共通テストを戦い抜いた皆さん、本当にお疲れさまでした。
試験が終わった直後の、あの何とも言えない解放感と、心のどこかに残る小さな不安が入り混じった独特の空気感、僕も長年受験生を見てきて自分のことのように胸が熱くなります。
2026年の共通テスト数学2BCは、新課程に移行してから2年目という非常に重要な節目でしたね。
2025年度の試験が「様子見」の側面もあった中で、今年はどのようなドラマが待ち受けていたのか、一緒に振り返っていきましょう。
共通テスト2026数学2BC|問題構成
■2026年の問題構成と例年との違い
まず大きな枠組みですが、試験時間が70分で、大問7題の中から必答3題と選択3題を解くというスタイルは2025年度からしっかり定着しました。
具体的には、第1問から第3問までが数学Ⅱ分野の必答問題で、第4問から第7問までの数学B・C分野から自分に合った3つを選び、合計6題を解く形式です。
例年との違いで目を引いたのは、昨年出題された「指数関数・対数関数」が姿を消し、代わりに「図形と方程式」が第1問に登場したことでしょう。
第2問の三角関数では加法定理から和積公式を導かせるなど、公式の丸暗記ではなく「導出プロセス」を重視する姿勢が顕著でしたね。
第3問の微積分では、グラフの概形を選択肢から絞り込ませる目新しい形式や、初めて定積分の計算が本格的に問われるなど、質的な変化も感じられました。
選択問題に目を向けると、空間ベクトルから平面ベクトルへ、また複素数平面と平面上の曲線の融合など、単元間の結びつきがより強まった印象を受けます。
統計分野では母比率の仮説検定が昨年に続いて出題され、文部科学省が掲げる「データの活用」というテーマが色濃く反映されたセットでした。
共通テスト2026数学2BC|難易度は難化?難しかった?
■受験生の感想と気になる難易度
受験会場を後にした皆さんの表情やSNSでの反応を見ると、今年は「昨年並み」か「やや易化した」と感じる層と、「分量が多くて苦戦した」という層に二分されているようです。
大手の予備校などは「誘導が丁寧で昨年より解きやすくなった」と分析していますが、実際に現場で解くとなると話は別ですよね。
問題文の行数やページ数が増え、読むべき文章量が多くなったことで、思考力よりも「処理スピード」で差がついたように僕は感じています。
特に第4問の数列の最後や、第1問の絶対値を含む領域の問題で時間を溶かしてしまい、焦ってリズムを崩した人も多かったのではないでしょうか。
一方で、第5問の統計や第7問の複素数平面などは、方針が丁寧に示されていたため、しっかりと準備してきた人には「ご褒美」のような設問だったかもしれません。
「1Aが難化したから2BCで挽回できた」という安堵の声も聞こえますが、逆に分量の多さに圧倒され、本来の力を出し切れなかった悔しさも痛いほどわかります。
総じて、問題自体は標準的な難易度に落ち着いたものの、70分という限られた時間内での立ち回りが合否を分ける、非常にシビアな戦いだったと言えます。
共通テスト2026数学2BC|配点は?
■例年の配点と2026年の予想配分
配点についても、新課程の基本構造を維持したバランスの良い構成になっています。
数学Ⅱの必答パートでは、第1問の図形と方程式が15点、第2問の三角関数が15点、そして第3問の微積分法が22点と、微積分に大きな比重が置かれました。
特に微積分は計算量も思考量も多いため、ここでしっかり得点を稼げたかどうかが、全体のスコアを左右する大きな鍵となります。
選択問題である第4問から第7問(数列、統計、ベクトル、複素数平面)については、それぞれ一律で16点が割り振られています。
例年、大問ごとの配点は大きく変動しませんが、小問の中では誘導のステップに合わせて2点から4点程度の配点が細かく積み重なる形式です。
数学B・Cのどの3つを選んでも公平性が保たれるように設計されていますが、自分の得意分野で確実に16点を拾いに行く戦略が重要でした。
満点の100点を目指すには、微積の22点をいかに効率よく奪取し、選択問題でのケアレスミスを防ぐかが勝負の分かれ目だったはずです。
共通テスト2026数学2BC|平均点は?
■平均点の推移と2026年の予想数値
多くの受験生が最も気にしている平均点ですが、現時点での大手予備校の速報値を総合すると、51点から52点前後になると予想されています。
具体的には、ベネッセ・駿台が52点、河合塾が51点という数字を出しており、昨年の51.56点とほぼ同水準の着地になりそうです。
2024年度の旧課程時代は57.74点と少し高めでしたが、新課程に切り替わってからは50点台前半で安定させる意図がセンター側にあるのかもしれません。
文系型と理系型で平均点は異なりますが、全体としては「難しすぎず、かといって決して易しくはない」という絶妙な難易度調整がなされた結果でしょう。
ただし、1Aでの大荒れの影響で数学全体のメンタルが削られた受験生が多かったことを考えると、体感的なボーダーはもう少し下がる可能性もあります。
「もっと取れたはずなのに」と落ち込んでいる人もいるかもしれませんが、平均点がこのあたりであれば、6割取れていれば十分に戦えている証拠です。
昨年の最低平均点を記録した科目があった反動で、今年は全体的に慎重な作問がなされた結果、数値としては安定した推移を見せています。
まとめ
■未来へ繋げるためのまとめ
今回の共通テスト数学2BCは、新課程の理念である「思考のプロセス」を問う良問が揃った試験でした。
図形と方程式の領域、和積公式の証明、そして3次関数のグラフ選択など、本質的な理解が問われる場面が多々ありましたね。
平均点が50点台前半と予想される中で、思うような結果が出なかったとしても、それは決して君の努力が足りなかったからではありません。
文章量の増加や誘導の乗り方といった「共通テスト特有の癖」に、ほんの少し翻弄されてしまっただけなのです。
今は結果を真摯に受け止めつつ、この経験を糧にして次の二次試験や私大入試へと、情熱を絶やさずに進んでいってほしいと思います。
君がこれまで数学と向き合ってきた時間は、点数という数字以上に、論理的に物事を考える力として確実に君の中に根付いています。
本当にお疲れさまでした、一息ついたらまた前を向いて、君だけの輝かしいゴールを目指して走り抜けましょう。
