週末の夕方に流れるあの温かいナレーションを聞いていると、日々の忙しさを忘れてどこか遠くへ旅に出たくなりますよね。
今回ご紹介するのは、テレビ番組「人生の楽園」でも紹介される、大分県日田市にある素敵な民泊のお話です。
都会で暮らしていると、ふと誰の目も気にせずに深呼吸したくなる瞬間がありませんか。
そんなときに自分の「セカンドハウス」のように帰れる場所が、水郷と呼ばれる美しい日田の地に誕生しました。
日田の大自然に抱かれながら、美味しい郷土料理を食べて、畳の上でごろりと横になる。
そんな贅沢すぎる大人の休日を叶えてくれるのが、今回の舞台である「日田グリーンツーリズム花の木」です。
30代を迎えて人生の折り返し地点を意識し始めた私にとっても、これからの生き方について深く考えさせられるような、温もりに満ちた場所なのです。
人生の楽園|大分・日田市 民泊「日田グリーンツーリズム花の木」
この宿の一番の魅力は、なんといっても贅沢な「1日1組限定」というおおもてなしの形にあります。
最大で5名ほどまでしか宿泊できないため、他の誰にも気兼ねすることなく、大切な人たちと水入らずの時間を独占することができます。
建物は昭和46年に建てられた、築50年を超える伝統的な木造2階建ての和風住宅です。
畳や障子、そして大工さんの確かな技が光る欅や楓、杉やヒノキといった木の温もりが、現代の忙しない日常で凝り固まった心を優しく解きほぐしてくれます。
さらに見逃せないのが、こだわり抜かれた山海の幸が並ぶ夕食と朝食のフルコースです。
オーナー夫妻が宿の菜園で手塩にかけて育てた無農薬の新鮮な野菜や果実、自家栽培のお米が惜しみなく使われています。
食卓に並ぶのは、干しダラを甘辛く煮付けた日田の伝統的な郷土料理や、清流で育まれた鮎の塩焼き、季節の野菜を使ったサクサクの天ぷらなど、どれも素材の味を最大限に引き出した逸品ばかりです。
春には瑞々しい山菜やタラの芽、夏の鮎や夏野菜、秋には香ばしい銀杏や原木シイタケ、そして冬にはねっとりとした自然薯と、訪れる季節によって全く異なる大地の恵みに出会うことができます。
ただ泊まるだけでなく、日田の暮らしそのものを肌で感じられる体験プログラムが多数用意されているのも、この宿ならではのこだわりです。
川遊びを楽しんだり、豊かな山林で季節の農産物を収穫したり、さらには日田杉を使った工芸品作りに挑戦することもできます。
これほどまでにディープな日田の魅力に触れられる時間は、一般的なホテルや旅館のサービスでは決して味わえない、特別な旅の思い出になるはずです。
大分・日田市 民泊「日田グリーンツーリズム花の木」開業の経緯|人生の楽園
この素晴らしい楽園を築き上げたのは、元小学校教諭である穴井久満さんと厚子さん夫妻です。
夫の久満さんは教職を退職された後、地域の公民館長を3年間務め、常に地元に寄り添ってこられた方です。
そんなお二人に大きな転機が訪れたのは、2024年の秋のことでした。
厚子さんの両親が介護施設に入所することになり、花月川のほとりに佇む美しい実家が空き家になってしまったのです。
生まれ育ったこの愛する地域をもっと元気にしたい、そして日田の素晴らしい魅力を全国に発信したい。
そんな熱い情熱を抱いたお二人は一念発起し、空き家となった大切な実家を活用して、第二の人生ならぬ「第三のステージ」として民泊を始めることを決意しました。
ご両親の承諾のもとで家を丁寧にお手入れし、ホームページを立ち上げ、2025年5月に「日田グリーンツーリズム花の木」をオープンさせたのです。
当初は期待と不安が入り混じっていたかと思いますが、今では世界的な予約サイトにも登録され、国内外から訪れる多くの旅人を温かく出迎えています。
久満さんが以前から手掛けていた「森の仕事体験塾」の経験をベースに、宿泊客に地域の歴史や文化を直接ガイドする活動にも取り組まれています。
ただの宿の主人としてではなく、日田を愛する一人の人間としてゲストと深く関わろうとするお二人の姿勢には、本当に頭が下がります。
「誰もが気軽に帰ってこられるセカンドハウスのような場所にしたい」と語る笑顔の裏には、地元を愛し、人を思いやる本物の温もりが溢れています。
大分・日田市 民泊「日田グリーンツーリズム花の木」場所・アクセス|人生の楽園
日田グリーンツーリズム花の木は、大分県日田市吹上町1385-2という、花月川のせせらぎが心地よく響く閑静な住宅街の中に佇んでいます。
周辺にはのどかな田畑が広がっており、日中は都会の喧騒を完全に忘れて、静かな時間をのんびりと過ごすことができます。
アクセス面でも非常に優れており、車を利用する場合は、九州横断大分自動車道の日田インターチェンジからわずか2分という近さです。
高速道路から降りてすぐに宿に到着できるため、ドライブ旅行の拠点としてもこれ以上ない抜群のロケーションと言えます。
鉄道を利用する場合は、JR九大本線の光岡駅が近く、また特急「ゆふいんの森号」なども停車するJR日田駅からも車で10分ほどの距離にあります。
博多駅や福岡空港からでも車や公共交通機関を利用すれば1時間強でアクセスできるため、九州北部からのショートトリップにも最適です。
敷地内には無料の駐車スペースも完備されているため、愛車でのんびりと日田の街を巡りながら訪れるのにもぴったりです。
なお、新鮮な食材や素晴らしい体験を丁寧に準備していただく必要があるため、宿泊は必ず利用日の7日前までに予約手続きを済ませてくださいね。
大分・日田市 民泊「日田グリーンツーリズム花の木」周辺の観光情報|人生の楽園
宿の周辺には、水郷日田ならではの歴史と豊かな自然を感じられる素晴らしいスポットがたくさん点在しています。
まず絶対に外せないのが、江戸時代に幕府の直轄地である「天領」として栄えた面影を今に伝える「豆田町」です。
白壁の美しい土蔵や格子窓の町屋が立ち並ぶレトロな通りを歩いているだけで、まるでタイムスリップしたかのようなロマンチックな気分に浸ることができます。
このエリアにある「草野本家」は、大分県内最古の商家として知られ、歴史ある意匠やお座敷に飾られた貴重なお雛様を間近で見学することができます。
日田の歴史をより深く学びたい方には、江戸時代の私塾跡である「咸宜園跡」もおすすめの散策スポットです。
さらに、宿を所有する穴井家が手掛ける約26ヘクタールもの広大な山林も、日田の大自然そのものを体感できる最大の観光名所と言えるでしょう。
久満さんが長年培ってきた山の知識を活かして、プライベートツアー感覚でトレッキングや山林の探索、季節の収穫体験を楽しむことができます。
山の中に入ると、運が良ければお二人が山仕事の中で何度も遭遇したという、野生のキツネの親子や、愛らしい動物たちの野生の姿に出会えるかもしれません。
大自然の中で野生動物が獲物を狩る瞬間を見守るような、日常では決して味わえない生命の息吹に触れる時間は、何よりも贅沢なアクティビティとなるはずです。
また、伝統的な焼き物の歴史に触れたい方は、素朴で美しい器が作られる「小鹿田焼の里」を訪れて、静かな山間に響く唐臼の音に耳を澄ませてみるのも至高の癒しになります。
まとめ
元小学校教師のご夫妻が、愛する故郷のために、大切な実家を改修して始めた温かな民泊施設。
「日田グリーンツーリズム花の木」は、ただ寝るためだけの場所ではなく、人と自然、そして美味しい食を通じて、忘れかけていた心のゆとりを取り戻せる現代のオアシスです。
1日にたった1組のゲストを全力でもてなすお二人の温かい愛情と、木と畳の薫りが漂う美しい日本家屋での時間は、あなたの人生にとっても特別な1ページになるに違いありません。
30代を迎えた私自身、お二人のように「誰かのために新しい居場所を作る」という情熱的な生き方に、胸が熱くなるほどの勇気をもらいました。
もしあなたが、慌ただしい毎日に少しだけ立ち止まり、本当に豊かな時間を取り戻したいと感じているなら、ぜひ日田の美しい里山へ出かけてみてください。
そこには、優しく微笑みながら「おかえり」と手を振ってくれる、新しい家族のような温かい出会いが待っていますよ。
