2026年が明けて早々、Windowsユーザーの皆さんの間では、かなり冷や汗ものの事態が広がっていますね。
特に仕事でメールを頼りにしている方にとって、今回のアップデートにまつわるトラブルは、まさに「仕事にならない」という叫びが聞こえてきそうな状況です。
僕自身もネットの動向を追いかけていて、これほど多くの悲鳴が上がっているのは久しぶりだと感じています。
Kb5074109|アップデート内容【windows update】
■KB5074109の概要
問題となっているのは、2026年1月13日にマイクロソフトからリリースされた、Windows 11向けのセキュリティ更新プログラム「KB5074109」です。
この更新は、Windows 11のバージョン24H2や25H2を対象とした、新年最初の重要なパッチチューズデーの贈り物となるはずでした。
本来の目的は100件を超える脆弱性の修正や、最新のAIチップであるNPU搭載デバイスでの電力効率の改善、さらにはセキュアブート証明書の更新といった、システムをより安全で快適にするためのものです。
しかし、実際に蓋を開けてみれば、多くのユーザーを困惑させる不具合がセットになって付いてきてしまいました。
Kb5074109不具合|Outlook (classic)が起動しない、フリーズ
■Outlook Classicの主な不具合
今回、最も多くのユーザーを悩ませているのが、長年親しまれてきた「クラシック版Outlook」で発生している深刻な挙動の乱れです。
特にPOPアカウントを使っている場合に症状が顕著で、メールを受信しようとした瞬間にOutlookが白くぼやけて「応答なし」の状態になり、そのままフリーズしてしまうという報告が相次いでいます。
さらに奇妙なことに、Outlookを閉じようとしても、画面上では消えたように見えて、実はバックグラウンドで「outlook.exe」というプロセスが居座り続けてしまう不具合も起きています。
このプロセスの亡霊のせいで、もう一度Outlookを開こうとしても「既に起動しています」と叱られたり、あるいは何の反応もなくなったりして、再起動すらままならない事態に陥ります。
他にも、同じメールが何度も何度も届くという、無限ループのような嫌な現象に遭遇している方も少なくありません。
Kb5074109不具合|影響を受ける環境
この嵐の真っ只中にいるのは、Windows 11の最新バージョンである24H2や25H2を使っているユーザーの方々です。
特に、従来のデスクトップアプリ版である「Outlook Classic」を利用し、かつプロバイダーのメールなどをPOP接続で設定している環境が直撃を受けています。
一方で、新しいOutlook(Outlook New)を使っていたり、IMAPやExchangeアカウントで運用している場合には、幸いにもこの不具合には遭遇しにくいようです。
また、企業のIT部門に管理されているデバイスや、Entra IDによるシングルサインオン環境でリモートデスクトップを利用している方も、認証周りの不具合で仕事が止まってしまうリスクに晒されています。
Kb5074109|Outlook (classic)不具合の原因と対処法
この騒動の原因について、マイクロソフトは「認証プロンプト周りの不具合」や「セキュリティパッチとPOPアカウントプロファイル間の互換性の問題」として調査を進めています。
セキュリティをガチガチに固めようとした結果、長年使われてきた古い仕組みとの間に摩擦が起きてしまった、という悲しいトレードオフの形ですね。
今すぐこの状況をなんとかしたい場合、最も手っ取り早い回避策は、アプリを使わずにブラウザからメールをチェックする「Webメール」の利用です。
ブラウザ経由であればOSの認証コンポーネントの影響を受けにくいため、ひとまずの急場を凌ぐことができます。
また、Outlookが固まってしまったときは、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開いて「outlook.exe」を探し、強制的に終了させてから立ち上げ直すという力技もありますが、これを繰り返すとデータが壊れる恐れもあるので注意が必要です。
根本的な解決を望むなら、現時点では「KB5074109」そのものを一旦削除するしかない、というのが専門家たちの共通の見解です。
Kb5074109|Outlook以外の関連不具合
実は今回のアップデート、困らせてくれるのはOutlookだけではありません。
リモートワークの命綱であるAzure Virtual DesktopやWindows 365への接続時に、認証エラー(コード: 0x80080005など)が出てログインできないという、業務に直結するトラブルも公式に認められています。
さらに、NVIDIAやAMDのGPUを使っている一部の環境では、画面がランダムに真っ暗になる「ブラックスクリーン」現象や、ゲームのフレームレート(FPS)が大幅に低下するという、ゲーマーにとっても泣くに泣けない不具合も報告されています。
他にも、エクスプローラーで「desktop.ini」というファイルが不必要に表示されてしまったり、デスクトップの壁紙が勝手に真っ黒にリセットされるといった、ちょっとした使い勝手の悪さも指摘されています。
タスクマネージャー自体がブロックされたり、Photoshopなどの古いアプリがクラッシュしたりと、影響は多岐に渡っているのが現状です。
KB5074109のアンインストール方法
もし、こうした不具合に耐えられないというのであれば、セキュリティリスクを承知の上で、KB5074109をアンインストールするという選択肢があります。
手順としては、まず「設定」を開き、「Windows Update」から「更新の履歴」へと進みます。
画面を下にスクロールすると「更新プログラムをアンインストールする」という項目があるので、そこをクリックします。
一覧の中から「2026-01 セキュリティ パッチ (KB5074109)」を見つけ出し、右側の「アンインストール」ボタンを力強く押しましょう。
作業が終わったらPCを再起動すれば、元の平和な環境に戻るはずですが、その後すぐにまた自動でインストールされないよう、「更新の一時停止」を設定しておくのを忘れないでくださいね。
KB5074109のアンインストールできない場合
困ったことに、設定画面の一覧にKB5074109が表示されず、アンインストールしたくてもできないというケースが一部で報告されています。
そんなときは、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「wusa /uninstall /kb:5074109」というコマンドを打ち込むことで、強制的に削除を試みることができます。
それでもダメなら、「システムの復元」を使って、アップデートを適用する前の状態まで時間を巻き戻すのが次なる手となります。
また、そもそもアップデートのインストール自体が35%あたりで止まって失敗し続けるという方もいて、その場合はディスクの空き容量を20GB以上確保したり、Windows Updateのキャッシュをクリアするコマンド操作が必要になることもあります。
もしWindowsが起動すらしない最悪の事態になったら、回復環境(ブルーバックの画面)から「詳細オプション」を経て、品質更新プログラムのアンインストールを試みてください。
まとめ
今回のKB5074109は、100件以上の脆弱性を塞いでくれる心強い味方であるはずが、実際にはOutlookのフリーズや接続障害という、かなり手痛い副作用を伴うものでした。
仕事でPOPメールを愛用している方やリモートデスクトップが欠かせない方にとっては、まさに「踏んだり蹴ったり」の状況ですよね。
マイクロソフトは既にこの問題を認識しており、認証エラーについてはKB5077744という定例外の修正パッチも出始めていますが、Outlookの問題については依然として調査が続いています。
大切なのは、焦って色々いじりすぎてデータを壊さないことです。
まずはWebメールでの代用を検討し、どうしても立ち行かないときだけ慎重にアンインストールを行う、というスタンスでこの難局を乗り越えていきましょう。
