クリスマスイブという特別な日に放送された「ばけばけ」第63話は、これまで積み上げてきた人間関係が音を立てて交錯する、まさに息を呑むような展開でしたね。
元夫の再登場という波乱に、海を越えてやってきたかつての同僚の影が重なり、トキさんの心は千々に乱れているのではないでしょうか。
今回は、あの衝撃的なラストシーンに向けて物語がどう動いたのか、ファンの皆さんと一緒にじっくりと紐解いていきたいと思います。
ばけばけ(朝ドラ)63話までの振り返り
■銀二郎の帰還と衝撃の告白!前回62話のあらすじを振り返る
まず前回の第62話を振り返ると、かつて松野家から出奔してしまった銀二郎が、4年という歳月を経てついに松江の地を踏みました。
彼は単に過去の過ちを謝罪しに来たわけではなく、東京で人力車の車夫から身を興し、月に200円という当時の換算で年収1000万円にも及ぶほどの成功を収めていたのです。
銀二郎は松野家の家族を前に、トキさんとやり直して家族全員を東京へ呼び寄せたいという切実な願いを打ち明けました。
一方のヘブンも、アメリカ時代の同僚である女性記者イライザの到着を船着き場で今か今かと待ちわびており、二つの大きな再会が同時に動き出していました。
ばけばけ(朝ドラ)63話ネタバレあらすじ
■「思い出の場所」での鉢合わせ!63話の緻密なストーリー解説
第63話では、トキさんは銀二郎さんとの再会を前に、普段はしないような化粧をして鏡に向かっていました。
家族がハラハラしながら見守る中、縁側に座った二人は4年間の空白を埋めるように言葉を交わしますが、どこかぎこちない空気が漂います。
銀二郎さんはトキさんを外へ連れ出し、かつて二人で歩いた思い出の地である清光院や、怪談「松風」の舞台を巡るランデブーへと向かいました。
その頃、ヘブン先生は再会したイライザを花田旅館へ案内し、通訳の錦織さんも合流してお茶会を楽しんでいました。
イライザはそこで「ヘブンに日本行きを勧めたのは私だ」と明かし、滞在記が書き終われば彼は松江を離れるだろうと、錦織さんに告げるのでした。
物語のクライマックス、銀二郎さんと共に月照寺の大亀像を訪れたトキさんは、そこで偶然にもヘブン先生、イライザ、錦織さんの3人と鉢合わせてしまいます。
ばけばけ(朝ドラ)63話ネタバレ感想
■気まずすぎる「四角関係」の行方は?63話の個人的な感想
いやはや、あのラストシーンで画面が止まった瞬間、思わず「なんちゅうところで終わるんだ!」と叫びたくなってしまいました。
あんなにおめかしして、口紅までしっかり塗っていたトキさんの幸せそうな笑顔が、一瞬で凍りついていく描写が本当に切なかったです。
銀二郎さんはパリッとしたスーツ姿で、今のトキさんにとっては非の打ち所がないほど立派な男性に見えたはずです。
でも、その横で彼の手を握っている時に、今一番心を通わせているヘブン先生と、その「大切な人」であるイライザに遭遇してしまうなんて、天の悪戯としか思えません。
間に入ってしまった錦織さんの、なんとも言えない表情も相まって、これ以上ないほどの「修羅場の予感」に胸がざわつきましたね。
ばけばけ(朝ドラ)63話からどうなる?
■トキの語る怪談が絆を試す?次回64話で予想される展開の考察
明日の第64回では、この気まずい空気の中で、なんと5人が自己紹介を交わすことになりそうです。
ヘブン先生の希望で、月照寺に伝わる「大亀の怪談」をトキさんがその場で語るという、驚きの展開が待っています。
かつて夫婦として怪談を愛し合った銀二郎さんの前で、今のトキさんがヘブン先生のために物語を紡ぐ姿は、残酷な対比になるのではないでしょうか。
イライザは、ヘブン先生がこの異国の地に、そしてトキさんという存在にどれほど深く溶け込んでいるかを目の当たりにすることになるはずです。
この「語り」を通じて、トキさんの心が「過去」の銀二郎さんに向かうのか、それとも「現在」のヘブン先生を選ぶのか、大きな決断のヒントが隠されている気がしてなりません。
まとめ
■激動の松江ランデブー!まとめとこれからの見どころ
第63話は、再会と嫉妬、そして時代の移ろいが生んだ「すれ違い」が凝縮された素晴らしいエピソードでした。
没落した士族の娘としての誇りと、新しい世界を見せてくれた外国人教師への想いの間で、トキさんの心は大きく揺れ動いています。
銀二郎さんの誠実なプロポーズと、ヘブン先生との不思議な魂の共鳴、果たしてどちらが彼女を幸せにするのか、目が離せません。
明日、月照寺の静寂の中で語られる怪談が、5人の運命をどのように変えていくのか、共に固唾を呑んで見守りましょう。
物語はいよいよ第13週のクライマックスへ、僕たち視聴者の心も「ばけばけ」と変化していくトキさんの姿に引き込まれていくばかりです。
