いよいよ2026年に入り、朝ドラ「ばけばけ」の物語もいよいよ目が離せない展開になってきましたね。
特に、第16週の終わりから再び僕たちの前に姿を現した庄田多吉の存在感には、SNSでも大きな歓声が上がっていました。
完璧超人のように見える「大磐石」こと錦織友一の隣で、自らを「半分弱」と笑ってのける彼の人間味には、どこかホッとするような魅力が詰まっていると思いませんか?
今回は、そんな庄田多吉というキャラクターの深掘りはもちろん、彼に命を吹き込んでいる濱正悟さんの演技、そして驚きの史実モデルについて語り尽くしていきたいと思います。
ばけばけ|庄田多吉(濱正悟)とは?
■庄田多吉という青年の温かな魅力
濱正悟さんが演じる庄田多吉は、吉沢亮さん演じる錦織友一の同郷の親友であり、松江が誇る秀才グループの一人です。
彼は自分のことを「半分弱」と称していますが、これは決して卑下しているわけではなく、親友である錦織への純粋な敬意と、地方から帝大を目指す若者特有の等身大の誇りが混じり合った表現なんですよね。
僕が特に惹かれるのは、彼が物語の中で錦織という強すぎる光に寄り添う「柔らかな影」のような役割を果たしている点です。
制作統括の橋爪さんも仰るように、彼は単なる脇役ではなく、後半の物語においてトキやヘブンと深く関わる非常に重要なポジションを担っています。
知的でクールな役柄が多かった濱正悟さんにとっても、この純粋で真っ直ぐな青年役は新しい挑戦であり、彼の新境地とも言える誠実な演技が画面越しにじんわりと伝わってきます。
ばけばけ|庄田多吉の登場シーン
ばけばけ|庄田多吉の実在モデルは誰?本庄太一郎?
■忘れられないドラマ内での名シーン
庄田が初めて登場したのは第4週、東京で銀二郎を追ってきたトキと錦織たちが合宿生活を送っていた頃でしたね。
あの時、錦織と共に教員検定試験に挑んでいた彼の姿を覚えているファンも多いはずです。
そして、視聴者を驚かせたのが第80回、実に12週ぶりとなる突然の再登場シーンでした。
東京での住まいを引き払い、再び松江の地に降り立った彼は、錦織の後任として松江中学の英語教師を務めることになったのです。
また、最近では「白鳥倶楽部」で教員資格取得のために猛勉強しているサワに、勉強を教えるという急接近の場面も描かれました。
庄田がサワに教師になりたい理由を問いかけ、優しく寄り添う姿には、これから始まるであろう新しい恋の予感がプンプン漂っていて、僕も思わずニヤけてしまいました。
ばけばけ|庄田多吉の実在モデルは誰?本庄太一郎?
■彼に魂を吹き込んだ実在のモデル
庄田多吉という名前自体はフィクションですが、その造形には明確な実在のモデルが存在しています。
それが、明治時代の教育者であり官僚としても活躍した本庄太一郎さんです。
庄田というキャラクターは、当時の松江から東京帝国大学へ進学し、日本の近代教育を支えた「松江の秀才群像」を象徴する存在として描かれているんですね。
本庄太一郎さんは、錦織のモデルである西田千太郎さんとは切っても切れない縁で結ばれた盟友でした。
ドラマでは錦織が圧倒的な天才として描かれていますが、史実を紐解くと、実はこの二人の関係性はさらに面白いことに気づかされます。
本庄太一郎とは?西田千太郎(錦織)と関係は?
■本庄太一郎と錦織の知られざる絆
本庄太一郎さんは1863年、松江市雑賀町の士族の家に生まれ、西田千太郎さんとは一学年違いの幼馴染でした。
二人は同じ松江中学の出身で、一度は共に授業補助として母校の教壇に立ち、その後は正式な教師を目指して一緒に上京しています。
ここで興味深いエピソードがあるのですが、1886年の教員検定試験で、西田さんが英語で不合格となってしまったのに対し、本庄さんは英語を含む全科目に一発合格しているんです。
「半分弱」と自称するドラマの庄田とは対照的に、この時点での実力はモデルの本庄さんの方が勝っていたのかもしれないというのは、歴史ファンにとってたまらない裏話ですよね。
また、本庄太一郎さんはその後、京都や長野の学校で校長を歴任し、台湾の教育行政にも携わるなど、非常にダイナミックな人生を歩みました。
さらに注目すべきは、本庄さんの妻となった渡部トミさんが、松江最古の小学校である雑賀小学校初の女性教員だったという事実です。
これは、ドラマの中で正規の教師を目指して奮闘しているサワとの恋の結末を、強く暗示しているのではないでしょうか。
まとめ
庄田多吉という存在は、単に錦織の友人という枠を超えて、明治という激動の時代に知性を武器に立ち上がった若者たちの希望そのもののように僕には見えます。
彼がサワと出会い、共に教育の道を志していく姿は、かつて絶望の中にいたトキたちが自分たちの居場所を「化けさせて」いく過程と見事にリンクしています。
2026年の放送もいよいよ佳境に入りますが、庄田と錦織の間に隠された過去の秘密や、サワとの恋の行方がどう描かれるのか、僕は今からワクワクが止まりません。
皆さんも、濱正悟さん演じる庄田が見せる「静かなユーモア」と、その裏にある熱い志に注目しながら、毎朝の15分間を楽しみましょう。
これからも「ばけばけ」が描く、美しくも不思議な心の交流の奇跡を、一緒に見守っていけたら嬉しいです。
