ドラマや映画で見ない日はないほどの大活躍を続けている名優、小日向文世さんのプライベートについて、あなたはどのくらいご存じでしょうか。
穏やかで優しげな笑顔が印象的な彼ですが、その私生活を知れば知るほど、一人の男性として、そして父親としての深い魅力が見えてきます。
今回は、ネット上のどんな情報やWikipediaに負けないくらいの熱量で、小日向さんの家族愛に満ちた素顔を徹底的に紐解いていきたいと思います。
小日向文世|奥さんと結婚の馴れ初め
■劇団という青春の場所で育まれた究極の愛と馴れ初め
小日向文世さんが結婚を決意したのは1993年、彼が39歳の時でした。
お相手との出会いの舞台となったのは、彼が約20年間にわたって心血を注いでいた劇団「オンシアター自由劇場」です。
奥様は劇団の後輩として入団してきた女性で、まさに同じ釜の飯を食う仲間として時間を共にしていました。
二人が急接近したきっかけは、ある日の稽古終わりに小日向さんが「ちょっと飲まない?」と彼女を誘ったことだったそうです。
そこから二人で食事を重ねるうちに自然と距離が縮まり、交際へと発展していきました。
驚くべきことに、同じ劇団内にいながら周りの誰にも気づかれないよう、3年もの間秘密の恋を貫いていたといいます。
プロ意識の高い二人だからこそ、仕事の場にプライベートを持ち込まないという強い信念があったのかもしれません。
小日向文世|奥さん(嫁)の名前・年齢は?
■影の功労者である愛妻「なお」さんの素顔と驚きの経歴
小日向さんが「なお」と呼び、奥様からは「こひさん」と呼ばれている二人の関係は、今でも理想の夫婦そのものです。
奥様は小日向さんの11歳年下で、元々は舞台女優として活動していましたが、現在は芸能界を離れて家庭を支えています。
彼女の凄さは、単なる「元女優」という経歴だけではなく、小日向さんが全く売れなかった暗黒時代を支え抜いたその精神力にあります。
42歳の時に所属していた劇団が解散し、貯金ゼロで多額の借金を抱え、事務所から給料を前借りするような生活が5年も続いた時期がありました。
そんな過酷な状況下でも、彼女は一度も「アルバイトをして」とは言わず、「いつか回り始めると思っていた」と夫の才能を信じ続けたのです。
さらに奥様は料理の腕前もプロ級で、小日向さんは彼女の作るロールキャベツを「人生最高の一品」とまで絶賛しています。
編み物やワインにも詳しく、手作りのバッグや人形まで制作してしまうほど多趣味で器用な一面もお持ちです。
こんなに素敵な奥様に支えられているからこそ、あの深みのある演技が生まれるのだと確信してしまいます。
小日向文世|子供は息子が2人!
■才能を継承する二人の息子という存在
小日向家には、二人の息子さんがいらっしゃいます。
長男の小日向星一さんと、次男の小日向春平さんです。
驚くべきことに、現在はこの二人ともが父親と同じ俳優の道を歩んでいます。
家族全員が表現者という、まさに芸能一家としての絆を深めているのが小日向家の特徴です。
自宅では今でも寝る前や出かける前に家族全員でハグをするという習慣があり、その仲の良さは周囲の俳優仲間を驚かせるほどです。
小日向文世|子供2人の学歴
■文武両道を地で行く兄弟二人の華麗なる学歴
息子さんたちは、学業においても非常に優秀な成績を収めてきました。
長男の星一さんは成城中学校・高等学校を経て、明治大学政治経済学部を卒業されています。
次男の春平さんもまた、明治大学付属明治中学校・高等学校から明治大学情報コミュニケーション学部へと進学し、卒業しました。
二人とも中学・高校の6年間は剣道部に所属し、揃って三段の腕前を持つという、まさに文武両道を体現した兄弟です。
星一さんは大学受験の際、かつて中学受験で不合格だった明治大学にリベンジを果たして入学したという努力家な一面もあります。
同じ大学で学び、同じ道を目指す兄弟の姿からは、お互いへの深いリスペクトが伝わってきます。
小日向星一の経歴
■着実に実力をつける長男・小日向星一の歩み
1995年生まれの星一さんは、2016年から俳優活動を本格化させました。
彼のキャリアの中で大きな話題となったのが、2018年にお父さんと初共演した「いすゞ自動車」のCMです。
その後、NHK大河ドラマ『青天を衝け』では会津藩主・松平容保という重要な役どころを見事に演じきりました。
最近ではフジテレビの月9ドラマ『ONE DAY?聖夜のから騒ぎ?』への出演や、舞台『反乱のボヤージュ』での熱演も記憶に新しいところです。
お父さんにそっくりな目元や優しげな雰囲気の中に、舞台で培われた確かな演技力が光っています。
ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞するなど、すでに「二世」という枠を超えた評価を得ているのが素晴らしいですね。
小日向春平の経歴
■葛藤を乗り越え開花した次男・小日向春平の才能
1998年生まれの次男・春平さんは、実は最初から俳優を目指していたわけではありませんでした。
両親や兄が演劇に携わる環境にあり、周囲から「当然やるでしょ」と思われる空気に反発し、一時は「絶対にやってやるものか」と拒んでいた時期もあったそうです。
しかし大学で様々なサークルを経験した末、やはり自分の中に流れる表現者の血には抗えず、演劇サークルに飛び込みました。
デビュー後はドラマ『MIU404』や『マウンテンドクター』に出演し、着実に経験を積んでいます。
特筆すべきは、やはり兄の星一さんと共演した大河ドラマ『青天を衝け』で、劇中でも兄弟役である松平定敬を演じたことです。
「いつか父を超えたい」という静かな情熱を秘めながら、知的な役柄にも挑戦したいと語る姿には期待しかありません。
まとめ
■小日向文世という男が築き上げた、世界一温かい家庭
小日向文世さんの歩んできた人生は、まさに「大器晩成」を地で行くものでした。
しかしその成功の裏には、11歳年下の妻・なおさんの献身的な支えと、彼女を誰よりも愛し続ける小日向さんの情熱がありました。
二人の背中を見て育った星一さんと春平さんが、自らの意志で同じ俳優の道を選んだことが、何よりの家庭円満の証拠ではないでしょうか。
出かける時のキスや寝る前のハグといった、照れずに愛情を伝え続ける小日向家のルールは、私たちも見習いたい素敵な習慣です。
これからも、親子三人が切磋琢磨しながら日本のエンターテインメント界を盛り上げてくれることを、一人のファンとして心から応援し続けたいと思います。
小日向家の絆は、まるで冬の寒い日に差し込む柔らかな日だまりのように、私たちの心まで温めてくれます。
