朝ドラ「ばけばけ」の物語もいよいよ佳境に入り、ヒロインのトキとヘブンさんの新婚生活が描かれる中で、私たちの心を掴んで離さないのが「おじじ様」こと松野勘右衛門の存在ですよね。
明治という激動の時代に取り残されながらも、武士としての誇りを貫こうとする彼の姿には、可笑しみと切なさが同居していて、ついつい応援したくなってしまいます。
最近、画面におじじ様の姿が見えない日が増えたことで「もしかして退場してしまったの?」と不安になっている方も多いようですが、2026年1月の最新状況を交えてその真相を徹底的に考察していきたいと思います。
ばけばけ(朝ドラ)|おじじ様(勘右衛門/小日向文世)とは?
■ラストサムライ勘右衛門の愛すべき素顔
小日向文世さんが絶妙な体温で演じている松野勘右衛門は、旧松江藩の上級武士としてのプライドを明治の世でも持ち続けている、まさに「ラストサムライ」と呼ぶにふさわしいキャラクターです。
周りが次々とざんぎり頭に変わっていく中で、頑なに髷を結い続け、暇さえあれば刀の稽古に励む姿は、今の時代から見ると少し滑稽にも見えますが、彼にとってはそれが生きる意味そのものなのです。
トキのことを「おじょ(お嬢)」と呼び、深い愛情を注いでいる一方で、異人であるヘブンさんのことを「ペリー」と呼んで警戒するなど、価値観のギャップが物語に絶妙なスパイスを加えています。
個人的には、おじじ様が時折見せる孫への甘さと、武士としての厳格な態度のギャップに、小日向さんならではのチャーミングさが溢れていて大好きです。
初期の物語では、借金に苦しむ家族のためにトキの婿探しに奔走し、やってきた銀二郎に対して「格が低い」と婿いびりをしてしまうような困った一面もありましたが、それも家を守りたい一心だったのでしょう。
ばけばけ(朝ドラ)|おじじ様(勘右衛門/小日向文世)どこへ?どうなった?
■おじじ様は亡くなった?姿が見えない意外な理由
ネット上で「おじじ様が亡くなったのでは?」という噂が飛び交っていますが、安心してください、2026年1月23日現在の放送において、勘右衛門が死亡したという描写は一切ありません。
姿が見えなくなったと感じるのは、ストーリーの焦点がトキとヘブンさんの武家屋敷での新生活にシフトし、おじじ様の出番が物理的に減ったことが大きな要因です。
実は第68話という、ファンにとっては「神回」とも呼べるエピソードの中で、おじじ様の人生に大きな転機が訪れました。
トキとヘブンさんの結婚を「お互いに好いているなら仕方ない」と男らしく認めたおじじ様は、その勢いで自身も思いを寄せていた上野タツさんにプロポーズし、見事に受け入れられたのです。
この熟年再婚によって、おじじ様は松野家とは別の世帯を持って新しい生活をスタートさせており、それが「姿が見えない」理由の正体というわけですね。
「私はずっと待っていました」というタツさんの言葉に涙するおじじ様の姿には、ドラマをずっと追いかけてきた一人として、胸が熱くなる思いでした。
ばけばけ(朝ドラ)|なぜおじいちゃん一緒に住まない?
■なぜ新居の武家屋敷で一緒に住まないのか
第15週からトキたちは松江城を望む立派な武家屋敷へと引っ越しましたが、そこにはおじじ様の姿はなく、トキとヘブン、そして両親である司之介とフミの4人で暮らしています。
昔は武家屋敷に住んでいた松野家にとって悲願の帰還とも言える展開ですが、おじじ様が同居しないのは、前述した通りタツさんと結婚して「別世帯」になったからです。
これはヘブンさんの圧倒的な財力によって可能になったことで、おじじ様夫婦の生活もヘブンさんが支えているという設定になっています。
プロデューサーの談話によれば、モデルとなった小泉八雲夫妻も結婚当初は二人暮らしで、親族は近くに住んでいたという史実を反映しつつ、ドラマとしては両親までを同居させる形にしたそうです。
おじじ様の家もヘブン邸の近所にあり、時々は遊びに来るという設定なので、完全にいなくなったわけではないのが救いですね。
正直なところ、あの賑やかなおじじ様がいない食卓は少し寂しい気もしますが、彼が愛する人と穏やかな余生を送っていると思うと、これも一つの幸せの形なのかなと感じます。
ばけばけ(朝ドラ)|おじじ様(勘右衛門)モデルは?
■おじじ様のモデルは増右衛門?二人の実在人物
勘右衛門というキャラクターには、実は二人のモデルとなった実在の人物がミックスされていると考えられます。
一人目は、小泉セツの養祖父にあたる松江藩士、稲垣万右衛門です。
万右衛門は古武士の風格を持つ人物でしたが、明治維新後の経済変化に適応できず、家計を嫁や養孫のセツに頼りきりだったという、ドラマの勘右衛門と重なる側面を持っています。
二人目は、セツの実母・チエの父である塩見増右衛門で、彼は松江藩の名家老として語り継がれる伝説的な人物です。
増右衛門は、放蕩にふける藩主・松平斉貴をいさめるため、三度目の諫言の際に「陰腹(かげばら)」を切り、命と引き換えに主君を改心させたという壮絶なエピソードの持ち主です。
ドラマでおじじ様が「家の格」や「忠義」に異常なまでにこだわるのは、この塩見増右衛門という偉大な先祖のイメージが色濃く反映されているからでしょう。
史実とフィクションを巧みに織り交ぜることで、単なる頑固じいさんではない、歴史の重みを背負った深みのあるキャラクターが完成したのだと感銘を受けました。
まとめ
■おじじ様の「化ける」姿を見守りたい
おじじ様こと松野勘右衛門は、2026年現在も亡くなっておらず、愛するタツさんと共に幸せな新婚生活を近所で送っています。
最初は「ペリー」と呼んで嫌っていた外国人のヘブンさんを認め、自らも新しい愛の形を見つけるという展開は、まさにドラマのテーマである「化ける」を体現していますよね。
武士の時代が終わった悲哀を背負いながらも、孫の幸せを第一に願うおじじ様の深い愛は、これからの物語でもきっと私たちを温かい気持ちにさせてくれるはずです。
物語の後半戦、再びおじじ様がトキたちの前に現れ、あの豪快な笑い声を聞かせてくれる日を、ファンの一人として心待ちにしています。
おじじ様というキャラクターを通して、激動の時代を必死に生き抜いた人々の思いに、改めて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
