MARCHという言葉が受験界に定着して久しいですが、2026年現在の大学選びは、昔のイメージだけで語れるほど単純なものではなくなっています。
中央大学と法政大学、この伝統ある二校の間で揺れ動く受験生の皆さんの姿を、私はこれまで数多く目にしてきました。
どちらも素晴らしい学び舎であることは間違いありませんが、キャンパスの移転や近年の志願者動向によって、その立ち位置や魅力は刻一刻と変化しているのです。
今回は、皆さんが後悔のない選択ができるよう、最新のデータを踏まえて、それぞれの強みや個性を徹底的に掘り下げていきたいと思います。
法政大学・中央大学|偏差値と序列
■法政大学・中央大学の偏差値と序列のリアル
まず皆さんが気になる偏差値や学内での序列についてですが、2026年度の入試対応データを見ると、MARCH内での立ち位置は非常に拮抗しています。
全体的な偏差値のボリュームゾーンとしては、中央大学が63から69、法政大学が62から67といったところで、わずかに中央が上回る傾向にありますね。
中央大学の看板である法学部は、茗荷谷キャンパスへの移転以降、かつての圧倒的な勢いを取り戻しており、MARCH内でも別格の存在として君臨しています。
一方で法政大学は、グローバル教養学部や国際文化学部といった英語系・国際系学部の人気が凄まじく、これらの学部は早慶レベルに迫るほどの高偏差値を維持しているのが現状です。
伝統的な「法の中央」というイメージは今も健在ですが、法政大学は15学部という多様性を武器に、近年は志願者数でトップクラスを走り続けており、序列という概念そのものが崩れつつあるのかもしれません。
個人的な感覚としては、資格試験や実学を重んじるなら中央、時代の最先端や多様な価値観に触れたいなら法政、という棲み分けがより鮮明になってきたと感じています。
法政大学・中央大学|進級と研究・学習環境
■進級のしやすさと研究・学習環境の決定的な違い
キャンパスライフの満足度を左右する学習環境ですが、この二校は驚くほど対照的な姿を見せてくれます。
中央大学のメインは八王子にある多摩キャンパスで、東京ドーム11個分という圧倒的な広さを誇り、ディズニーランドに匹敵するほどの敷地面積があります。
広大な自然の中で、4階建ての巨大な学食「ヒルトップ」で仲間と語らう時間は、まさに青春そのものだと言えるでしょう。
一方で法政大学は、千代田区の市ヶ谷キャンパスが拠点で、ボアソナード・タワーに象徴される都会的で洗練された環境が魅力です。
授業の合間に神楽坂のカフェへ足を運んだり、皇居周辺を散策したりできるのは、都心立地ならではの贅沢な特権ですね。
進級については、両校とも真面目に講義に出席していればそれほど恐れる必要はありませんが、中央はクラス担任制のような手厚いフォローがある一方で、法政は学生の自主性を重んじる傾向があるように感じます。
特に中央大学多摩キャンパスでは、夏の猛暑対策としてオープンキャンパスの時期を8月から6月に変更するなど、学生の安全と健康を第一に考える温かい姿勢が印象的です。
法政大学・中央大学|学歴フィルター・就職
■学歴フィルターと就職実績から見る将来性
就職活動における「学歴フィルター」という言葉に不安を感じる人もいるかもしれませんが、結論から言えば、MARCHの一角であるこの二校で不利になることはまずありません。
大手企業の人事担当者の視点では、中央と法政の間に明確な差を設けているケースは稀で、どちらも同じ難関私大グループとして扱われます。
実績を詳しく見ると、中央大学は伝統的に金融業界や公務員、そして資格を活かした専門職に非常に強いという特徴があります。
例えばメガバンクの採用数を見ても、中央大学が法政大学を大きく引き離しているケースがあり、真面目で堅実な学生気質が企業から高く評価されている証拠でしょう。
法政大学は、マスコミやIT、サービス業など、幅広い業界に卒業生を送り出しており、持ち前の自由な学風からくる行動力や柔軟性が武器になっています。
どちらの大学を選んでも、最終的には「大学で何を成し遂げたか」という個人の力が問われる世界ですが、その土俵に上がるための看板としては、どちらも十二分に強力です。
法政大学・中央大学どっちがおすすめ
■法政・中央にダブル合格したらどちらを選ぶべきか
もし幸運にも両方の大学から合格を勝ち取ったなら、それは非常に贅沢で、かつ悩ましい問題ですよね。
私がアドバイスを求められたときは、偏差値のわずかな差よりも「自分がどのような4年間を過ごしたいか」を自問自答するように伝えています。
法律家や公認会計士を目指す、あるいは公務員として社会に貢献したいという明確な目標があるなら、中央大学の充実した支援体制は最高の環境になるはずです。
一方で、都心でのインターンシップやアルバイトに精を出し、多様な人脈を作って自分の可能性を広げたいなら、法政大学の市ヶ谷キャンパスでの生活は刺激に満ちたものになるでしょう。
実際、ダブル合格者の進学先データを見ると、以前は中央を選ぶ人が圧倒的でしたが、近年は法政の立地やブランド力の向上により、その差は年々縮まっています。
通学時間や一人暮らしの有無など、生活のリアリティも含めて慎重に検討することが、充実したキャンパスライフへの第一歩となります。
中央大学商学部と法政大学経営学部どっちがおすすめ?
■中央大学商学部と法政大学経営学部の徹底比較
特に相談が多いのが、この看板学部同士の比較ですが、ここは明確な個性の違いがあります。
中央大学商学部は、公認会計士試験などの難関資格において全国トップクラスの実績を誇り、資格試験に対する熱量が非常に高いのが特徴です。
フリーメジャー制やビジネス・プロジェクト講座など、実務に即した学びが充実しており、将来「数字に強いプロ」になりたいなら、これ以上の選択肢はありません。
法政大学経営学部は、何と言っても市ヶ谷キャンパスという立地の良さが、就職活動や課外活動において計り知れないメリットをもたらしてくれます。
マーケティングや経営戦略など、時代を先取りしたカリキュラムが豊富で、活気ある議論を通じて「ビジネスリーダー」としての素養を磨くことができるでしょう。
偏差値面では中央商学部がわずかに高い数値を示していますが、法政経営学部の利便性と華やかさも捨てがたい魅力であり、まさに実利の中央か、刺激の法政かという究極の選択になります。
個人的には、じっくり腰を据えて専門性を磨きたいなら中央、フットワーク軽く社会と関わりたいなら法政をおすすめしたいですね。
まとめ
法政大学と中央大学、この二校の比較を通じて見えてきたのは、単なる上下関係ではなく、明確な「スタイルの違い」です。
伝統を守りつつ、茗荷谷への移転など大胆な変革を進める中央大学と、自由な学風と最高の立地を武器に、凄まじい勢いで人気を拡大させている法政大学。
どちらの門を叩いても、皆さんの前には光り輝く未来が広がっていますし、MARCHというブランドが皆さんの挑戦を力強く後押ししてくれるでしょう。
大切なのは、周囲の評判やネットの声に流されすぎず、自分自身がワクワクできる環境はどちらなのかを、自分の目で確かめることです。
オープンキャンパスでキャンパスの空気を吸い、そこで笑っている先輩たちの姿を見て、自分の4年後を想像してみてください。
皆さんが悩み抜いて出した結論が、最高の4年間、そして最高の人生へと繋がることを、私は心から応援しています。
