2026年2月25日と26日、今年も京都大学の吉田キャンパス周辺は、独特の緊張感と熱気に包まれています。
雨が降る中、京大名物の立て看板が次々と並べられ、受験生を励ます「タテカン文化」が今年も試験会場を彩っているのは、まさに京大ならではの光景と言えるでしょう。
京大の例年の難易度【大学入試】
■伝統的な難易度と合格への壁
京都大学の入試は、単なる知識の量を測るのではなく、深い思考力や論理的な記述力、そして粘り強い探究心を徹底的に問うスタイルで知られています。
偏差値帯で見ると、文系・理系ともに65から75という国内屈指の難関であり、共通テストでも概ね84パーセント以上の得点率が求められる過酷な戦いです。
特に個別試験では、多くの学部で合格者平均が6割程度に留まることも珍しくなく、いかに部分点を拾い上げ、一歩深く踏み込んだ答案を作成できるかが勝負の分かれ目になります。
毎年「難問だが、本質を突けば解ける」という絶妙なバランスが維持されており、今年もその伝統は健在だと感じさせられます。
京大2026数学の難易度は難化・難しくなった?易化?
■数学は理系に波乱の予感
2026年度の理系数学については、全6問の構成の中で、受験生の多くが第3問の多項式の証明や、第4問の正方形の中に正三角形を入れる問題に苦戦したようです。
理系の第1問は対数を含む関数のグラフ解析、第2問は正四面体と球の関係を問う図形問題で、ここを確実に押さえられたかどうかが明暗を分けたのではないでしょうか。
個人的な感想を言わせてもらえば、第4問のような幾何学的なセンスを問う問題は非常に京大らしく、解法を見つけた時の快感は代えがたいものがありますが、本番の焦りの中では相当なプレッシャーだったはずです。
一方で文系数学は、単位円上の点や素数に関する問題、床関数の和など、比較的取り組みやすい内容が並び、計算ミスさえ防げれば4完も狙える「昨年並みからやや易化」という印象を受けます。
共通問題となった第2問の四面体や第6問の期待値の問題は標準的でしたが、理系受験生にとっては全体として重たいセットになったのは間違いありません。
京大2026国語の難易度は難化・難しくなった?易化?
■国語は安吾と古典の格闘
今年の国語で最も注目を集めたのは、文理共通の現代文として出題された坂口安吾の「恋愛論」でしょう。
1947年の随筆ということで、言葉の壁はそれほど高くないものの、近代日本語のあり方を論じる深い内容に対し、いかに過不足なく自分の言葉で説明できるかが試されました。
理系国語の第2問では「共生」というスローガンの危うさを説く評論が出され、受験生からは「決して平易ではない」という声も上がっています。
古典に関しては、理系が中世法語の『一言芳談』、文系が近世の擬古物語『木草物語』から出題され、文系では和歌の心情説明が大きなウェイトを占めました。
古文の読解で設問の切り口が鋭く、答案をまとめるのに苦労したという感想が多く見られることから、現代文よりも古典で差がついた可能性が高いと僕は見ています。
京大2026英語の難易度は難化・難しくなった?易化?
■英語に潜む抽象性の正体
英語は例年通り、哲学や環境、科学といった抽象度の高い論説文を、正確な日本語に訳し下す力が問われる構成となっています。
下線部和訳と内容説明が中心の読解問題は、英文そのものは平易に見えても、日本語の語彙力や言い換えのセンスがなければ、高得点は望めません。
和文英訳と自由英作文についても、近年は指示が細かくなる傾向があり、自分の意見を論理的に構成するスピード感が必要不可欠です。
試験直後の感触としては「例年通りの抽象的な内容だった」という声が多く、劇的な変化よりも安定した実力を測る出題だったと推測されます。
読解で確実に得点を積み上げた上で、自由英作文でどれだけ洗練された表現を使えたかが、ライバルに差をつけるポイントになったはずです。
京大2026受験生の感想
■受験生たちの生々しい叫び
試験を終えた直後のSNSや掲示板では、やはり理系数学の難しさに言及する投稿が目立ち、「第3問と第4問がエグい」「100分で4完が精一杯」といった悲鳴に近い感想が散見されます。
国語については「安吾は読みやすかったけれど、古典が何を言っているのか分からなくて震えた」という、京大受験生らしい悩みも聞こえてきました。
一方で、1日目の出来に一喜一憂せず「2日目の理科と英語で絶対に取り返してやる」と前を向く、熱い闘志を持った受験生もたくさんいます。
数学で大失敗したと感じていても、実は採点が甘く部分点で救われていたという先輩たちのエピソードは、今の君たちにとって最大の救いになるはずです。
合格最低点が出るまでは誰にも結果は分かりませんし、あの「折田先生像」が今年は『メガスターミー』に進化したというニュースに和む心の余裕も、時には大切かもしれません。
京大2026全体の難易度は?
■2026年度は難化したのか
全体を通した分析としては、科目によって差があるものの、理系は「数学の難化により全体としてやや難化」、文系は「数学の安定により例年並み」というのが妥当な評価でしょう。
国語は河合塾の公式分析でも「ほぼ例年並み」とされており、大きな混乱はなかったものの、記述の精度の高さが例年以上に求められた印象です。
理系数学で完答が難しかった分、理科や英語といった2日目の科目でいかに安定したパフォーマンスを発揮できたかが、最終的な合否を左右することになりそうです。
また、共通テストのボーダーや志願者数を見ても、競争率は依然として高く、非常に厳しい戦いであったことに変わりはありません。
しかし、京大は「1科目で完璧でなくても、他でカバーできる」設計の入試ですから、数学の数問に振り回されただけで諦めるのは早計です。
まとめ
■最後まで戦い抜く君へ
2026年の京大入試は、まさに「自ら考え、表現する」という京大の精神を象徴するような、骨のある内容ばかりでした。
受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
今はただ、自分の全力を出し切った自分自身を、最大限に褒めてあげてほしいと思います。
この試験のために費やした膨大な時間と、苦悩しながら思考を深めた経験は、結果がどうあれ君たちのこれからの人生において、かけがえのない財産になります。
合格発表の日は3月10日ですが、それまでは少し肩の力を抜いて、春の訪れを待ってみるのもいいでしょう。
君たちの努力が最高の形で報われることを、心から願っています。
