映画「F1」、公開されてから、もうX(旧Twitter)とか映画SNSでめちゃくちゃ話題になってますよね
僕も興奮冷めやらぬ状態で、ついつい何度も劇場の椅子に深く沈み込んでしまっている今日この頃です
今回は、この「F1」という映画について、気になっている方も多いであろう
「これって実話がモデルなの?」
「最後の結末はどうなったの?」
「実際の評価ってどうなの?」
といった疑問に、僕なりの情熱を込めてお話ししていきたいと思います
F1(映画)解説|実話がモデル?
結論から言っちゃうと、この「F1」という映画は、実話に基づいた物語ではないんです
主人公のソニー・ヘイズも、若き才能ジョシュア・ピアースも、架空のキャラクターなんですね
でもね、これが本当にすごいところなんですが、映画全体がまるで本物のF1の世界をそのまま切り取ってきたかのような、尋常じゃないリアリティに満ち溢れているんですよ
監督のジョセフ・コシンスキーさん、そしてあのジェリー・ブラッカイマーさんの製作チーム、もう「トップガン マーヴェリック」で度肝を抜かれましたけど、今回もまた一段とギアを上げてきましたね
このリアリティを追求するために、彼らはなんと本物のF1グランプリ開催中に撮影を敢行したんです
もう、驚きを隠せませんよね
実際のマシンを改造して、その上に小型のIMAXカメラを搭載して、まるでドライバーの目線でコースを駆け抜けているかのような映像が撮られているんですよ
主演のブラッド・ピットも、ダムソン・イドリスも、数ヶ月にわたる猛特訓を受けて、時速300kmを超えるF1マシンを実際に操縦したというから、その本気度が伺えます
ルイス・ハミルトン選手がプロデューサーとして参加しているのも、この映画の「本物志向」の象徴ですよね
彼のアドバイスがあったからこそ、F1の細かいニュアンスや、ドライバー同士の駆け引き、チームの内部事情まで、本当にリアルに描かれているんです
もちろん、物語自体はフィクションなんですが、作中のいくつかの要素は、F1の歴史に実在した出来事や人物からインスピレーションを受けているのは間違いありません
例えば、ソニー・ヘイズがかつて経験した、キャリアを絶たれるほどの大クラッシュ
これは、1990年のスペインGPで、悲劇的なクラッシュに見舞われたイギリス人ドライバー、マーティン・ドネリー選手の事故を彷彿とさせます
ドネリー選手は、この事故で一時意識不明の重体となり、F1キャリアに終止符を打たざるを得ませんでした
映画のソニーの事故シーンは、ドネリー選手の当時の写真と驚くほど似ているという声も聞きますね
ただ、ソニーがそこから立ち直り、F1の舞台に戻ってくるという展開は、ドネリー選手には叶わなかった「第二のチャンス」であり、まさに映画ならではのドラマなんです
そして、ルーキーのジョシュア・ピアースとベテランのソニー・ヘイズの間で繰り広げられるチームメイトとしての競争と絆
これも、ルイス・ハミルトン選手とフェルナンド・アロンソ選手がマクラーレン時代に経験した激しいライバル関係から着想を得ていると言われています
F1という極限の世界では、チームメイトであっても一番のライバルになることがある、というハミルトン選手自身の言葉が、この映画の人間ドラマの深みを作り出しているんですね
ジョシュアが経験する、マシンが炎上するような大クラッシュも、近年ではロマン・グロージャン選手、そして伝説のニキ・ラウダ選手の事故など、F1の歴史に刻まれた衝撃的な出来事がモデルになっていることがうかがえます
F1が「モータースポーツの最高峰」と呼ばれる理由、その華やかさの裏にある危険性や、チーム一丸となって勝利を目指す姿が、フィクションでありながらも、これほどまでに説得力を持って描かれているのは、本当に驚きしかありません
だから、たとえ実話じゃなくても、F1ファンの心を熱くさせるだけの「真実」が、この映画には詰まっていると僕は断言します
F1(映画)解説|最後の結末は?
この映画の結末は、まさしくF1の最終ラップのような、息をのむ展開の連続でしたね
まず、APXチームは、オーナーのルーベンがチームを売却せざるを得ないという瀬戸際に立たされています
チームの成績は低迷の一途をたどり、未来が見えない状況でした
そこに、元F1ドライバーであり、ルーベンの旧友であるソニー・ヘイズが加入することになるんです
でも、チームのボードメンバーであるピーター・バニングが、裏でチームの足を引っ張っていたことが判明します
彼はルーベンをオーナーの座から引きずり下ろし、チームを自分のものにしようと画策し、ソニーたちが車に施した改良が違法であるかのように書類を偽造して、F1当局に密告するという卑劣な手を使います
おかげで、チームは大事なレースで改良を使えなくなり、まさしく「クソみたいな状態」に戻ってしまうんです
それでも、ソニーは諦めません
彼とルーキーのジョシュアは、最初は衝突ばかりでしたが、徐々に絆を深め、互いに協力し合う「チーム」として成長していきます
ソニーの型破りなドライビングスタイルや、車に対する斬新な改善提案が功を奏し、APXチームは少しずつ順位を上げていきます
最終戦の舞台は、華やかなアブダビGP
この最後のレースで、ついにピーターの策略は暴かれ、APXチームの車の改良は合法であると認められ、元の性能を取り戻します
そして、レース終盤、F1のトップドライバーたちを巻き込んだ、まさに息詰まる3周のスプリント勝負が繰り広げられるんです
ソニーは、ジョシュアを勝たせるために、あえてルイス・ハミルトン選手をブロックするような大胆な manoeuvre を仕掛けます
これはもう、友情のためなら自分の勝利さえも投げ出すという、ソニーの覚悟が詰まった瞬間でした
しかし、まさかの展開が待っていました
ジョシュアとハミルトン選手が偶発的に接触してしまい、両者ともコースアウト
その瞬間、ソニーの目の前には、誰もいない勝利への道が拓けたんです
ソニーは、30年前に大事故でF1の舞台から去って以来、追い求めていた「最高の走り」と「飛んでいるような感覚」を、この最終ラップでついに掴みます
そして、そのままキャリア初のF1優勝を飾るんです
この奇跡的な勝利によって、APXチームは売却の危機を免れ、ルーベンはオーナーの座を守りきることができました
レース後、APXチームは歓喜に沸き立ちます
しかし、ソニーは優勝の栄光に浸ることなく、静かに自分の荷物をまとめて、ボロボロのバンでサーキットを後にします
彼は名声や富のためではなく、ただ「走ること」そのものを愛しているドライバーなんです
若い頃に果たせなかったF1でのリベンジを果たし、もうAPXチームで成し遂げることは何もないと感じたソニーは、次なる「走る場所」を求めて、バハ・カリフォルニアの砂漠で行われるバギーレースへと向かいます
テクニカル・ディレクターのケイトとの関係は「またどこかで会えるさ」という含みを持たせた終わり方で、なんとも大人の余韻を残してくれました
一方、ジョシュアはメルセデスからオファーを受けますが、それを断りAPXチームに留まることを選びます
ソニーとの出会いと経験を経て、彼もまた大きく成長した証でしょう
ソニーは、まさに「F1の頂点」に到達したにもかかわらず、その座に固執せず、純粋な「走る喜び」を追い求めるという、とてもソニーらしいエンディングでした
僕も、彼が新しい場所で、どんな「飛んでいる感覚」を見つけるのか、想像するだけで胸が熱くなりますね
F1(映画)の評価は?
この「F1」という映画、全体的にはもうめちゃくちゃ興奮する作品だと断言できます
まず、何と言ってもレースシーンの迫力は半端じゃないです
「Screen Rant」のレビューでも「アドレナリンがほとばしるブロックバスター」と評されていましたし、僕もIMAXで観たんですが、スクリーンの隅々まで広がる映像と、心臓に直接響いてくるようなサウンドデザインには、ただただ圧倒されました
時速300kmを超えるF1マシンのスピード感や、ドライバーにかかるG、ピットクルーの息をのむような作業、すべてが目の前で繰り広げられているかのような没入感なんです
特に最終レースのアブダビGPは、息をのむような緊張感と、予測不能な展開の連続で、僕も座席の肘掛けを握りしめながら、思わず「うわーっ!」と声が出そうになりました
正直、ここまでのレース描写は、他のどの映画でも味わったことがない体験でしたね
ストーリー自体は、ベテランとルーキーの成長、チームの再生といった、スポーツドラマの王道を行くものなんですが、だからこそ安心して物語に没入できるんです
ソニーとジョシュアの最初はギクシャクした関係が、少しずつ信頼へと変わっていく過程は、見ていてとても胸が熱くなりました
「チームワークの大切さ」という、当たり前だけど大切なテーマが、F1という極限の舞台で描かれているからこそ、より深く心に響くんですよね
そして、ブラッド・ピット演じるソニー・ヘイズの魅力も計り知れません
彼が抱える過去のトラウマ、そして何よりも「走ること」への純粋な情熱が、観客の心を鷲掴みにします
彼が「飛んでいるような感覚」を追い求める姿は、僕たちも「何のために頑張っているんだろう?」って、ふと考えてしまうような、人間らしい葛藤も描かれていました
ただ、一部ではストーリーのシンプルさや、「F1そのもののプロモーション映画」のような側面を指摘する声もありました
確かに、製品のロゴがあちこちに散りばめられていたり、F1の世界をあまりにも美しく描きすぎているという意見も分かります
また、監督が同じジョセフ・コシンスキーさんということもあって、「トップガン マーヴェリック」と比較されることも多く、「マーヴェリックほどの衝撃はなかった」と感じる人もいるようです
僕個人としては、あの「トップガン マーヴェリック」とはまた違った種類の興奮を与えてくれた作品だと感じています
空のF-18と地のF1マシン、どちらも極限の速度を追求する乗り物ですが、F1のほうがより「人間の生身の感覚」に近い、まるで自分がドライバーになったような体験をさせてくれました
この映画を観るなら、ぜひIMAXやDolby Cinemaといった特殊な上映形式を選ぶことを強くお勧めします
特にIMAXは、その巨大スクリーンでF1マシンの「爆速感」と「迫力」を全身で浴びるような体験ができますし、Dolby Cinemaは、エンジン音の「緻密さ」やサーキットの「空間性」を最高の音質で味わわせてくれます
座席が動く4DXもアトラクション感覚で楽しめるんですが、個人的には初めて観る作品だと、揺れが気になって集中できないかもしれないので、2回目以降の鑑賞におすすめしたいかな
字幕か吹き替えかは好みによると思いますが、僕は俳優さんたちの生の声で、あの興奮をダイレクトに感じたいので、字幕版一択でした
でも、もし字幕を読むのが苦手で、映像に集中したいなら、プロの声優さんたちが魂を込めて吹き替えてくれているので、吹き替え版も良い選択だと思います
日本でF1人気が高まっている今、この映画は間違いなくその勢いをさらに加速させるでしょう
F1ファンはもちろん、普段F1に興味がない方でも、この「F1」という映画を観れば、きっとその魅力に引き込まれるはずです
ぜひ、劇場でこの「超速アクション人間ドラマ大作」を体感してみてくださいね
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