ついに「ばけばけ」第14週の最終日、第70話が放送されましたね。
今朝の15分間は、あまりの熱量に画面の前で立ち尽くしてしまった方も多いのではないでしょうか。
嘘が剥がれ落ち、本当の家族が誕生した瞬間の美しさは、これまでの積み重ねがあったからこそ心に響くものでした。
ばけばけ(朝ドラ)70話までの振り返り
■どこかギスギスしていた前回第69話のわだかまり
まず昨日の第69話を少し思い出してみましょう。
せっかく結婚が認められたというのに、トキちゃんとヘブン先生の間には冷たい風が吹いていました。
ヘブン先生は、トキちゃんが三之丞くんと一緒にいるところを目撃し、その正体を隠し続ける彼女に不信感を募らせていました。
錦織さんが「建前」という日本独自の文化を必死に英語で説明してフォローしていましたが、ヘブン先生のモヤモヤはなかなか晴れませんでしたね。
一方、雨清水家ではタエさんがトキちゃんの結婚を知り、同時に自分たちがトキちゃんの給金で支えられていた事実に衝撃を受けていました。
タエさんは、息子である三之丞くんが社長だと嘘をつき通せるよう、トキちゃんに「知らないふりをしてほしい」と頼み込んでいたのも印象的です。
お互いを思うがゆえの嘘が重なり、まるで見えない呪縛が全員を縛り付けているような、そんな苦しい状況で第70話を迎えることになったのです。
ばけばけ(朝ドラ)70話ネタバレあらすじ
■嵐を呼んだ披露宴と第70話のストーリー
そして迎えた本日の第70話は、松野家と雨清水家が一同に会する結婚披露パーティーという、おめでたいはずの席から始まりました。
しかし、祝宴の空気を切り裂いたのは、ヘブン先生の「カゾク、ナル、デキナイ」という衝撃の一言でした。
嘘を極端に嫌う彼は、松野家に借金があることや、三之丞くんが実際には社長ではないという事実をすべて指摘したのです。
家長である司之介さんに対しても「嘘つき」と迫り、トキちゃんに対してもその不信感を率直にぶつけました。
追い詰められたトキちゃんは、ついに涙ながらにすべてを認め、ヘブン先生のお金のために結婚したと思われたくなかったという切実な本音を叫びます。
この魂の告白が呼び水となり、三之丞くんもついにタエさんに「自分は社長ではなく、トキから金をもらっていたダメな息子だ」と土下座して謝罪しました。
ところが、タエさんの口から出たのは「知っていましたよ」という、すべてを包み込むような慈愛に満ちた言葉だったのです。
ここでフミさんが「タエ様はトキのもう一人の母親だ」とヘブン先生に紹介し、幼くして母と別れた彼が「ママさんが二人いて嬉しい」と喜ぶ姿には心が洗われるようでした。
トキちゃんもようやくタエさんを「ママさん」と呼ぶことができ、長年の心の壁が崩れ去る感動のクライマックスを迎えました。
最後は全員が縁側に出て、出雲の方言で馬鹿野郎を意味する「だらくそがー!」と空に向かって絶叫し、わだかまりをすべて放り出すように一つになったのです。
ばけばけ(朝ドラ)70話ネタバレ感想
■魂が震えるような「神回」を振り返って思うこと
今回の放送は、間違いなく物語の大きな転換点となる素晴らしい「神回」だったと言わざるを得ません。
15分間をほぼ一つのシーンとして描き切った濃密な会話劇は、役者さんたちの熱量がそのままテレビ越しに伝わってきて、息をするのも忘れるほどでした。
特に心を揺さぶられたのは三之丞役の板垣李光人さんの涙で、これが台本にはなかった演技だと知ってさらに感動が深まりました。
ずっと背負ってきた「社長」という偽りの看板を下ろし、呪縛から解き放たれた彼の表情には、見ているこちらまで救われる思いがしました。
また、池脇千鶴さん演じるフミさんが、育ての親としての度量の深さを見せ、タエさんを母親として認めるように促すシーンは、このドラマが持つ優しさの真骨頂でした。
「だらくそ」という本来は荒い言葉が、これほどまでに清々しく、家族の絆を固める魔法の言葉に聞こえたのは驚きです。
お互いを思うがゆえについた「建前」という嘘が、本音でぶつかり合うことで本物の「家族」へと化けた、一生忘れられない15分間になりました。
ばけばけ(朝ドラ)70話からどうなる?
■次回第71話から始まる新生活と予想される展開の考察
さて、来週からは第15週「マツノケ、ヤリカタ。」に突入しますね。
第71話の予告では、トキちゃんとヘブン先生が、司之介さんやフミさんと共に4人で新たな生活を始める様子が映し出されていました。
一家はかつて暮らしていた松江城の近くにある武家屋敷へと引っ越すことになり、長年住み慣れた天国町の長屋を去ることになります。
サワちゃんやなみさんといった馴染みの面々に見送られて長屋を脱出するトキちゃんの姿は、まさに一つの時代の終わりを象徴しているようです。
しかし、一見すると順風満帆に見えるこの門出ですが、トキちゃんの心には「ある不安」が影を落としているのが気になります。
格式高い武家屋敷という環境で、西洋人のヘブン先生と自由奔放な司之介さんたちが、果たして円満に暮らしていけるのでしょうか。
ヘブン先生は日本式に合わせると言っていますが、生活習慣の違いからくる騒動が再び巻き起こる予感がしてなりません。
また、経済的な自立や新しい環境での人間関係など、現実的な問題が新婚夫婦の前に立ちはだかる展開が予想されます。
まとめ
■これからの「ばけばけ」がもっと楽しみになる
今日は、嘘が真実へと変わり、二つの家族が真の意味で結ばれた最高の一日を見届けることができました。
ヘブン先生という異文化からの率直な風が、停滞していた家族の空気を一気に吹き飛ばしてくれたような気がします。
トキちゃんが勇気を出して「ママさん」と呼べた一歩は、彼女の人生にとっても大きな解放となったはずです。
これから始まる武家屋敷での4人の生活は、きっと新しい驚きと、さらなる「化ける」瞬間に満ちていることでしょう。
物語はついに新婚生活という後半戦に入りますが、本音でぶつかり合えるようになったこの家族なら、どんな壁も乗り越えていけると確信しています。
それはまるで、冷え切った大地に春の雨が降り注ぎ、そこから新しい芽が力強く吹き出すような、再生と希望を感じさせてくれる回でした。
月曜日からの新しいステージも、目を離さずに追いかけていきたいと思います。
