朝ドラ「ばけばけ」第14話レビュー：母娘の台所、秘密を知った三之丞の行方！
ああ、今週の『ばけばけ』も本当に心が揺さぶられますわね。
明治の激動期という厳しい時代背景と、松野家・雨清水家のどうにもならない貧しさや業（ごう）が、回を追うごとにズシンと響いてきて、毎朝涙腺が緩んでしまうブログ主です。
特に第3週はトキちゃんの献身的な姿に胸を打たれっぱなしでした。
それでは、金曜日に向けて、前回のおさらいからじっくり参りましょう！
ばけばけ（朝ドラ）14話までの振り返り
■13話復習：秘密を知った銀二郎
前回13話は、トキ（髙石あかり）の看病が始まる、波乱のきっかけとなる回でした。
景気悪化で資金繰りに窮した機織り工場を支えていた傳さま（堤真一）が、金策に失敗して倒れてしまうという、本当に胸が痛む展開。
「お姫さま育ち」のタエさま（北川景子）は、病床の傳さまのためにお粥すら炊けず、三之丞（板垣李光人）も困り果ててしまって、そんな雨清水家の状況を見て、トキちゃんは日頃の恩返しとして看病役を買って出ました。
トキちゃんは、遠縁の雨清水家に恩を感じていますが、実は彼女が雨清水家の子であるという「松野家の秘密」があります。
なんと、この松野家の秘密を、夫となった銀二郎（寛一郎）が、松野家両親のうっかりした会話から立ち聞きしてしまうという、衝撃的なホラー演出がありました。
「朝ドラ名物の衝撃エピソード」として、ネットでも大いに話題になりましたが、その直後、おじいさまの勘右衛門（小日向文世）が銀二郎に「寝言でも言うなよ！」と釘を刺すシーンは、明治の士族の不条理な因習を象徴しているようで、本当に切なかったです。
銀二郎さんの優しさが、この重すぎる秘密を抱えきれるのか、この先の展開を考えると胸が詰まりますわね。
ばけばけ（朝ドラ）14話ネタバレあらすじ
■14話展開：母と娘の台所
看病を買って出たトキちゃんが、日中は工場で働き、朝晩は傳さまの看病をするという二重生活を始めてから、あっという間に3週間が過ぎました。
トキちゃんは、具合が回復しない傳さま（堤真一）に工場の様子を心配されますが、傳さまを安心させようと「順調です」と優しく嘘をついていました。
でも、実際の工場は、傳さまが戻るまでに経営を立て直そうと、トキちゃんをはじめ工女のチヨやせん（安達木乃）たちが、まるで馬車馬のように厳しく働かされていたのです。
「仏の平井さんが鬼の平井になっちょる～」なんてコメントもありましたが、これもまた時代の残酷な現実ですわね。
そんな中、看病のために夕食を作っていたトキちゃんが、うっかりけがを負ってしまいます。
そこに駆けつけたタエさま（北川景子）は、なんと「自分がしじみ汁を作る」と衝撃的な提案をしました。
粥すら炊けない「お姫さま育ち」のタエさまが、トキちゃんに教えを請い、トキちゃんが優しくしじみ汁の作り方をタエさまに指導するのです。
この「母と娘の台所」シーンは、血のつながりがあっても母と名乗れないタエさまと、優しさで人を看病するトキちゃんの、複雑で美しい情が交差する、本当に素晴らしい場面でした。
トキちゃんの「すばらしいコロコロでございます！」という言葉には、彼女の純粋さと、この小さな台所の時間の尊さが凝縮されていましたわね。
そして、タエさまは「松野家にあの子を授けたとき、二度と母親の顔は見せるまいと誓った」と、トキちゃんを養女に出した日のことを思い出します。
傳さまもタエさまも、親子として振る舞える日が来ることを願っていると語り合いますが、傳さまは直後に激しく咳き込んでしまい…。
このやり取りを、廊下で三之丞（板垣李光人）が立ち聞きしていたところで、14話は幕を閉じました。
ばけばけ（朝ドラ）14話ネタバレ感想
■視聴者の声：切ないフラグと母娘の情
14話は特にSNSの反応が熱く、感想投稿がトレンドを賑わせました。
やはり、トキとタエの「母と娘の台所」のシーンに心を奪われた視聴者が多かったようです。
タエさまがしじみ汁を作るという「衝撃の提案」をしたこと、そしてトキちゃんが優しく作り方を教える姿に、「母と娘の台所」というコメントが集中していました。
「トキ、教え上手！」「好きだなぁ、このシーン」と、髙石あかりさんの演技が持つ邪念のない優しさが視聴者を癒してくれましたわね。
一方で、傳さまの「長生きするんですよ」というタエさまの言葉と、その後の激しい咳き込みには、「やだ…フラグ…？」「切なすぎる」と、傳さまの退場を恐れる声が相次いでいました。
そして、最後のシーン、松野家の秘密に続き、今度は雨清水家の核心的な秘密（トキの出自と傳・タエの苦悩）を、三之丞が立ち聞きしてしまったことに対して、「今日は穏やかに…と思ったら三之丞よ」「朝ドラ名物の立ち聞き」と、今後の不穏な展開を予感するコメントも多く見られました。
「ブラック化まっしぐら」な工場で馬車馬のように働くトキちゃんたちに、「暗雲が続きすぎて息苦しい」という声もあり、ユーモアとシリアスの絶妙なバランスが、今週も視聴者の心を掴んで離しませんでした。
ばけばけ（朝ドラ）14話からどうなる？
■15話予想：工場で暴力沙汰、三之丞は上の空
第3週の最終日となる15話は、さらに事態が急変するようです。
トキちゃんの献身的な看病が実を結び、なんと傳さまの体調には回復の兆しが見えてくるという、まず嬉しいニュースがあります。
トキちゃんは、傳さまの代理社長を務めている三之丞（板垣李光人）に、その回復を報告しに行くのですが、三之丞はどこか上の空だというのです。
これはもう、14話で両親の秘密を立ち聞きしてしまったショックが尾を引いているに違いありませんわね！
自分の出生と家の未来について、大きな秘密を知ってしまった三之丞の複雑な感情を、板垣李光人さんがどう演じるのか、本当に見逃せません。
そして、事態はさらに深刻化します。
工場では、検番の平井（足立智充）による厳しい品質検査が連日行われており、失敗が続く工女のせん（安達木乃）に対し、ついに平井の手が出てしまうという、暴力沙汰が発生するようです。
この衝撃的な瞬間に、なんと久しぶりに工場の様子を見に来た傳さまが目撃してしまうというのですから、大変です。
伝さまはすぐさま三之丞に事態の説明を求めますが、三之丞が心ここにあらずの状態では、工場はまさに緊急事態に陥ってしまうのではないでしょうか。
病状が回復しても、今度は工場の内部崩壊という新たな危機が待ち受けているなんて、本当に息つく暇もありませんね！
まとめ
■まとめ：悲しみも幸せに化けることを信じて
今週の『ばけばけ』は、松野家の「出生の秘密」と雨清水家の「工場の危機」という二つの暗雲が深く垂れ込める、非常に重厚な一週間となりました。
明治の没落士族の娘という、ヒロイン（トキ＝小泉セツモデル）の波乱万丈な前半生が、史実（セツは幼少期に養女となり、家が没落し、一度結婚するも夫に出奔されている）をなぞるように描かれており、見ているこちらも辛くなりますが、だからこそ、トキちゃんの持つ純粋な優しさや、しじみ汁のシーンのような静かな愛の瞬間が、一層輝くのだと感じています。
タイトルにもある通り、「化ける」物語ですから、トキちゃんがこの苦難を乗り越え、後に小泉八雲となるヘブン（トミー・バストウ）と出会い、「怪談」という愛の言葉を紡ぐ夫婦となっていく未来を信じて、来週からも見届けたいと思います。
さあ、明日15話で傳さまは工場の暴力をどう裁くのか、そして三之丞の胸中はどうなるのか、期待して待ちましょう！
