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FGOネタバレ考察|デイヴィット・ブルーブックの正体は誰?検体:E?

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はるを ゲーム攻略

FGO第2部の物語を裏側から支え、プレイヤーを翻弄し続けた一人の男性、デイヴィット・ブルーブック。

彼の物語は、私たちが見ている白紙化地球の真相に肉薄するための、最も重要なミステリーと言っても過言ではありません。

立ち絵すらない背景とモノローグだけの登場でしたが、その存在感はサーヴァントにも負けないほど強烈でしたね。

今回は、最新の終章で明かされた衝撃の事実まで含めて、この「青本さん」の全てを徹底的に深掘りしていこうと思います。

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FGOネタバレ考察|デイヴィット・ブルーブックとは?

■デイヴィット・ブルーブックのプロフィール:超記憶を持つ孤独な探索者

まずは、彼の基本的なプロフィールから見ていきましょう。

彼の名前はデイヴィット・ブルーブック(David Bluebook)、魔術の知識などは一切持たない、アメリカ出身のただの一般人です。

年齢は作中の描写から逆算すると、少なくとも60歳前後だと推定されています。

彼は「人生の3分の1を都市部で過ごした」と語っており、その後に山奥での隠棲生活を長く送っていた変わり者でもあります。

そんな彼の最大の特徴は、「超記憶症候群(ハイパーサイメシア)」という特殊な能力を持っていることです。

一度見たものや聞いたことを決して忘れることができないこの頭脳は、彼を秀才にしましたが、同時に人嫌いにする原因にもなりました。

移動手段は、外付けの太陽光発電装置で動く年代物のスクーター、通称「旧式の自動二輪」です。

これ一台でオーストラリアから北米大陸まで旅を成し遂げるという、一般人とは思えない超絶的な行動力には驚かされますよね。

FGO|デイヴィット・ブルーブック背景と人物像

■背景と人物像:絶望の世界で「なぜ」を問い続けた理由

ブルーブックが生きた世界は、突如として空が灰色の天幕に覆われ、宇宙からの侵略が始まった絶望的な地球でした。

空から降りてきた無数の「樹」の枝が、全人類70億人を一人ずつ丁寧に、心臓を貫いて殺害していくという、あまりにも残酷で執拗な虐殺が行われたのです。

彼は地下施設にいたことで運良く生き残りましたが、明日への希望などは微塵も持っていませんでした。

それでも彼がバイクにまたがり旅に出たのは、世界が滅びること自体よりも、その「理由」が分からないことに納得がいかなかったからです。

「本当にそんな理由で、人類は滅ぼされなければならなかったのか?」という理性的な疑問こそが、彼の動機でした。

この「納得がいかないから動く」という執着心の強さは、どこか人間の根源的な強さを感じさせて、個人的にとても惹かれるキャラクターです。

FGOネタバレ|デイヴィット・ブルーブックの役割

■ストーリーでの登場と経緯:エリア51で待ち受けていた衝撃の結末

彼のモノローグは、第2部の奇数章、すなわちアナスタシア、シン、そしてアトランティスのプロローグで断片的に語られてきました。

当初、彼は「白紙化された後の地球で生き残った最後の一人」として、プレイヤーに空白の3ヶ月間を伝える役割だと思われていました。

旅の目的地は、地球上で唯一白紙化を免れたとされる米軍基地、エリア51。

ようやく辿り着いたその場所で、彼は2016年に飛来したという「検体:E」と呼ばれる未知の生命体の存在を知ります。

資料によれば、人間たちはその宇宙人を救うどころか、仲間を呼び寄せるための囮として、100年にも及ぶ凄惨な解剖実験を繰り返していました。

ブルーブックは、その事実こそが侵略の引き金だと確信し、最奥の地下室へと踏み込みます。

そこで彼が見たのは、診察台の上に横たわる「枯れ木のような何か」でした。

しかし、答えに辿り着いた瞬間、「やぁ。待っていたよ」という不気味な挨拶と共に、左利きの何者かによって射殺されてしまいます。

その後、第2部第6.5章「トラオム」では、彼がこの大規模特異点の始まりのマスターであったことが示唆されました。

彼が抱いた「汎人類史への復讐」という最期の意志を、召喚された張角が人類代表の恨みとして汲み取ったのです。

主人公が彼の旅路を夢で追体験したシーンは、切なさと不気味さが入り混じっていて、胸が締め付けられるような演出でしたね。

デイヴィット・ブルーブックの相関図

■関連人物と重要な要素:散りばめられた矛盾と「Daybit」との奇妙な符号

ブルーブックを語る上で外せないのが、クリプターの一人、デイビット・ゼム・ヴォイドの存在です。

名前が酷似しているだけでなく、デイビットの出身地がブルーブックの没地であるネバダ州であることなど、あまりにも共通点が多いのです。

しかし、決定的な違いとして、ブルーブックが「全てを覚えている」のに対し、デイビットは「1日のうち5分間しか記憶できない」という対極の性質を持っています。

また、物語には「ブルーブックの見た白紙化」と「カルデアが見た白紙化」の間に、決定的な矛盾が存在していました。

カルデア側では白紙化が一晩で完了したのに対し、ブルーブック側では3ヶ月かけて虐殺が行われたというズレです。

この矛盾こそが、彼の正体を知るための最大のヒントとなっていました。

そして、彼を射殺した「モザイク状の犯人」の正体は、後にマリスビリー・アニムスフィアであったことが判明しました。

マリスビリーはブルーブックのことを「知人のようなもの」と称しており、彼を殺害したことにも個人的な理由があったようです。

FGOネタバレ|デイヴィット・ブルーブックの正体の考察

■正体の考察:彼は「どこの」人類だったのか?

ついに明かされた真相は、私たちの想像を遥かに超える残酷なものでした。

デイヴィット・ブルーブックは、私たちが住む「本物の地球」の人間ではなく、疑似地球環境モデル「カルデアス」の中に生まれた人類だったのです。

カルデアスは魂を複写した地球のコピーであり、その内部では100年先の未来がシミュレートされていました。

つまり、彼が旅をしていたのは2117年の「カルデアス地球」であり、彼こそがその世界の「最後の人類」でした。

彼の死体として見つかった、脳と血管だけの痛々しい姿は、カルデアス人類の成れの果てです。

カルデアス人類は、実験体として落とし込まれたオルガマリーから採取した「魔術回路」を自分たちの体に移植して発展していました。

しかし、オルガマリーの意識が目覚めたことで「回路の回収」が始まり、移植していた全人類が内側から喰らい尽くされたのです。

文明から離れて暮らしていたブルーブックだけがその惨劇を逃れ、皮肉にも最後の一人として真実へと辿り着いてしまいました。

マリスビリーによって「自分たちの世界は、実験のための燃料に過ぎない仮想世界だ」と突きつけられた彼の絶望は、想像を絶します。

彼が最期に誓った「汎人類史への復讐」は、踏みにじられたコピー世界の住人としての、唯一の正当な叫びだったのかもしれません。

まとめ

■コピーとして生まれ、報復者として消えた男の遺したもの

デイヴィット・ブルーブックというキャラクターは、FGO第2部における「犠牲者の代表」でした。

私たちは最初、彼を自分たちと同じ側の人間だと思って感情移入していましたが、実は「自分たちを守るための犠牲」になった側の視点を見ていたわけです。

この逆転の構造こそが、奈須きのこ先生の描く物語の真骨頂であり、最も残酷な「答え合わせ」だったと感じます。

彼の旅は終わりましたが、その意志は特異点トラオムとして形を成し、カルデアの歩みに深い爪痕を残しました。

もし彼が「本物」の世界に生まれていたら、きっと良き理解者としてバイクの旅を続けていたのかもしれません。

FGOの物語もいよいよ終盤ですが、彼の遺した問いかけを胸に、最後までこの旅を見届けたいと思います。

皆さんは、ブルーブックの最期を知ってどう感じましたか?

コピーされた命に意味はあるのか、という重いテーマを、彼はバイクの走行音と共に私たちに突きつけてくれたような気がしてなりません。

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