■朝ドラ「ブラッサム」第17話ネタバレと考察!噂に追いつめられる珠と保からの提案
教職を追われた後も容赦なく襲いかかる理不尽な噂と、故郷での居場所を失っていく主人公・珠の過酷な境遇に、朝から胸が締めつけられるような思いで画面に見入ってしまいました。
そんな絶望的な暗闇の中で差した唯一の光が、かつての嫁ぎ先の次男であり、京都の第三高等学校に通う木村保との再会でした。
世間の心ない陰口に傷つき疲れ果てた珠にとって、偏見を持たずにまっすぐ自分を見てくれる保との時間は、まさに息ができる唯一の居場所のように感じられたのではないでしょうか。
今回は、岩国での閉塞感がピークに達した第17話の詳しい物語と、登場人物たちの揺れ動く心理、そして今後の舞台転換を予感させる重要な考察をたっぷりと紐解いていきます。
ブラッサム(朝ドラ)17話までの振り返り
■初恋の傷と理不尽な噂の中で動き出した前回までの流れ
物語の理解を深めるために、まずは珠がどれほど過酷な状況に置かれていたのかを振り返ってみましょう。
尋常小学校の代用教員として問題児の児童にも親身に向き合っていた珠は、新任教師の島村辰彦と出会い、互いに惹かれ合っていきました。
しかし、二人の親密な様子が学校側に知れ渡ると、世間からは「ふしだらな逢引」と一方的に責め立てられ、珠だけが謹慎処分を経て免職という理不尽な処分を下されてしまったのです。
さらにショックだったのは、初恋の相手であった島村が保身のために「全部間違いだった」「なかったことにしてほしい」と前言を撤回し、あまりにも冷酷に珠を捨て去ったことでした。
職も初恋も失った珠を救おうと、継母のリョウは本家の「葉野酒造」に深く頭を下げ、なんとか雑用係としての働き口を確保してくれました。
家計はリョウの工場でのわずかな稼ぎに頼り切っていたため、珠も必死で働こうとしますが、その帰り道に運命の再会を果たすことになります。
それが、夏休みを利用して京都から地元・岩国へと帰省していた木村保だったのです。
ブラッサム(朝ドラ)17話ネタバレあらすじ
■追い詰められていく葉野家と保との穏やかな時間
第17話では、保が岩国に滞在する約一週間の出来事から物語が静かに動き出します。
保は街で流れる悪質な噂など一切気にすることなく、「わしは京都に戻るんじゃけえ、噂などかまわん」と爽やかな笑顔で珠に寄り添ってくれました。
女学校時代に作った同人誌のことや、トルストイの『イワンの馬鹿』といった大好きな本の話で心を躍らせる二人は、毎日時間を忘れて語り合いました。
保が京都へと戻った後も、二人は文通を重ね、手紙を通して心の交流を深めていくことになります。
しかし、田舎町の閉鎖的な悪評は一向に収まる気配を見せず、それどころか珠の弟である英男や守、妹の俊子にまで嫌がらせや悪影響が及び始めていました。
そんな秋の日、保の母である木村照子が突然葉野家を訪ねてきて、驚くべき提案を珠に持ちかけます。
照子は「保と一緒に京都で暮らして身の回りの世話をしてほしい」「このままじゃ岩国で嫁に行かれん」「ゆくゆくは正式に一緒になったらええ」と、半ば強引に京都への同行を勧めてきたのです。
珠は「うちには守るべき家族がありますけん」と固辞し、これ以上周囲に迷惑をかけないよう、保への手紙を出すのをやめる決意を固めます。
さらに珠は、叔父の葉野清重にお礼を言い、自ら葉野酒造を辞めようと申し出ました。
けれど事態はさらに深刻で、酒造を訪れた取引先の酒屋から「次は包丁でも出すか」と心ない暴言を吐かれ、贔屓客であった「栄や」などから次々に取引を打ち切られていたことが発覚します。
親戚である清重も「堪忍じゃ、珠。すまんが、引いてくれ」と泣く泣く給金に色をつけて渡し、珠を解雇せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
家に帰り職を失ったことを報告する珠に対し、継母のリョウは「大丈夫よ、なんとかなるから」と温かく包み込みますが、葉野家は深刻な「貧しいお財布事情」を抱えたまま厳しい冬と年越しを迎えることになります。
ブラッサム(朝ドラ)17話ネタバレ感想
■一人の人間として向き合ってくれる保の存在感と消えない悪評への葛藤
今回の放送を見ていて最も心に残ったのは、金子大地さんが演じる木村保の圧倒的な爽やかさと優しさでした。
島村先生の惨い手のひら返しを経験した直後だからこそ、世間の雑音に惑わされず、珠自身の人柄をちゃんと見てくれる保の存在がどれほど珠の救いになったか計り知れません。
本が好きで、自分の世界を持っている珠の知的な一面を尊重し、自然体で接してくれる姿には、観ているこちらも救われるような心地がしました。
一方で、何ヶ月が過ぎても一向に収まらない田舎町の偏見と噂話の怖さには、心底恐怖を覚えました。
酒屋の男が珠に対して放った無神経な捨て台詞や、理不尽な噂のせいで商売が成り立たなくなってしまう葉野酒造の惨状には、怒りと切なさがこみ上げてきます。
探りを入れるような照子おばさんの急な提案には驚かされましたが、あそこには照子なりの親心と、岩国で孤立する珠を不憫に思う気持ちが混ざり合っていたようにも思えます。
自分のこと以上に弟や妹、騒動を温かく受け止めてくれるリョウお母ちゃんのことを思い、じっと耐え続ける珠の健気さが痛々しくて、どうか早くこの重苦しい環境から抜け出してほしいと願わずにいられませんでした。
ブラッサム(朝ドラ)17話からどうなる?
■家族の葛藤と京都・東京へ続く運命の分岐点
今後の展開を予想する上で見逃せないのが、岩国での生活が限界に達しているという事実です。
次回第18話では、珠の悪評の影響で弟の守が学校の同級生からからかわれ、大きな喧嘩に発展してしまうことが判明しています。
噂に苦しみ家に閉じこもりがちになる珠と、傷つく家族の姿を見かねたリョウお母ちゃんが、ある強い覚悟を持って再び照子のもとを訪ねる動きを見せます。
おそらくリョウは、自分のせいで家族に迷惑をかけていると責める珠をこれ以上岩国に縛り付けてはいけないと考え、照子の提案を受け入れて保のいる京都へ行くよう背中を押すのではないでしょうか。
モデルとなっている宇野千代さんの生涯や今後のキャスト発表の情報を重ね合わせて考えても、この岩国での過酷な挫折こそが、珠を新しい世界へと連れ出す最大のきっかけになります。
京都での保との同居生活を経て、保が東京帝国大学に進学するタイミングで一緒に上京し、東京・本郷の下宿「三好」へと舞台が移っていく流れがくっきりと見えてきます。
岩国での居場所を完全に失うことは一見すると不幸な出来事に思えますが、実は珠が「作家・葉野珠」として大きく羽ばたくための必要なステップなのだと確信しています。
まとめ
■故郷を離れる決意が生み出す新しい光と物語のゆくえ
第17話は、希望と絶望が背中合わせに描かれた、物語全体の大きなターニングポイントとなる一話でした。
保との穏やかな手紙のやり取りという温かい光があるからこそ、岩国で直面する現実の冷たさがよりいっそう際立っていたように感じられます。
理不尽な噂話や貧しさに傷つきながらも、決して自分を見失わずに家族を思いやる珠の姿勢には、どこか芯の通った強い美しさがあります。
リョウお母ちゃんの温かい愛に包まれながら、珠がどのようにして故郷・岩国に別れを告げ、保の待つ新しい街へと踏み出していくのか、これからの展開が楽しみでなりません。
どん底の状況から溢れ出す情熱を胸に、珠が自分らしい花を咲かせる日を、これからも一人の熱狂的な朝ドラファンとして温かく見守り続けていきたいと思います。
