朝ドラ「ばけばけ」第86話、ついに借金完済という最高潮の喜びから一転して、地獄のような世間の冷たさが描かれる衝撃的な回でしたね。
物語が大きく動いたこのエピソードについて、ドラマ狂の私が皆さんに寄り添いながら、どこよりも詳しく丁寧に深掘りしていきたいと思います。
ばけばけ(朝ドラ)86話までの振り返り
■第85話・前週の切ない余韻……サワが流した涙の理由
前週の最後となる第85話では、幼なじみであるサワの心の葛藤が痛いほど伝わってくる展開で、週末をモヤモヤした気持ちで過ごした方も多かったのではないでしょうか。
東京から帰ってきた庄田が、サワに対して「自分と夫婦になって、この長屋を出よう」と、あまりにも真っ直ぐで誠実なプロポーズをしましたね。
しかしサワは、そのプロポーズを涙ながらに断ってしまい、多くの視聴者を驚かせると同時に悲しみの渦に突き落としました。
サワが拒絶した理由は、決して庄田を嫌いになったからではなく、自分を「松江のシンデレラ」となったトキと比較し、惨めさを感じてしまったからです。
「おトキのようにはなれん、同じ道は歩けん」と号泣しながらトキに抱きついたあのシーンは、友情と劣等感が入り混じった、人間の生々しい感情が溢れ出していました。
トキが幸せになればなるほど、同じ貧しさを分かち合ってきたはずのサワの孤独が際立ってしまうという、このドラマの残酷な美しさが際立った一週間だったと言えます。
ばけばけ(朝ドラ)86話ネタバレあらすじ
■借金完済パーティーから一変、地獄の始まりとなった第86話の全貌
さて、本日放送された第86話は、松江の青空の下でトキが雨清水タエに生活費を届ける場面から穏やかに始まりました。
タエは新聞でトキの活躍を読みつつも、「奢れる者は久しからず」と、まるですべてを予見していたかのような重い忠告を口にしましたね。
一方でヘブンと錦織は、次の執筆テーマである「虫」について語り合い、ヘブンはトキを「お姫様抱っこ」して街の人々の歓声を浴びるなど、まさに幸せの絶頂にいました。
そしてついに、完済に200年かかると言われた松野家の莫大な借金が、森山銭太郎の手によって正式に完済の時を迎えます。
銭太郎は亡き父・善太郎の位牌を持参して現れ、「親父、まさか松野のだらくそに西洋料理を馳走になるとは」と、敵対関係を超えた奇妙な絆を感じさせる言葉で乾杯に加わりました。
トキは、小学校を中退して働き詰めだった日々を思い出し、「またいつか勉強してみたい」と、親友のサワが教師を務める自分の姿を微笑ましく妄想していました。
しかし、この和やかな空気をぶち壊したのは、お馴染みの記者・梶谷の無神経な取材と、その翌朝に掲載された新聞記事でした。
梶谷は、ヘブンのおかげで借金が完済できたことを知ると、それを「トキが嫁に行く代わりに借金を返してもらった」という歪んだニュアンスで書き立ててしまったのです。
翌朝、司之介が二日酔いの頭で読んだ新聞には、松野家がヘブンに借金を肩代わりしてもらったという趣旨の記事が大きく載っていました。
その影響はあまりにも凄まじく、トキが変装して買い物に出ると、街の人々から「ラシャメン」「汚らわしい一家」と罵倒され、彼女の顔が描かれたうちわが店先で燃やされるという地獄絵図が待っていました。
ばけばけ(朝ドラ)86話ネタバレ感想
■【感想】梶谷の記事と「ラシャメン」という言葉の重みに胸が締め付けられる
放送を観終わった後、あまりの落差にしばらく言葉が出てこなかったというのが正直な感想です。
まず、梶谷のあの書き方には、ドラマの中の出来事だと分かっていても強い憤りを感じずにはいられませんね。
「ラシャメン」という言葉は、当時は外国人男性の妾を指す差別的な蔑称であり、金のために誇りを売った女性という、この上なく侮辱的なレッテルでした。
トキとヘブンは怪談という共通の趣味を通じて、心から愛し合って結婚したのに、それが世間には「金による売買婚」として映ってしまうという現実が、あまりにも残酷すぎて胸が痛みます。
昨日まで「島根の宝」ともてはやしていた人々が、たった一つの記事で一瞬にしてアンチへと豹変し、石を投げるような暴徒と化す描写は、現代のSNS社会における炎上を見ているようでもありました。
また、庄田が教壇に立ち、生徒たちの前で「先日フラれてしまった」といきなり告白するシーンは、彼なりの不器用な誠実さが出ていて、少しだけクスッと笑える救いになっていましたね。
しかし、その後のトキの絶望を思うと、松江という街が彼女にとってどれほど生きづらい場所に変わってしまったのか、そのコントラストが非常に切なく感じられました。
ばけばけ(朝ドラ)86話からどうなる?
■次回第87話はどうなる?司之介の怪我と「衝撃のモノ」を大胆予想
明日の第87話の予告を見ましたが、事態はさらに深刻な方向へ進んでいきそうで今からハラハラが止まりません。
まず、トキの父である司之介が顔に怪我を負って帰宅しますが、これはおそらく、街で家族の悪口を言っている連中と揉み合いになり、喧嘩になった結果でしょう。
いつも楽天的な司之介が、娘のために身体を張って傷ついたにもかかわらず、トキを心配させないようにはぐらかす姿を想像すると、それだけで泣けてきそうです。
そして最も気になるのが、トキとヘブンが玄関の外で目にするという「衝撃のモノ」の正体です。
今朝の放送でうちわが燃やされていたことを考えると、家の前にゴミが投げ捨てられていたり、あるいは松野家を誹謗中傷するような酷い張り紙や、縁起の悪い何かが置かれている可能性が高いと思われます。
あるいは、一度は和解したはずの三之丞や雨清水家との関係に、新たな亀裂が生じるような出来事があるのかもしれません。
いずれにせよ、松江の温かい人々との交流を描いてきたこれまでの雰囲気とは打って変わり、第18週は彼らの精神的な強さが試される「試練の週」になることは間違いなさそうです。
まとめ
■幸せの絶頂から急転直下、試練の第18週を見届けよう
借金返済という、物語の開始当初からの悲願が達成された瞬間に、人生最悪の嵐が吹き荒れるという展開は、脚本のふじきみつ彦さんの手腕が光る見事な構成でした。
明治という時代が持つ、新しいものへの好奇心と、異質なものへの根深い偏見という二面性が、これでもかと浮き彫りになっています。
史実の小泉八雲夫妻も、実際にはわずか1年足らずで松江を離れていますが、ドラマではこの差別や中傷がその大きなきっかけとして描かれていくのでしょう。
今のトキに必要なのは、ヘブンの変わらぬ愛と、そしてサワやなみといった本当の友人の支えだけです。
明日の朝、トキがその「衝撃のモノ」を見て、どう立ち上がるのか、私たちも心して見守りましょう。
皆さんは、今日の手のひら返しをどう感じましたか?ぜひコメントなどで意見を共有しながら、明日の放送を待ちましょう。
