「良いこと悪いこと」の連続殺人ミステリーは、第6話「傘」で一気に人間関係の闇が深まり、考察班のボルテージは最高潮に達しましたね。
今回は、視聴者を何度もミスリードしてきた「委員長」の過去と、衝撃の4人目の犠牲者について、感情を込めて深掘りしていきます。
読み終わる頃には、あなたもきっと、このドラマの奥深さにゾクゾクすることでしょう。
良いこと悪いこと(ドラマ)｜Tverで6話が見れない？配信は？
■TVerの最新配信状況
まず、皆さんが一番気にしているTVerの配信状況についてですが、このドラマは本当に複雑なスケジュールで混乱を招きがちですよね。
結論から言うと、第6話「傘」（2025年11月15日放送）の見逃し無料配信期間は既に終了している可能性が高いです。
通常、TVerの最新話配信は放送から約1週間限定なので。
第7話放送後（11月22日）の時点でさえ、最新の7話と過去の1～5話は見られても、6話だけが消された状態になっていたという報告が相次いでいました。
これは、このドラマが特定の期間に、本来配信が終了しているはずの第4話や第5話などを「特別配信」していた時期があったため、余計に混乱を招いたようです。
もしあなたが今、1話から最新話まで一気に追いつきたい！と思っているのであれば、主演の間宮祥太朗さんと新木優子さんが織りなすこのノンストップ考察ミステリーは、Huluで1話から最新話まで一挙配信中ですから、そちらを確認するのが確実です。
良いこと悪いこと(ドラマ)｜6話のストーリーと感想
■6話「傘」の衝撃展開と、委員長の深い闇
第6話のサブタイトル「傘」が意味するもの、それは「キング」こと高木（間宮祥太朗）と、学級委員長・小林紗季（藤間爽子）の間にあった、複雑な感情の象徴でしたね。
この回は、これまでの「いじめ加害者vs被害者」という構図から一転、「傍観者の罪」、そして「被害者と加害者の表裏一体性」という、より深いテーマに切り込みました。
物語は、園子（新木優子）がライバル誌に「連続殺人犯疑惑！？」と報道され、世間から激しいバッシングを受けるという急展開から始まります。
マスコミやYouTuberに家を囲まれ、行き場を失った園子を助けたのは、なんと元委員長の紗季でした。
しかし、紗季が園子に親切に振る舞う裏には、恐ろしいほどの闇が潜んでいたことが次々と明らかになります。
まず、園子を閉所恐怖症に陥れた、あの小学校時代の体育倉庫閉じ込め事件。
扉に鍵をかけた張本人は、ニコちゃんやキングたちではなく、優等生の仮面を被っていた紗季自身だったと判明しました。
その動機は、当時高木に好意を寄せていた紗季が、高木が高木が園子をいじめているのは好意の裏返しだと勘づき、園子への激しい嫉妬心から衝動的な行動に出てしまったということ。
これは本当に胸が痛くなる展開で、誰もが「良い子」だと思っていた委員長も、実は複雑な感情を抱えた「悪い子」だったという現実が突きつけられました。
さらに、紗季には園子を恨むもう一つの重大な理由がありました。
紗季の弟・春季は、将来を嘱望されたサッカー選手でしたが、園子が記者として書いた薬物疑惑のスクープ記事によって誹謗中傷を受け、自殺に追い込まれていたのです。
園子が記者として「正しいこと」を追求した結果が、別の誰かの人生を破壊する「悪いこと」になっていたという構図は、あまりにも皮肉で衝撃的でした。
紗季は弟の墓前で園子にナイフを向けますが、高木が駆けつけ、復讐は未遂に終わります。
個人的な感想ですが、このシーンで高木が紗季に「委員長はちゃんと、悪いことは悪いって言ってた…」と語りかけ、傘を差し出すラストシーン。
小学生の頃、相合傘に「キングとどの子」と落書きされ怒っていた高木が、時を経て、罪を告白した紗季に傘を差し出すという演出には、胸を締め付けられるような切なさを感じました。
この紗季の「復讐」は、連続殺人事件とは別軸の出来事として描かれることで、真犯人「博士」の存在を再び際立たせる見事なミスリードだったと言えるでしょう。
良いこと悪いこと(ドラマ)｜犠牲者リスト
■これまでの犠牲者4人と、次なるターゲット
第6話の終盤、刑事の宇都見（木村昴）が園子に語ったように、この時点で連続殺人事件の犠牲者は「4人」に上りました。
その内訳は、黒塗りされた6人組のうちの3人と、関係者1人です。
| No. | 犠牲者（愛称） | 氏名 | 夢（殺害モチーフ） | 殺害状況（第6話時点） |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 貧ちゃん | 武田敏生 | 「空を飛ぶ」 | 自宅マンションから転落死。 |
| 2 | ニコちゃん | 中島笑美 | 「スポットライトを浴びるアイドル」 | 車道に突き飛ばされ、大型トラックに撥ねられて死亡。 |
| 3 | カンタロー | 桜井幹太 | 「消防士」 | 病院から連れ去られ、廃ビルで焼死体として発見。 |
| 4 | 元担任/校長 | 大谷典代 | – | 犯人の協力者。音信不通の後、地下倉庫で凍死体として発見。 |
第6話では、黒塗りのターゲットではなかった元担任の大谷先生が、4人目の犠牲者として描かれました。
大谷先生は、犯人に脅され、タイムカプセルを掘り起こして卒アルを黒塗りするなどの協力をしていた人物でした。
協力者ですら容赦なく凍死させるという、犯人の冷酷さが際立ち、「博士」の復讐計画が、もはや標的の6人だけにとどまらない、全てを知る者への粛清へとエスカレートしていることを示唆しています。
そして、物語の焦点は、前回コンタクトを取った「7人目の仲間」である「博士」に会いに行った「ちょんまげ」こと羽立（森優作）に移っています。
羽立がカバンにナイフを忍ばせて一人で博士に会いに行った行為は、あまりにも危険なフラグですよね。
残念ながら、その後の展開を追うと、第8話のあらすじで羽立の命が奪われたことが確定しており、次なる犠牲者は「ちょんまげ」だったことが分かります。
まとめ
■真犯人「博士」は誰？次の展開を考察
第6話で、委員長・紗季が連続殺人の真犯人ではなかったことがほぼ確定し、考察の軸は完全に「博士」の正体へと集中しました。
「博士」は、高木たちの仲良し6人組にいたはずなのに、誰にも存在を忘れ去られていた「7人目の仲間」です。
羽立との掲示板でのやり取りで、彼は「ちょんまげだけだよ あの7人組で覚えててくれたのは」と語り、キングたちへの強い恨みを滲ませています。
有力な候補としては、レトロスナックのマスター今國一成（イマクニ）が長らく疑われていました。
「博士」といえば「オーキド博士」、そしてイマクニが「ポケモン言えるかな」に似たセリフを言ったり、本名（今國かずなり）がオーキド博士（オーキドゆきなり）と似ていたり、といった平成ネタのミスリードが大量に投下されていたからです。
ただ、イマクニがあまりにも怪しすぎるため、ミスリードだと考える視聴者も多いです。
もう一つの重要な候補は、高木の娘・花音の担任である森先生です。
「鷹里小の森・掲示板」で「博士」とちょんまげが接触したこと、「森のくまさん」の替え歌が事件のモチーフとなっていること、そして「博士」の正体が森智也という人物だと判明したこと など、名前が一致する伏線が非常に濃厚です。
しかし、第6話を経て、大谷先生のように協力者さえも消し去る冷酷な犯人像が確立された今、博士が本当に単独犯なのか、それとも協力者がいるのかが最大の謎です。
もしかすると、羽立を雇っている社長「ターボー」こと小山隆弘（森本慎太郎）の行動や、影が薄すぎる「ゆっきー」（剛力彩芽）や「トヨ」（稲葉友）といった、まだ深く関わってきていない同級生の中にこそ、真犯人が隠れているのかもしれません。
このドラマは、単なる犯人当てを超え、「いじめの記憶を忘れる加害者の暴力」や「世論の怖さ」など、社会的なテーマを重く投げかけてきます。
まるで、過去の罪が溶けてできた毒の沼のように、関わった全ての人を蝕んでいくこの復讐劇の結末を、最後まで見届けずにはいられませんね。
このドラマは、まるで精巧に作られたロシアのマトリョーシカ人形のようです。
一つの謎（殺人犯）を解いたと思ったら、さらに奥から小さな謎（委員長の復讐、大谷先生の裏切り、博士の正体）が出てきて、核心にたどり着くには、全ての人形の構造を理解しなければならない。
その複雑な構造こそが、私たちを熱狂させる魅力なのかもしれません。
