと純度の高さです。

  • 大阪コンチネンタル:真田広之さん率いる忍者軍団との日本刀と銃の融合バトル。コウジ(真田広之)とケイン(ドニー・イェン)の旧友同士の悲しい決闘は、単なる殺陣を超えたドラマがありました。
  • ベルリンのクラブ:爆音のテクノビートと銃声が完全に同期した、まるでミュージックビデオのようなスタイリッシュな戦闘は圧巻です。
  • パリ凱旋門:走行中の車が文字通り飛び交う、物理的な迫力満載のカーチェイス。人間が車に撥ねられ続けるという、リアリティを完全に無視したアニメ的な暴力美が光っていました。
  • 上空からの俯瞰視点:特にベルリンでドラゴンブレス弾(焼夷弾)を使いながら家屋を掃除するシーンは、まるでゲームのトップダウンシューターのような斬新な視覚体験でした。

そして、あのサクレ・クール寺院の222段の階段落ちです。

登り切ったと思ったら、転がり落ち、また這い上がろうとするジョンの姿は、「不滅の闘志」そのもの。

これは、古代ギリシャの神話にある「シーシュポスの神話」、つまり「絶え間ない、無意味な努力の繰り返し」を連想させ、終わりなき暴力の連鎖から逃れようとするジョンの人生を象徴していたように感じました。

物語の「歪さ」と感動的な終焉

一方で、あまりにもアクションが多すぎて、ストーリーの整合性が薄いという指摘も一部であります。

「なぜ今になって決闘ルールを持ち出したのか?」や「なぜ決闘の場所に222段の階段を選んだのか?」といった疑問は、確かに残ります。

でもね、この映画は「アクションシーンのアイデアを先に決めて、それを繋ぐために脚本を書いた」という作り方に近いように感じます。

だからこそ、ストーリーが多少強引でも、それによって生まれた「圧倒的な映像体験」が、全ての疑問を吹き飛ばしてしまう力があったと思うんです。

そして最後の「Loving Husband」という墓標の言葉。

殺し屋としてではなく、愛する夫として静かに幕を引くという結末は、暴力を愛したファンに、最も優しく、そして詩的な「報い」を提供してくれたのではないでしょうか。

まとめ

■報いの後に待つ、次なる世界

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、シリーズの集大成として、アクション映画の歴史に深く刻まれる傑作となりました。

ジョン・ウィックというキャラクターは、地獄のような戦いを経て、自らが望んだ「平和」という名の自由を手に入れた可能性が高いです。

そして、エンドクレジット後のケインとアキラのシーンは、ジョンが去った後の裏社会、そして「報い(コンセクエンス)」の連鎖はまだ終わっていないことを明確に示しています。

製作会社はすでに、アナ・デ・アルマス主演のスピンオフ映画『バレリーナ:The World of John Wick』、そしてドニー・イェン演じるケインのスピンオフ映画、さらに『John Wick: Chapter 5』の企画を進めています。

伝説は一つの終着点を迎えましたが、その世界は今、さらに広く、深く拡張しようとしている。

僕たちの「ジョン・ウィック」に対する情熱と、今後のユニバースの展開、どちらも目が離せませんね!

この映画は、僕にとって暴力の美学と、愛の尊さを再認識させてくれる、まさに「完璧なフィナーレ」でした。

まるで、一人の職人が全身全霊を込めて打ち込んだ刀のように、研ぎ澄まされ、美しく、そして鋭利な一本だった。そんな風に心に響く作品でした。

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