NHKのドラマ10枠で放送中のサスペンスドラマ「会社員」の第3話、みなさんはもうご覧になりましたか?
回を追うごとに社内に潜む闇が深まり、画面から目が離せない緊張感が続いていますね。
特に第3話は、これまでのハラスメント問題の枠を超えた衝撃的な展開と、ゾッとするようなラストシーンが大きな話題を呼んでいます。
今回は、第3話を見逃した方や伏線をじっくり整理したい方に向けて、これまでの流れからストーリーの詳細、そしてラストの結末まで徹底的に解説していきます。
会社員(NHKドラマ)3話までの振り返り
大手企業「KZGC」で女性初の役員昇進を目指す宮木英理子は、主導する一大プロジェクト「SX」の成功に向けて奔走していました。
しかし第1話において、部下の寺田一輝から先輩社員である山岸光によるパワハラの訴えを受けた際、英理子はプロジェクト推進を優先して診断書をシュレッダーにかけ、問題を隠蔽してしまいます。
その隠蔽工作を目撃し、細かく切り刻まれた診断書を復元して脅迫状を送ってきたのが、メールセンターの派遣社員である斉藤るりでした。
前回の第2話では、るりと寺田の意外な出会いのエピソードが明かされました。
かつてスポーツジムの受付をしていたるりは、泥酔客に絡まれたところを寺田に助けられた過去がありました。
その後、同じ会社で再会したるりは、寺田が身障者用トイレで過呼吸を起こして「助けて」と泣き崩れる姿や、うつ病の診断書をもみ消される現場を目撃していたのです。
るりは寺田を救うため、英理子に対して山岸のパソコンや社用スマホのデータを提供するよう強硬に要求しました。
英理子は山岸を言いくるめてPC内のログを消去させようと画策しますが、るりはリリースパーティーの会場で山岸に接近し、隙を突いてスマホのデータを自分の端末に転送することに成功します。
非常階段で転送データを確認したるりと、追いかけてきた英理子が目にしたのは、思いもよらない衝撃的な写真群でした。
山岸のスマホには、眠っている寺田の服が肌けて半裸状態になっている盗撮写真が残されており、単なるパワハラではなく性加害が行われていた疑惑が浮上して第2話は幕を閉じました。
会社員(NHKドラマ)3話あらすじ
第3話では、山岸のスマホから発見された決定的なデータにより、物語のステージが大きく変化します。
自分が寺田の悲痛な訴えを軽視していた事実と、行われていた事態の深刻さに気づいた英理子は、強い後悔の念に苛まれることになります。
保身のために隠蔽を図っていた英理子は、ついに腹を括り、加害者である山岸を進行中のプロジェクトから外すことを決意します。
しかし、組織の論理は英理子の想像以上に歪んでおり、事態は思わぬ方向へねじ曲げられていきます。
一方、有給休暇が明けても会社に復帰せず、音信不通となった寺田の身を案じるるりは、彼の行方を追って必死の捜索を開始します。
正義と保身、そして会社という組織の巨大な闇が激しく衝突する中で、それぞれの思惑が複雑に交錯していきます。
会社員(NHKドラマ)3話ネタバレ
決定的な証拠を目にした英理子は、翌日山岸を会議室に呼び出し、問題のあった4月23日の出来事について問いただします。
当初は白を切っていた山岸でしたが、裁判や家族への影響を指摘されると、自分が味方になることを条件に当時の行いを語り始めました。
山岸は酒に酔って潰れた寺田を自宅まで送り届けた際、眠っている彼の姿を撮影し、体に触れてキスなどの性加害に及んだことをあっさりと認めます。
しかし山岸には反省の色が一切なく、「お互い酔っていた事故」「相手も後日普通に出社していた」と身勝手な主張を繰り返しました。
事態の重さを痛感した英理子は安西常務のもとへ向かい、山岸をプロジェクトから完全に除外することを宣言します。
安西常務はプロジェクト失敗による自身の責任を危惧しながらも、役員報告会までに代替体制を構築することを条件に後任探しを指示しました。
英理子は他部署から優秀なエンジニアを引き抜こうと奔走しますが、深刻な人手不足も重なり難航します。
さらに早朝のオフィスで、山岸が目標数値を偽装するためにシステムデータを改ざんしている現場を発見します。
注意する英理子に対し、山岸は「自分を出世させて引き上げてくれると思ったから従っていたのに」「成果さえ出せば許してきたくせに」と開き直り、冷ややかな視線を向けました。
その頃、休暇が終わっても出社しない寺田を心配したるりは、彼のマンションを訪れていました。
英理子が警察官を同伴させたことで部屋に入ることができましたが、室内はもぬけの殻で、怪しげなデトックスツアーのパンフレットだけが残されていました。
るりは寺田の写真を持って各地の施設を必死に回り続けますが、一向に彼を見つけることができません。
同時期にコンプライアンス室の東海林のもとへ、寺田から「これ以上会社に迷惑はかけません」という不可解なメールが届き、不穏な空気が漂います。
そして物語の終盤、英理子は同期の桜井から、山岸が処罰されるどころか経営戦略本部の課長へ昇進するという信じられない人事決定を聞かされます。
隠蔽体質に満ちた会社の上層部が、優秀な戦力である山岸を社内工作で守り、栄転させたのです。
戻ってきたるりにこの事実を伝えると、るりは怒りを爆発させ、「どうして力があるのに正しく使わないのか」「あんたたちはみんなおかしい」と英理子や組織全体を激しく責め立てました。
怒りと疑問を抱えた英理子が安西常務の部屋へ乗り込むと、そこにはコンプライアンス室の人間とともに、姿を消していた寺田が立んでいました。
しかし、深く傷ついていたはずの寺田は、見違えるほど晴れ晴れとした不気味な笑顔を浮かべ、「心機一転、会社のために頑張ります」と従順な言葉を口にしたのです。
あまりにも異様な寺田の変貌と不気味な微笑みを残し、第3話は衝撃的なクライマックスを迎えました。
会社員(NHKドラマ)3話の感想・考察
第3話のラストで加藤清史郎さんが見せたあの「笑顔」には、正直言って背筋が凍りつくような恐怖を覚えました。
失踪前にあれほど追い詰められ、過呼吸を起こしていた人物が、常務室で満面の笑みを浮かべて会社への忠誠を誓う姿は、怪異やホラー映画以上の不気味さを持っています。
会社組織が個人の尊厳を踏みにじり、都合よく歪めて「洗脳」するかのような暗黙の圧力が、見事に映像化されていたと感じます。
また、南沙良さん演じるるりが放った「あんたたちはみんなおかしい」という叫びは、観ていて胸に強く刺さりました。
保身や損得勘定に囚われて事態を見て見ぬふりをする大人たちに対し、彼女のストレートな言葉は視聴者の気持ちをそのまま代弁してくれていたように思えます。
吉田羊さん演じる英理子の人間的な揺らぎも、非常に深く描かれていました。
完璧主義で冷徹な出世頭に見えた彼女が、組織の理不尽なシステムと個人の良心との間ですり減り、苦悩する姿には同情を禁じえません。
寒色系で統一された無機質なオフィスの照明や、メロディを抑えた重厚な劇伴音楽も、息が詰まるような緊張感をより引き立てています。
現代社会におけるハラスメントや企業隠蔽のリアルな闇を逃げずに描く姿勢に、ドラマファンとして心から圧倒されました。
まとめ
第3話は、隠蔽されたパワハラ・性加害問題と、それを揉み消しようとする巨大な組織の影が浮き彫りになる怒涛の回でした。
栄転を果たした加害者の山岸と、会社に取り込まれて不気味な笑顔を浮かべる被害者の寺田という対比は、組織の歪みを象徴しています。
続く第4話では、寺田が受けていたとされる謎のカウンセリングや「スペシャルコース」の実態、そしてるりの過去が明かされていく予定です。
会社という組織の中で「働くことの意味」や「本当の正しさ」とは何なのか、今後の展開からも目が離せません。
次回の放送を楽しみに待ちながら、これからの二人の逆襲と物語の行方を見守っていきましょう。
