いやあ、今週も「ばけばけ」の展開に心を持っていかれちゃいましたね!
特に昨日の第37話は、笑いとちょっとしたサスペンスが絶妙にブレンドされていて、朝から本当に面白すぎました。
おトキちゃん(髙石あかり)のクビ危機は無事回避できたのか、そしてついに登場したあの個性派俳優の存在感についても、熱く語っていきたいと思います!
ばけばけ(朝ドラ)37話までの振り返り
■36話ふりかえり:ビア探しは迷走の極みへ
前話は、おトキちゃんにとってまさに踏んだり蹴ったりな一日でした。
錦織さん(吉沢亮)のとんでもない誤解のせいで、ヘブン先生(トミー・バストウ)はトキに対して気まずさを感じ、「おトキさん、クビ!」と宣告してしまったんですよね。
家族を支えるためにも、女中をやめるわけにはいかないおトキちゃんは、必死にクビ撤回を目指して奮闘します。
そんな彼女に課されたのが、ヘブン先生のたった一言、「ビア」を買ってくるというお使いでした。
私たち視聴者は「ああ、アルコールね!」ってすぐに分かっても、明治初期の松江で「ビア」なんて言葉、聞いたことないですよね。
おトキちゃんが、琵琶やひえ、しまいには親友のサワちゃん(円井わん)まで連れてきてしまうという爆笑モノボケ大喜利は、まさに朝ドラ史に残る名シーンでした(笑)。
あんなにコミカルなのに、クビがかかっているおトキちゃんの必死さが伝わってきて、胸がギュッと締め付けられるのが「ばけばけ」のすごいところです。
ばけばけ(朝ドラ)37話ネタバレあらすじ
■37話あらすじ:新キャラとアルコール大噴射
空回りが続く中、ようやくヘブン先生がグラスに注がれた瓶の絵を描いてくれたことで、おトキちゃんは「ビア」が飲み物だと理解します。
ここで救いの手を差し伸べたのが、不憫な通訳役の錦織さんでした。
錦織さんが「ビア」は松江の山橋薬舗で買えるよと教えてくれて、おトキちゃんは早速お店へと向かいます。
ここでついに登場したのが、柄本時生さん演じる山橋薬舗の店主、山橋才路です。
山橋薬舗は、薬だけでなく舶来品も扱う、まるで明治時代の「コンビニエンスストア」のような存在。
制作統括の方も、山橋を「達観している下世話な人」で、物語にスパイスを加える人物だと語っていて、今後の展開が楽しみでなりません。
そして無事に「ビア」を手に入れたおトキちゃんでしたが、喜び勇んで帰る途中でつい瓶を振り回してしまいます。
案の定、ヘブン先生の前で栓を抜いた瞬間、泡が勢いよく大噴射!。
ヘブン先生は、大切な恋人のイライザの写真(イライザ・ベルズランド)をまず守り、泡まみれになったおトキちゃんに「早く拭いて!」と慌てて指示しました。
その後のシーンで、ヘブン先生がおトキちゃんにスキップを教えようとするんですが、酔っぱらって千鳥足になっている姿に、思わず笑っちゃいました。
おトキちゃんも下駄履きでドタドタと不器用なスキップを披露し、このおかしな光景にヘブン先生は「ゴクロウサマ」。
どうやら、おトキちゃんの「おもれー女中」としての地位が確立され、クビは免れたようですね!
(余談ですが、この山橋薬舗のモデルは、小泉八雲が実際にビールを買いに通っていたという松江の老舗薬局「橘泉堂山口卯兵衛商店」なんですって。八雲は当時高給取りだったので、庶民には高級品だったビールを毎晩のように飲んでいたという史実があるんですよ!)
ばけばけ(朝ドラ)37話ネタバレ感想
■ネットの感想:下手なスキップが神演技!
第37話は、SNSでも大盛り上がりでした!
特に視聴者の皆さんが絶賛していたのが、髙石あかりさんの「スキップできない演技」です。
本当に上手すぎて、「髙石あかり(おトキちゃん)ちゃん…暮れの運動出来ない芸人の出演確定…(違)」なんてコメントまで飛び交っていました!
あのドタドタしたスキップは、当時の日本人が西洋の文化的なリズム(三拍子系)に慣れていないことを示唆している、という深い考察もあって、感心しちゃいました。
そして、なんといっても柄本時生さんの初登場です。
共演者の遊女なみ役、さとうほなみさんとリアルでご結婚された直後の登場だったので、ネットは「ばけばけ婚」だと祝福ムードに包まれました。
劇中で、柄本さん演じる山橋才路は松江大橋の北側の裕福な地域に店を構え、さとうさん演じるなみは南側の貧しい遊郭(天国町)にいる設定なので、「松江大橋を挟んだ恋」がドラマで実現するかどうか、密かに期待してしまいますね。
「昨日も今日もおもしろすぎるw」、「緩急が素晴らしい!涙涙のシリアスから一転、大笑い」といった声も多く、この夫婦の日常の「ばけばけ」(化け物のような不思議さ)が、多くの視聴者の心をつかんでいます。
ばけばけ(朝ドラ)37話からどうなる?
■38話予想:早くもクビの危機が再来!
さて、クビの危機を「クビノ、カワ、イチマイ。」で乗り越えたおトキちゃんですが、安心するのはまだ早そうです。
次回、第38話では、ヘブン先生から習ったスキップを、司之介さん(岡部たかし)、フミさん(池脇千鶴)、勘右衛門さん(小日向文世)、そしてサワちゃんたち松野家と雨清水家の面々と一緒に練習する様子が描かれます。
皆で異国の文化を練習し、ヘブン先生とのコミュニケーション方法にも慣れてきて、おトキちゃんに少し余裕が生まれたように見えますね。
しかし、好事魔多し。
予告によると、おトキちゃんは仕事の最中にヘブン先生を怒らせてしまい、なんと再びクビの危機を迎えてしまうようです…!。
第8週のタイトル通り、本当に「クビの皮一枚」の状態で物語が続いていきますね。
何をやってヘブン先生を怒らせてしまうのか、またおかしな誤解なのか、それとも真面目な仕事上の失敗なのか、ドキドキしながら見守りたいと思います。
まとめ
■言葉の壁を超えて日常は化ける
第37話は、一見するとコミカルな「ビール噴射」と「スキップ修行」の回でしたが、その裏には、異文化を持つヘブン先生と、日本の旧士族の娘であるおトキちゃんが、言葉の壁や文化の差を乗り越えて、少しずつ心を通わせていく温かい日常が描かれていました。
ヘブン先生が大好きなビールを手に入れたことで、二人の生活はまた一つ「化けた」のです。
そして、柄本時生さん演じる謎めいた山橋才路も登場し、彼の「裏の顔」が今後物語にどう絡んでくるのか、そして松江の街の舶来文化の窓口として、どんな交流が生まれるのか、ますます楽しみになりました。
