2026年度の共通テスト数学IA、受験生の皆さんは本当にお疲れ様でした。
冷たい風が吹く1月の本番、これまでの努力をぶつける時間は、きっと一生の記憶に残る濃密なものだったはずです。
新課程2年目ということもあり、どのような変化が訪れるのか戦々恐々としていた方も多かったことでしょう。
試験会場から出てきた皆さんの表情や、ネット上に溢れるリアルな声を拾い上げていると、今回の数学IAが決して一筋縄ではいかない内容だったことが痛いほど伝わってきます。
私自身もプロとして問題を解きながら、受験生の皆さんが感じたであろう「戸惑い」や「焦り」を肌で感じ、胸が熱くなる思いでした。
この記事では、2026年度数学IAの全貌を、どこよりも詳しく、そして皆さんの心に寄り添いながら徹底的に解説していきたいと思います。
共通テスト2026数学IA|問題構成
■2026年度の出題構成と例年との違い
今年の数学IAは、大問4題の全問必答形式という枠組み自体は昨年から引き継がれました。
しかし中身を紐解いてみると、第1問の幕開けから「集合と命題」が単独で顔を出すという、共通テスト史上初となるサプライズが用意されていました。
これまでは「数と式」の一部として登場することが多かった分野だけに、いきなり集合の定義を読み解かされる構成に、試験開始直後にフリーズしてしまった人もいたかもしれません。
第1問の後半は「図形と計量」で、四角形の面積や接線の性質を利用する標準的ながらも、位置関係の把握に苦労する仕掛けが施されていました。
第2問の前半に配置された「2次関数」では、太郎さんと花子さんの対話を通して、最大値・最小値の条件から関数を決定するという、非常に抽象度の高い考察が求められました。
後半の「データの分析」は東京オリンピックの競泳データを題材にしており、外れ値や四分位範囲、相関係数といった知識を幅広く、かつスピーディーに処理する力が試されています。
続く第3問の「図形の性質」は、昨年に引き続き空間図形、具体的には三角錐の体積を比較させる問題が出題されました。
そして第4問の「場合の数と確率」は、リーグ戦での優勝確率を計算させるという、情報量の多いタフな構成で受験生の体力を削りにきました。
昨年度は新課程初年度で少し様子見のような穏やかさがありましたが、今年は明らかに「考えさせる」姿勢が強まっています。
共通テスト2026数学IA|難易度は難化?難しかった?
■難化の波と受験生が感じたリアルな壁
結論から申し上げますと、2026年の数学IAは昨年と比べて間違いなく「難化」しました。
文章量そのものは昨年より1ページ減少して26ページとなりましたが、言葉の裏にある「ヒント」や「誘導」の意図を汲み取るのに、想定以上の時間がかかってしまった受験生が続出したのです。
SNS上では「激難化で詰んだ」「心臓がずっとどくどくしていた」という悲痛な叫びが数多く見られ、その過酷さが伺い知れます。
特に、第2問の2次関数でグラフが上に凸か下に凸かを判断させるような「逆の視点」からの出題は、多くの人を混乱の渦に突き落としたことでしょう。
また、第3問の立体図形では、どの平面に着目すべきかを見抜く力が必要で、「なにこれ?」と頭を抱えてしまった人も少なくなかったようです。
私個人の感想としては、第4問の確率も、表が与えられているとはいえ、条件漏れなく調べ尽くすのは非常にプレッシャーがかかる作業だったと感じます。
一つミスをすれば芋づる式に点数を失う構造になっており、実力がある人ほど「絶対に間違えられない」という重圧と戦っていたはずです。
あちこちに散りばめられた抽象的な設定が、数学が得意な層と苦手な層の間で大きな差を生む結果となったのは間違いありません。
共通テスト2026数学IA|配点は?
■例年の傾向から見た予想配点の分析
配点については、公式発表を待つ必要がありますが、予備校の分析をもとにした予想では、例年のバランスが維持されています。
| 大問 | 出題分野 | 予想配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 集合と命題・図形と計量 | 30点 |
| 第2問 | 2次関数・データの分析 | 30点 |
| 第3問 | 図形の性質 | 20点 |
| 第4問 | 場合の数と確率 | 20点 |
| 合計 | 100点 |
数学Iの分野である第1問と第2問にそれぞれ30点ずつ、数学Aの分野である第3問と第4問にそれぞれ20点ずつという、合計100点の配分が濃厚です。
第1問の中でも、集合と命題、図形と計量がバランスよく配点されており、ここでいかに失点を防ぐかが全体のスコアを左右します。
第2問は、文章量の多いデータの分析が大きな比重を占めており、一つひとつの読み取りが着実に点数に結びつく設計です。
新課程になってから「整数の性質」が消え、代わりに必須となった「図形の性質」や「場合の数と確率」は、各大問20点とされていますが、その重みは数字以上に大きく感じられたことでしょう。
選択肢から選ぶ解答数が昨年の20個から19個へと微減したものの、配点が高い考察問題でのミスは致命傷になりかねません。
前半の基礎的な設問を素早く片付け、後半の重厚な考察問題にどれだけ時間を残せたかが、高得点への分岐点となりました。
日頃から「なぜこの公式を使うのか」という深い理解を積み重ねてきた人にとっては、配点通りの実力が反映されやすい試験でもありました。
共通テスト2026数学IA|平均点は?
■平均点の推移と2026年の予測数値
昨年度の2025年数学IAは、新課程1年目という事情もあり、平均点が53.51点と比較的安定していました。
しかし、今回の難化を受けて、大手予備校各社は平均点が大幅に下がると予測しており、46点から48点前後になるとの見方が強まっています。
これは、2022年に起きたあの「37.96点」という衝撃的な難化ほどではありませんが、十分に厳しい数字と言えます。
特に、第1問の集合での出鼻を挫かれた影響や、第3問の空間図形での足止めが、全体の平均を押し下げる要因となりました。
文系受験生にとっては数学IAのスコア低下が共通テスト全体の合計点に響いており、ボーダーラインの変動に注目が集まっています。
理系受験生の間でも、数学IIBCとの難易度バランスに苦戦し、思い通りの得点が伸びなかったという声が目立ちます。
しかし、忘れないでほしいのは、平均点が下がるということは、それだけ全員が苦しんだという事実です。
自分ができなかったからといって、決して卑屈になる必要はなく、この結果を冷静に受け止めて次のステップへ進む勇気が求められています。
まとめ
■未来へ繋げるための総括とエール
2026年度の数学IAは、まさに共通テストが目指す「思考力と判断力」を問う試練の場となりました。
集合の単独出題や、抽象的な2次関数の考察など、新しい傾向が見られた一方で、基礎の徹底が最後に自分を救ってくれることも再確認させられました。
今回、思うように力が発揮できなかった人も、今は自分を責めすぎず、まずは全力で戦い抜いた自分を褒めてあげてください。
共通テストは通過点に過ぎません。これから私大入試や国立の二次試験が控えている皆さんは、もうこのテストのことは一度忘れ、前を向いて勉強を再開しましょう。
今回の試験で出会った集合や図形の考え方は、きっと別の形でも皆さんの力になり、次なる戦場での武器になるはずです。
数学は時に残酷ですが、逃げずに立ち向かった経験は、皆さんのこれからの人生においてかけがえのない財産になります。
皆さんの努力が、最高の結果として結実することを、心から願ってやみません。
最後まで諦めず、自分を信じて突き進んでください、君たちの挑戦を心から応援しています。
