あの果てしなく長い旅が、ついに私たちの生活スタイルに寄り添う形で帰ってきました。
かつてプレイステーション版で挫折した人も、今の快適なシステムなら、あの「エデンの戦士たち」の物語を最後まで見届けることができるはずです。
2026年の今、再び石版を手に取る喜びを分かち合いたいと思います。
ドラクエ7リイマジンド|クリア時間・ボリュームは?
■クリア時間の目安
今作『ドラゴンクエストVII リイマジンド』の最大の変革は、なんといってもそのプレイ時間の大幅な短縮にあります。
メインストーリーのエンディングまでにかかる時間は、だいたい30時間から40時間くらいが目安とされています。
かつてのオリジナル版が100時間を超える「終わらないドラクエ」の代名詞だったことを考えると、驚くほどスリムで遊びやすい設計になりました。
これは単に物語を削ったわけではなく、ダンジョンマップの簡易化やオートバトルの導入、さらに「超はやい」設定が可能なバトルスピードなど、徹底的な快適化が施された結果です。
忙しい30代の私たちにとって、最初の戦闘までに3時間もかかっていた昔のテンポは正直厳しいものがありましたが、今作では30分から1時間ほどで最初の戦いを体験できるようになっています。
難易度を「楽ちんプレイ」に設定すれば30時間程度でクリア可能ですし、逆に「いばらの道だぜ」でじっくり腰を据えて挑むならプラス10時間から20時間ほど見ておくといいでしょう。
もしあなたがストーリーを堪能しながらサブストーリーもいくつか摘み食いするなら、50時間から70時間ほどで充実した冒険を終えられるはずです。
私自身、昔はあの「石版探し」で力尽きた一人ですが、今作では石版がマップ上に表示される親切設計のおかげで、一度も立ち止まることなく物語に没頭できました。
まさに、現代のゲーマーが「最後まで辿り着ける」ことを最優先に再構築された、高密度な作品と言えるでしょう。
ドラクエ7リイマジンド|やりこみ要素は?
■底知れないやりこみ要素
ストーリーが短縮されたからといって、ボリューム不足を心配する必要は一切ありません。
クリア後に解放される「謎の異世界」や「さらなる異世界」といった高難易度ダンジョンは健在で、最奥には裏ボスの「神さま」や「4精霊」が待ち構えています。
特にコスタールの城下町にある闘技場で新たに挑める「修羅の道」は、非常にレベルの高い敵との連戦が続くため、最高級の装備と戦略が求められるやりごたえ抜群のコンテンツです。
今作からの大きな追加要素として、かつて多くのプレイヤーを絶望させた種泥棒こと「キーファ」が、大人になった姿で再登場する新シナリオが用意されています。
また、物語の随所にプレイヤーの選択によって結末が分岐する要素が加わっており、一度のプレイでは見きれない全てのエンディングを確認するために周回する楽しみも生まれました。
収集要素も圧巻で、ちいさなメダル100枚のコンプリートはもちろん、全333種のモンスター図鑑や全476種のアイテム収集など、せんれきリストを埋めるだけでも数十時間は溶けてしまいます。
54種類にも及ぶ職業熟練度を極める道も険しく、特にマスター職を全て制覇しようと思えば、プレイ時間は軽く100時間を超えていくでしょう。
「モンスター職」が廃止され、「モンスターの心」がアクセサリー枠に変更された点には賛否あるかもしれませんが、個人的には編成の自由度が増して、自分だけの最強ビルドを考えるのがより楽しくなったと感じています。
さらに有料DLCでは、歴代シリーズの強敵である竜王、シドー、ゾーマといった魔王たちと戦える闘技場拡張もあり、ドラクエファンとしての情熱が試される場面も多いです。
このように、メインをサクッと終わらせることも、200時間以上かけて世界を極めることもできる、プレイヤーに委ねられた自由度の高さこそがリイマジンドの魅力なのです。
ドラクエ7リイマジンド|過去シリーズのクリア時間・ボリューム
■歴代シリーズとの比較ランキング
ここで、最新のデータを基にドラクエシリーズのクリア時間ランキングを整理してみましょう。
今作のリイマジンドがどの程度の位置にいるのかを知ることで、冒険の計画も立てやすくなるはずです。
| 順位 | 作品 | Main Story目安(時間) | 備考(最新版基準) |
|---|---|---|---|
| 1 | DQ10 | 123 | Rise of the Five Tribes(オフライン)。MMO要素で変動大。 |
| 2 | DQ7(3DSリメイク) | 75 | Fragments of the Forgotten Past。原作PS版は100超。 |
| 3 | DQ8 | 60.5 | Journey of the Cursed King(PS2/3DS)。 |
| 4 | DQ11S | 57.5 | Definitive Edition(Switch等)。 |
| 5 | DQ9 | 47.5 | Sentinels of the Starry Skies(DS)。 |
| 6 | DQ6 | 40.5 | Realms of Revelation(DS)。 |
| 7 | DQ3(HD-2Dリメイク) | 33.5 | The Seeds of Salvation。原作32h。 |
| 8 | DQ5 | 30.5 | Hand of the Heavenly Bride(DS)。 |
| 9 | DQ4 | 27 | Chapters of the Chosen(DS)。 |
| 10 | DQ2 | 16.5 | Luminaries of the Legendary Line。 |
| 11 | DQ1 | 13 | 原作/モバイル。HD-2Dリメイクで+10h程度。 |
最もクリアに時間がかかるのは、やはりオンライン要素を含む『ドラクエ10 オフライン』で、その目安は約123時間と群を抜いています。
次いで、かつての『ドラクエ7』の3DSリメイク版が約75時間、続いて3D化で寄り道が増えた『ドラクエ8』が約60.5時間となっています。
最新ナンバリングの『ドラクエ11S』は約57.5時間、ニンテンドーDSでのすれちがい通信が熱かった『ドラクエ9』が約47.5時間です。
そして今回の『ドラクエ7 リイマジンド』は、最適化された結果、約42時間という絶妙なボリューム感でこの次に位置しています。
これは『ドラクエ6』の約40.5時間や、HD-2Dで蘇った『ドラクエ3』の約33.5時間と近い感覚で遊べることを意味しています。
さらに天空シリーズの『ドラクエ5』が約30.5時間、『ドラクエ4』が約27時間と続き、最も短いのは初代『ドラクエ1』の約13時間という結果です。
こうして並べてみると、今作がいかに「ドラクエの長編としての深み」を残しつつ、「遊びやすさ」の黄金比を追求したかがよく分かります。
あの壮大な100時間の物語が、質を落とさず40時間台に濃縮されているというのは、忙しい日々を送る私たちへの最高のプレゼントと言えるのではないでしょうか。
まとめ
『ドラゴンクエストVII リイマジンド』は、長すぎた過去の自分を脱ぎ捨て、最も美味な部分だけを抽出した贅沢な一皿に仕上がっています。
かつて「ディスク2枚組」の重圧に屈したあなたも、大人になった今なら、キーファとの別れやマリベルの毒舌の裏にある優しさを、より深く理解できるはずです。
30時間で物語の結末を見届け、その後に広がる無限のやりこみ要素に身を投じるのも、このゲームの正しい楽しみ方です。
ドールルックの温かいグラフィックで描かれる、決して明るいだけではない、心に深く突き刺さるエピソードの数々を、ぜひその手で体験してください。
もしあなたが「最近のゲームは時間がかかりすぎて疲れる」と感じているなら、この「濃縮されたドラクエ」こそが、再び冒険への扉を開く鍵になるでしょう。
さあ、新世代機で再構築された世界へ、あの頃の情熱を持って飛び出してみませんか。
私も、再び大人になったキーファと再会できるその時まで、この世界の隅々を歩き尽くすつもりです。
