朝ドラ「ばけばけ」第95話、もう涙なしには見られませんでしたね。
錦織さんのあの衝撃的なラストシーンに、心臓を鷲掴みにされたような感覚を覚えたのは私だけではないはずです。
松江編の締めくくりとして、あまりにも美しく、そしてあまりにも残酷な展開が描かれた今回の放送を、ドラマオタクの視点から徹底的に深掘りしていきたいと思います。
ばけばけ(朝ドラ)95話までの振り返り
■涙の決断と愛の証明!前回第94話を改めて振り返る
まずは、物語が大きく動いた前回、第94話の余韻を整理しておきましょう。
あの回は、ヘブンさんが松江を離れる本当の理由が明かされた、まさに愛の証明の回でしたね。
トキさんは当初、大好きな松江や家族と離れることに猛烈に反対していましたが、実母であるタエさんから「自分のために正直に生きて」と背中を押されたことで、心が大きく揺れ動いていました。
一方で、ヘブンさんを引き止めようと必死だった錦織さんは、暖房器具を自ら担いで持参するなど、なりふり構わないアプローチを続けていたのが印象的でした。
しかし、祖父の勘右衛門さんが「おじょ(トキ)のためにはならん」と同行を辞退し、ヘブンさんに真意を語るよう促したことで、すべての歯車が回り始めました。
ヘブンさんがトキさんのショールを指して放った「それなしで松江を歩けますか?」という言葉は、胸に突き刺さりましたね。
移住の目的は、寒さから逃れるためではなく、卑劣な中傷からトキさんを守り、誰も自分たちを知らない場所で新生活を始めるためだったのです。
その深い愛を知ったトキさんが、ついに熊本行きを決意したあの瞬間、物語は悲しい別れへと一気に加速していきました。
ばけばけ(朝ドラ)95話ネタバレあらすじ
■別れの汽笛と衝撃の告白!第95話のストーリー詳報
さて、運命の第95話ですが、冒頭からトキさんとサワさんの友情に涙腺が崩壊しました。
長屋の井戸端で、二人は未来の自分たちに向けてエールを送り合いましたね。
「熊本!おトキを頼むぞ!」と叫ぶサワさんと、「おサワを頼むぞ!あっち側(川の向こうの立派な家)!」と返すトキさん。
境遇は違えど、魂で繋がった親友同士の、これ以上ないほど美しいお別れの儀式でした。
一方、雨の松江中学校では、ヘブンさんが生徒たちに辞任を告げますが、ここで物語は予想だにしない衝撃の展開を迎えます。
次期校長に庄田さんが就任することが発表され、困惑する生徒たちの前で、錦織さんが自らの「嘘」をカミングアウトしたのです。
「私は帝大を出ていない。英語の教員資格すら持っていない」という、あの大磐石と呼ばれた秀才のプライドをかなぐり捨てた告白は、あまりにも衝撃的でした。
ヘブンさんが「嘘だ」と叫んで追いかけるシーンは、言葉の壁を超えた二人の絆を感じさせて、さらに切なさが募りました。
そして迎えた旅立ちの日、船着場には多くの見送り客が集まりましたが、そこに一番の親友である錦織さんの姿はありませんでした。
弟の丈さんや正木さんたちが、ヘブンさんを追って熊本の学校へ行くと告げた時、トキさんは錦織さんを気にかけていましたが、ヘブンさんは「ワカレル、シマシタ」と自分に言い聞かせるように応えました。
ラストシーン、自宅の文机でヘブンさんの「日本滞在記」を読んでいた錦織さんは、激しく咳き込み、ついに喀血してしまいます。
血に染まった手を見つめ、涙を浮かべて一点を見つめるあの54秒間の沈黙のワンカットは、まさに伝説に残る名シーンとなりました。
ばけばけ(朝ドラ)95話ネタバレ感想
■錦織友一の孤独と吉沢亮の神演技!第95話の個人的な感想
今回の放送を見終わった後、しばらく椅子から立ち上がれないほどの衝撃と喪失感に包まれました。
特に錦織さんの告白からラストの喀血までの流れは、ドラマの構成としても俳優の演技としても完璧すぎて、言葉を失います。
錦織さんは、ヘブンさんが「嘘」を嫌うことを誰よりも分かっていながら、自分自身の最大の嘘を突き通すことでしか、彼を支えられなかったのかもしれません。
あの完璧主義者の彼が、教え子たちの前で「資格のない男」だと自らを貶めたのは、自分を罰したいという心理もあったのでしょうか。
吉沢亮さんの演技は、もはや「表情で語る」というレベルを超えていて、あの潤んだ瞳の横顔だけで錦織さんのこれまでの苦悩がすべて伝わってきました。
制作陣が「言葉で語る必要がない」と判断したのも納得ですし、セットの壁に錦織さんのこれまでの苦労が書かれていたという裏話を知ると、さらに深みが増します。
あんなに尽くしてきたのに、一番の親友を見送ることすらできないほど身体が蝕まれていたなんて、運命はどこまで彼に過酷なのでしょうか。
トキさんとサワさんの明るい「あっち側」への叫びが希望に満ちていただけに、その対比としての錦織さんの絶望が、より一層際立って感じられました。
松江編のヒロインはトキさんでしたが、影の主役は間違いなく、この孤独な秀才・錦織友一だったのだと確信した回でした。
ばけばけ(朝ドラ)95話からどうなる?
■いざ、新天地へ!次回第96話・第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」の展開予想
週明けの第20週からは、いよいよ舞台を熊本へと移した「熊本編」が幕を開けます。
第20週のタイトルは「アンタ、ガタ、ドコサ。」となっており、あの有名な手遊び唄を彷彿とさせますね。
予告を見る限り、熊本での新生活は、トキさんの実家である松野家も合流しての大所帯になるようです。
司之介さんやフミさんに加え、松江からヘブンさんを慕ってついて来た丈さんや正木さん、さらには車夫の永見さんも一緒という賑やかさです。
しかし、新天地での生活は決して楽なものではなさそうで、新たに加わった女中のクマさんとの生活に、トキさんとフミさんは戸惑いを隠せないようです。
ヘブンさんも熊本の環境に違和感を抱き、執筆が思うように進まないといったスランプも描かれそうな予感がします。
さらに不穏なのは、司之介さんがまた怪しい人物と接触しているという点です。
せっかく借金を完済したばかりなのに、また何かトラブルを持ち込まないか、視聴者としてはハラハラしてしまいますね。
そして何より気になるのは、松江に残った錦織さんの今後です。
制作統括の方が「これで錦織の話は終わりではない」と明言されているので、遠く離れた熊本の地で、トキさんたちが彼の病を知る日が来るのかもしれません。
「穏やかすぎることが問題になっていく」というあらすじの言葉通り、平和な日常の裏側に潜む「ばけ」の種が、どのように芽吹いていくのか注目していきたいですね。
まとめ
第95話は、松江の豊かな情緒と、そこに生きる人々の情念が凝縮された、まさに「ばけばけ」前半戦のクライマックスと言える回でした。
トキさんとヘブンさんの物語は一区切りつきましたが、錦織さんの抱えた「嘘」と「病」という重い十字架は、これからの物語にどう影を落とすのでしょうか。
新天地・熊本で出会う人々との化学反応を楽しみにしつつも、松江に残してきた友人たちの幸せを願わずにはいられません。
来週からの新展開も、一話たりとも見逃せませんね。
皆さんも、錦織さんの生存を信じて、一緒に彼らの行く末を見守りましょう。
