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北海道の湖の鳴き声とは?音が鳴る現象の理由はなぜ?【世界の何だコレ ミステリー】

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冬の北海道、静寂に包まれた凍てつく湖から、突如として鳴り響く「ピュン、ピュン」という不思議な音。

テレビ番組『世界の何だコレ!?ミステリー』で紹介されて以来、この世のものとは思えない「湖の鳴き声」がネットでも大きな話題になっていますね。

僕もあの映像を初めて見たときは、まるでSF映画のワンシーンかと思って、思わず画面に釘付けになってしまいました。

2026年現在でも、この神秘的な現象を求めて冬の道東へ足を運ぶ人が絶えませんが、その魅力と仕組みを深く掘り下げてみましょう。

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北海道の湖の鳴き声とは?【世界の何だコレ ミステリー】

■宇宙的な音の響き

凍りついた湖面から聞こえてくるのは、私たちが普段耳にする自然の音とは全くかけ離れた、実に「宇宙的」な響きです。

まるで映画『スター・ウォーズ』に出てくるレーザー銃の音や、昔懐かしいインベーダーゲームの効果音、あるいはUFOが飛び去る音のようだと表現する人が後を絶ちません。

北海道の道東地方にある阿寒湖や摩周湖、オンネトー、屈斜路湖などで、冬の限られた時期にだけ聞くことができる特別な旋律です。

音の種類は一つではなく、小さな「ピョン」という音が続いたかと思えば、急に「クゥーン」と尾を引くような長い音が響き渡ることもあります。

時には誰かが氷の下で「ピョン、ピョン」と跳ねているようにも聞こえ、静まり返った極寒の空気の中で聞くその声は、感動と同時にどこか背筋が凍るような恐怖さえ感じさせます。

周囲を高い山に囲まれた摩周湖などでは、その音が外輪山に反響して増幅され、まるで湖全体が巨大な楽器になったかのような錯覚に陥るほどです。

自分の心臓の鼓動すら聞こえてきそうな、マイナス15度を下回る静寂の中で鳴り響く「ピョーウン」というビブラート。

それは、地球が私たちに語りかけている未知の言語のようにも聞こえて、言葉を失うほどの美しさがあります。

北海道の湖の鳴き声とは?音が鳴る現象の理由はなぜ?

■湖が鳴く正体

この不思議な現象の正体は、実は「氷の呼吸」とも言える物理的な変化に隠されています。

湖が結氷し始める時期、氷は気温の変化にとても敏感に反応して、目に見えない速さで膨張したり収縮したりを繰り返しているんです。

特に放射冷却で気温が急激に下がる夜間や、朝日が昇って気温が上がり始める時間帯には、氷が激しく動きます。

このとき、氷同士がぶつかり合ったり、表面に亀裂が入ったりすることで生まれる振動が、氷の板を伝わって音として聞こえてくるわけですね。

まるで太鼓の膜のように湖面を覆う氷が、自身の重みや温度変化でわずかにたわむことで、あのような独特の音が生まれます。

また、氷には目に見えないほど無数の小さな裂け目があり、そこに空気や水が入り込むときの摩擦も、音のバリエーションを豊かにしています。

氷の中に閉じ込められたメタンガスなどの気泡が「アイスバブル」として凍りつく際、その周囲の圧力変化が関係しているという説もあり、自然の営みの奥深さを感じずにはいられません。

現地の人たちは氷を「生き物」だと表現することもありますが、刻一刻と厚さや状態を変えながら鳴り続ける姿を知ると、その言葉の意味が深く心に刺さります。

北海道の湖の鳴き声|高い音が鳴る理由はなぜ?

■なぜ高い音なのか

あんなに高い「ピュン」という音が聞こえるのは、「音響分散(acoustic dispersion)」という科学的な現象が関係しています。

氷を何かが叩いたり、氷自体が割れたりしたときに出る音は、実は低い音から高い音までたくさんの周波数が混ざり合って構成されています。

非常に興味深いことに、固体である氷の中を伝わる振動のスピードは、周波数が高いほど速いという性質を持っているのです。

つまり、氷が割れた瞬間の衝撃音のうち、高い音が先に私たちの耳に届き、少し遅れて低い音が届くという現象が起こります。

このわずかな時間のズレが、あの独特の「ピュン」という、空から滑り落ちるような不思議な音色の正体だったんですね。

氷が薄い時期ほどこの振動は伝わりやすく、澄み渡った「クリアな氷」であればあるほど、高音はより鋭く響き渡ります。

反対に、雪が積もってしまうと雪が音を吸収してしまうため、この神秘的な高音を聞くことは難しくなってしまいます。

氷が厚すぎても振動が鈍くなってしまうため、この音が聞こえるのは結氷し始めの、まさに「今しか聴けない」特別な贈り物と言えるでしょう。

まとめ

自然が奏でるこの「歌う氷」のオーケストラは、厳しい寒さの中に生きる人々だけが知る、最高に贅沢な体験です。

ただし、音が聞こえる場所やアイスバブルが見える場所は、氷が薄くなっていて踏み抜く危険もあるため、決して一人で安易に立ち入らないようにしてくださいね。

地元の方やガイドさんの指示を仰ぎながら、安全な距離でその声を聴くのが、このミステリーを楽しむ鉄則です。

僕もいつか、風一つない満天の星空の下で、この宇宙的な大合唱を全身で浴びてみたいと切に願っています。

皆さんも、冬の北海道を訪れる機会があれば、静寂の中に隠された地球の美しい歌声に、ぜひ耳を澄ませてみてください。

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