朝ドラ「ばけばけ」第13話と14話!銀二郎の衝撃とタエの提案は運命の扉?
ばけばけ(朝ドラ)13話までの振り返り
■前回12話のあらすじと銀二郎の苦悩
今週の「ばけばけ」第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」は、本当に息苦しい展開でしたよね。
特に、前回12話で描かれた松野家と雨清水家の暗雲は、ヒロイン・トキ(髙石あかり)の行く末を暗示しているようで、胸が締め付けられました。
トキと銀二郎(寛一郎)の新婚生活が始まったばかりだというのに、松野家には借金取りが押し寄せ、貧乏足軽の次男である銀二郎さんは、義祖父・勘右衛門(小日向文世)から「格の低さ」を理由に厳しく武士の作法を叩き込まれる日々。
その上、遠戚である雨清水家の長男・氏松が出奔し、頼みの綱の社長・傳さま(堤真一)まで金策に失敗して倒れてしまうという、まさかの事態が起きてしまいました。
お姫様育ちのタエさん(北川景子)は家事はおろか看病もできず、頼る人もいない雨清水家を見て、恩を感じていたトキは、看病を買って出ることを決意します。
銀二郎さんは妻の体を案じて大反対するのですが、トキの「薄情な人にはなりたくない」という真っ直ぐな気持ちと、義父母の「しっかりお世話してきなさい」という言葉に押され、トキは二重生活に突入してしまったんですよね。
ばけばけ(朝ドラ)13話ネタバレあらすじ
■13話ネタバレ:重すぎる秘密を抱えた婿
そして迎えた第13話、「トキは誰の子?」というタイトルが全てを物語っていました。
日中は機織り工場で働き、朝夜は雨清水家で傳さまの看病に当たるトキの健気な姿に、私たちは心を打たれました。
傳さまもトキに怪談を語らせて心を和ませ、「おトキとこうして、生きてこそじゃのう」と、まるで実の娘のようにトキの存在を喜んでいました。
問題は、その裏で進んでいた銀二郎さんの悲劇です。
夜遅くまで帰らないトキを案じるフミ(池脇千鶴)と司之介(岡部たかし)は、隣室に銀二郎さんがいることに気づかず、うっかり松野家の最も重い秘密を話してしまうのです。
なんと、トキは松野家の子ではなく、雨清水家、つまりタエさんが産んだ子だったという衝撃の事実。
これを聞いてしまった銀二郎さん! もう、あまりにも不憫で、テレビの前で「耳を塞いで!」と叫びたくなりましたよ。
その後、勘右衛門じいさまに刀をちらつかせながら「おじょは何も知らん。寝言でも言うなよ!」と威圧的に口止めされる銀二郎さんの姿は、婿としての限界を超えたストレスだったでしょう。
ばけばけ(朝ドラ)13話ネタバレ感想
■視聴者大反響!「不憫すぎる銀二郎さん」
第13話の放送後、SNSは大いに盛り上がりましたが、中でも話題の中心は、やはり銀二郎さんのメンタル崩壊寸前の状況でした。
トキの出生の秘密を知ってしまい、誰にも言えない秘密を一人で抱えることになった銀二郎さんに対して、「重すぎる出来事が多い」「長屋の一室でほんとうに気の休まる暇がない」と、同情の声が相次いでいます。
銀二郎さんは、借金のために必死に働いているのに、義父からは「格の低さ」を指摘され、妻は実家へ看病に行ってしまい、挙げ句の果てに妻の秘密まで知ってしまうなんて、たしかにホラーのような展開ですよね。
「朝ドラ名物の衝撃エピソード」として話題になったこの「出生の秘密」展開ですが、視聴者は単なるゴシップではなく、明治の士族社会における複雑な血縁と身分の不条理をリアルに感じ取っているからこそ、これほど心を揺さぶられているのだと思います。
池脇千鶴さん演じるフミの、秘密を抱える複雑な表情や、堤真一さん演じる傳さまの病床の演技も素晴らしく、緊迫感を高めていました。
ばけばけ(朝ドラ)13話からどうなる?
■次回14話の予想:タエの衝撃提案とは?
次週、14話では、トキの人生がまた大きく動き出す予感がします。
トキが傳さまの看病を始めてから3週間が経っても、傳さまの具合は一向に回復しないようです。
さらに、傳さまに工場の様子は順調だと伝えていたものの、実際には、経営状況を回復させるために、トキや工女たちは馬車馬のように厳しく働かされている状態。
そんな過酷な二重生活の中、看病のための夕食を作っていたトキが、ついにけがを負ってしまいます。
そして、ここに駆けつけたタエさん(北川景子)が、トキに「衝撃の提案」をすることになるというのです。
トキが実子であることを知る私たちは、この提案がただの看病に関する話ではないことを予感します。
トキの体は限界に来ているでしょうし、タエさんは武家の誇りを持つ女性。娘であるトキが松野家で苦労している姿を見て、何か重大な決断を下すのではないでしょうか。
史実のモデル、小泉セツさんは、最初の結婚がうまくいかず、後にラフカディオ・ハーン(ドラマのヘブン)の世話係となって、運命の歯車が回り始めます。
もしかして、タエさんの提案は、トキを松野家から離縁させ、別の道を歩ませるための、大きな一歩になるのかもしれません。
この提案こそ、トキ(セツ)がヘブンと出会い、「怪談」という夫婦の共同作品を生み出すための、運命の扉を開く鍵になるのではないでしょうか。
まとめ:不幸が「化ける」瞬間を見逃さないで
第13話でトキの出生の秘密が暴かれ、第14話ではトキの身に危険が迫り、実母であるタエさんからの「衝撃の提案」が飛び出します。
今週は、銀二郎さんにとっては本当に辛く、「不幸の連鎖か?」と思うほど暗い展開でしたが、この朝ドラのタイトルは「ばけばけ」です。
ヒロインのモデルであるセツさんの人生が波瀾万丈だったように、この「うらめしかったトキの世界も、いつしか、かけがえのないすばらしいものに化けていく」瞬間が、きっともうすぐ来るはず。
銀二郎さんの不憫さには心が痛みますが、この辛い展開を乗り越えた先に、トキが世界的な文豪の妻として「化ける」物語が待っていると信じて、来週も一緒に見守りましょう!