受験生の皆さん、そして保護者の皆様、昨日の愛知県公立高校入試、本当にお疲れ様でした。
冷たい雨が降る中、瑞陵高校の正門へ向かう受験生たちの姿をニュースで見て、私もかつての受験指導の日々を思い出し、思わず胸が熱くなりました。
試験が終わった今、自己採点の結果に一喜一憂している方も多いはずですよね。
2026年2月25日に実施された最新の入試情報をどこよりも詳しく、そして心を込めて分析しましたので、ぜひこれからの参考にしてください。
愛知県公立高校入試2026概要
今回の入試は、募集人員3万789人に対して志願者総数が5万3196人となりました。
全体の倍率は1.73倍で、これは比較可能な1989年度以降で過去最低の数字です。
この背景には少子化だけでなく、私立高校の授業料や入学金の無償化が大きく影響しており、「公立王国」と呼ばれた愛知にも大きな変化の波が押し寄せています。
試験当日のスケジュールを振り返ると、1時限目の国語が9時10分から始まり、最後は英語の筆記試験が15時30分に終わるという長丁場でした。
全教科マークシート方式が採用されて3年目となり、問題形式自体は定着してきた印象を受けます。
愛知県公立高校入試|平均点の推移
マークシート方式が導入されてからの受検者平均点の動きを見ると、愛知県の入試がいかにバランスを模索しているかが分かります。
導入初年度の令和5年度は合計66.5点と易化しましたが、翌年の令和6年度には62.5点まで一気に難化しました。
昨年の令和7年度は、国語の平均点が15.6点まで跳ね上がったことで合計65.7点前後まで回復した経緯があります。
今年の2026年度入試について、多くの塾関係者は数学や国語の難化を指摘しており、全体の平均点は昨年を下回る可能性が高いと見ています。
特に数学については、過去数年の傾向を考えても10点台前半まで下がるのではないかという厳しい予測も出ているほどです。
愛知県公立高校入試2026|講評
まず国語ですが、昨年が非常に解きやすかった反動もあり、今年は「やや難化」したと言えます。
全体で読む文章の量が200字近く増加し、一つの選択肢が長くなったことで、時間配分に苦労した受験生が多かったのではないでしょうか。
特に大問4の古文では、幕末の井伊直弼の文章という珍しい出題があり、内容を捉えにくかったかもしれません。
数学は、今年の難易度を決定づける「最難関」の教科となりました。
大問3の最後に登場した空間図形の問題は、断面である台形の面積を求める非常に高度な認識力が求められるものでした。
また、循環小数や無理数の記述に驚いた受験生もいたでしょうが、ここは落ち着いて対処できたかが分かれ道です。
社会については、歴史や地理で基本的な知識を問う問題が並び、比較的「例年並み」か「やや易化」の傾向でした。
ただし、資料の読み取り問題は健在で、特に公民分野では情報量が多く、丁寧な処理能力が試されました。
理科は、複雑な計算が減った代わりに、教科書の注釈や図表を深く理解しているかが問われる内容でした。
地震の計算問題などは過去問の傾向に近いものでしたが、実験の条件を読み違えると失点しやすい罠が潜んでいました。
英語は、グラフやレポートを読み解く情報処理能力が昨年に続き重視されています。
単語の語彙力も求められ、「provide」や「ritual」といった見慣れない単語に一瞬戸惑った人もいたはずです。
国語の講評
今回の国語は、昨年が非常に解きやすかった反動もあり、全体的に「やや難化」したという印象です。
何より受験生を苦しめたのは、読むべき文章の量が全体で200字近くも増加したことではないでしょうか。
一つ一つの選択肢も長くなっており、内容を正確に照らし合わせるために、予想以上に時間を取られて焦った人も多かったはずです。
特に大問1の論説文では、文章の骨格を掴んで感想を並び替える3点配点の問題があり、論理的な思考力が厳しく問われました。
一方で、古文については「良問だった」という声が多く、茶の湯を題材にした美意識についての物語は、深く読み応えのあるものでした。
個人的には、共通テストに寄せすぎない愛知県独自の良さが光った、非常に質の高いセットだったと感じています。
数学の講評
今年の数学は、多くの受験生にとって今回の入試で最大の「壁」になったかもしれません。
全体として「やや難化」から「難化」の傾向にあり、特に後半の図形問題で苦戦したという声が目立ちます。
大問1や2の基礎的な部分では、絶対値や素数といった数学用語の正確な理解や、循環小数の知識を問う新傾向の出題が見られました。
そして、勝負を分けたのは何と言っても大問3の空間図形、特に正四角すいの断面である台形の面積を求める問題です。
これは非常に高度な空間認識能力が求められるため、本番の緊張感の中で解き切るのは至難の業だったと言えるでしょう。
もしこの問題で手が止まってしまっても、それは他の受験生も同じですから、あまり自分を責めないでくださいね。
英語の講評
英語に関しては、全体的に「例年並み」の標準的な難易度で落ち着いたと言えます。
ただ、語彙の面では「provide」や「ritual」といった、教科書ではあまり見かけない単語が登場し、一瞬戸惑った人もいたのではないでしょうか。
聞き取り検査では、最後の問題で解答時間が10秒に制限される形式が継続されており、瞬発力が試される内容でした。
筆記試験の大きな特徴は、グラフやレポートといった資料を読み解く情報処理能力が、これまで以上に重視されている点です。
単に英文を訳すだけでなく、示されたデータから「何が言えるのか」を素早く判断する訓練をしてきたかどうかが、得点の分かれ目になりました。
整序問題は昨年よりは解きやすくなりましたが、文脈を正しく捉えないと罠にハマってしまう、相変わらず差がつきやすいポイントでしたね。
理科の講評
理科は、今年の5教科の中で最も「解きやすかった」と感じた人が多い教科ではないでしょうか。
複雑で時間のかかる計算問題が減り、教科書の基本的な実験や図表の理解を問う、オーソドックスな問題が中心でした。
大問3の「中和」と「電気分解」の融合問題などは、表にまとめられたデータを落ち着いて処理できれば、確実に得点できる良問でした。
ただし、問題文の条件を読み飛ばしたり、実験の細かな設定を見落としたりすると、思わぬ失点に繋がるような仕掛けもいくつかありました。
1点問題が非常に細かい知識まで問うてきたため、ケアレスミスをどれだけ防げたかが、高得点への鍵になったはずです。
全体的に易化した分、平均点は昨年を上回ることが予想されており、理科でどれだけ貯金を作れたかが重要になります。
社会の講評
社会については、大問6題の構成は変わらず、難易度も「例年通り」か「やや易化」という分析になっています。
歴史や地理では資料の読み取りが中心ですが、求められるのは基礎的な知識を現場でどう活用するかという力でした。
例えば、フランスの原子力発電の割合を問うような定番のテーマが出題され、過去問をやり込んだ受験生には追い風になったはずです。
一方で、大問5の公民分野では、労働問題や税金といった中学生には少し馴染みの薄いテーマが扱われ、時間を取られた人も多かったかもしれません。
完答問題が11問と非常に多いため、一つのミスも許されない丁寧な作業が求められる試験でしたね。
探究学習を意識したレポート形式の出題が定着しており、暗記だけではない「考える社会」へのシフトが鮮明になった印象を受けます。
愛知県公立高校入試2026難易度は難しくなった?難化?易化?
SNSや知恵袋などの掲示板を覗くと、多くの受験生が「とにかく数学と国語が難しかった」と悲鳴を上げています。
「模試よりも15点以上下がってしまった」という声や、「数学の図形で頭が真っ白になった」という切実な感想が目立ちます。
一方で、理科や社会については「過去問と同じような問題が出て助かった」というポジティブな意見も見受けられました。
私の個人的な感想としても、今回の入試は単なる暗記量で押し切るのではなく、初見の資料をどう捌くかという「現場思考力」を重視する傾向がより強まったと感じます。
特に旭丘や明和といった上位校を狙う層にとっては、数学の難問をどこまで解き切れたかが合否を分ける熱い戦いになったはずです。
ボーダーラインについては、問題の難化を受けて、昨年よりも3点から5点程度は下がるのではないかと予想されています。
愛知県公立高校入試2026平均点は?
■科目別の予想平均点と難易度
科目ごとに詳しく見ていくと、今年の入試がいかにバランスの取りにくいものだったかが浮かび上がってきます。
まず国語ですが、昨年が非常に解きやすかった反動もあり、平均点は昨年より1?2点ほど下がって「13.0点から14.0点」あたりに落ち着くという見方が強いです。
数学については今回最大の難所と言われており、平均点は「12.0点から13.0点」程度という予測が主流ですが、塾によっては10点台前半までガクッと下がるのではないかという非常に厳しい見解も出ています。
社会は比較的安定しており、歴史や地理が解きやすかった分、公民での失点をカバーして「12.0点から13.0点」前後と、例年並みか微増の結果になりそうです。
理科に関しては専門家の間でも意見が分かれている面白い教科で、問題が解きやすくなったことで「12.0点から13.5点」まで跳ね上がるという予測がある一方、1点問題の細かさや罠を考慮して「10点程度」に留まるという慎重な見方も存在します。
英語については「12.5点から13.5点」程度と、例年通りの標準的な平均点に収まることが期待されています。
平均点から見る合否への影響
平均点がこれだけ上下すると不安になるかもしれませんが、大切なのは「みんなも同じ条件で戦っている」ということです。
合格ボーダーについては、理科が易化したことで5教科合計の平均点が押し上げられ、結果として昨年よりも「上がる」と予想する声もあります。
特に中堅校を目指す層では、理科のような解きやすい教科での得点がそのままボーダーを押し上げる要因になりますが、上位校を目指す層(内申40以上)については、問題の難易度に関わらず高得点を揃えてくるため、ボーダーの変化は1点程度の微増に留まると分析されています。
もし自己採点の結果が平均点ギリギリだったとしても、数学の空間図形のような難問で失点している場合は、周りのライバルも同じように苦戦している可能性が高いです。
今回の入試は全体として「国数で耐え、理社で稼ぐ」という展開になった受験生が多く、合格ラインもそれに基づいた動きを見せるでしょう。
公式な平均点の発表は例年5月頃になりますが、今はこれらの予測を一つの目安として、3月10日の合格発表まで自分を信じて待っていてくださいね。
まとめ
■合格発表までの過ごし方
いよいよ、運命の合格発表は2026年3月10日の午前10時です。
Webサイトでの掲示が中心となりますが、あの独特の緊張感はWebになっても変わりませんよね。
合格発表までの時間は、これまでの努力を自分自身で褒めてあげて、少しゆっくり過ごしてほしいと思います。
もし自己採点がボーダーギリギリで不安な夜を過ごしているとしても、予想ボーダーはあくまで目安に過ぎません。
問題が難しかったということは、周りのライバルたちも同じように苦戦しているはずですから、最後まで希望を捨てないでください。
このブログが、不安な気持ちを抱える皆さんの心に少しでも寄り添えることを願っています。
中学3年間の集大成を見せた皆さんに、サクラが咲くことを心から祈っています。
