10月7日に放送がスタートした日テレ系水曜ドラマ「メリーベリーラブ」を観て、画面から聞こえてくる言葉の多さに驚いた人も多いのではないでしょうか。
チ・チャンウクさんと今田美桜さんがW主演を務める話題作ですが、初回から韓国語のセリフや字幕が想像以上に多くて困惑したという声も耳にします。
映画やドラマの考察が大好きな僕にとっても、この独特なテンポ感と日韓の言葉が交錯する作風は非常に興味深いポイントでした。
この記事では、なぜ今作でこれほど韓国語が多く使われているのか、その理由や今後の放送で言語バランスがどう変わっていくのかを分かりやすく紐解いていきます。
物語の背景やキャスト陣のこだわりを知ることで、ドラマが何倍も味わい深くなるはずです。
メリーベリーラブ(ドラマ)韓国語が多い?
■なぜ序盤は韓国語のシーンが多いのか
今作「メリーベリーラブ」は、日本テレビと韓国の大手エンターテインメント企業CJ ENMが初めて手を組んだ本格的な日韓共同制作プロジェクトとして作られています。
監督を務めるキム・スジョンさんやノ・ヨンソプさん、脚本家のイ・ジェユンさんをはじめ、韓国のトップクリエイターたちが制作の根幹を担っています。
そのため、作品全体に韓国ドラマ特有の美しい映像美やドラマチックな展開の美学が色濃く反映されています。
第1話のストーリーを振り返ってみると、主人公の一人であるイ・ユビンの挫折と転落がソウルを舞台に描かれていました。
韓国で成功を収めていた天才空間プランナーのユビンが、ある事件によって地位も財産も一夜にして失うという衝撃的な導入部分でした。
彼がどのような境遇から日本の島へ渡ることになったのかを丁寧に描く必要があったため、序盤は韓国人キャスト同士の会話や回想シーンが中心となりました。
もうひとつの大きな理由は、このドラマ自体が言葉や文化の壁を乗り越えて心を通わせる過程をテーマに掲げているからです。
育った環境も言語も全く異なる2人が出会い、不器用ながらもお互いを理解していく姿こそが、ロマンティック・ラブコメディとしての最大の魅力なのです。
最初からお互いの言葉が完璧に通じてしまっては、このドラマが持つ切なさやコミカルなすれ違いの面白さが半減してしまいます。
意図的に言葉の通じないもどかしさを演出しているからこそ、僕たち視聴者もユビンや夏凛と同じように言葉の壁をリアルに体感できる作風になっていると感じました。
メリーベリーラブ(ドラマ)今後も韓国語のシーンは続く?増える?
■韓国語メインの展開は今後も続くのか
結論からお伝えすると、次回以降も韓国語が完全に消えて日本語だけになるわけではありません。
しかし、第1話のようにずっと韓国語ばかりが聞こえるという状態からは徐々に変化していきます。
物語の主要な舞台は、豊かな自然に囲まれた日本の茶呂島へと本格的に移っていきます。
今田美桜さん演じる白浜夏凛は、亡き祖父・謙市さんの思いを受け継ぎ、島で一人イチゴ栽培に情熱を注ぐ熱血な農業女子です。
茶呂島に辿り着いたユビンが夏凛のイチゴ農園や島の人々と深く関わっていくことで、日本語でのやり取りや島での生活描写が格段に増えていきます。
ただし、ユビンの過去のトラウマや韓国に残してきた仕事仲間との連絡、回想シーンなどでは今後も韓国語が使われます。
また、久間田琳加さん演じる親友の麻理に恋をして島に住み着いたワーキングホリデー中の韓国人青年、パク・クナムの存在も効いています。
ナム・ユンスさん演じるクナムをはじめとする韓国人キャストの登場シーンでは、自然と韓国語や日韓が混ざり合った会話が展開されるでしょう。
ドラマ全体としては、日本語と韓国語が半分ずつほど入り混じる、今までにない心地よいバイリンガルな空間が作られていくと予想されます。
メリーベリーラブ(ドラマ)今後の見どころ
今後の最大の注目ポイントは、言葉がスムーズに通じない2人がどのように距離を縮めていくのかという点です。
イチゴ畑での最悪な出会いからスタートしたユビンと夏凛ですが、最初は身振り手振りや翻訳アプリを駆使して必死に意思疎通を図ります。
その不器用なコミュニケーションの中で生まれる、クスッと笑えるコミカルな掛け合いは今作ならではの大きな見どころです。
撮影現場でも、日本語のイセキという発音が韓国語では別の意味になって笑い合ったという微笑ましいエピソードが明かされています。
夏凛が一生懸命に覚えた韓国語を話したり、ユビンがつたない日本語で気持ちを伝えようとしたりする姿には、観ているこちらも胸がキュンとさせられます。
ストーリー面でも、単なる甘いロマンスにとどまらない深いドラマ性が用意されています。
夏凛が抱える秘密の病気や過去の傷、そしてユビンの父であるギョンスさんが茶呂島に残した露地イチゴ研究の遺産の謎など、気になる伏線が散りばめられています。
さらに、段田安則さん演じる巨大農業科学会社の専務・黒川正人と白浜家との過去の因縁も、今後の展開を大きく揺るがしそうです。
言葉の壁を越えて互いの孤独を癒やし合い、大切な人とのつながりを見出していく2人の姿に、僕自身も胸が熱くなりました。
まとめ
「メリーベリーラブ」で韓国語が多く使われているのは、単なる演出の偏りではなく、日韓共同制作という挑戦的な背景と言葉の壁を越える愛というテーマがしっかりと込められているからです。
序盤のソウル編から日本の茶呂島編へと舞台がシフトするにつれて、日本語と韓国語が心地よく交差する絶妙なバランスへと変化していきます。
字幕を追いながら韓国語の響きやキャストの細かい表情を楽しむのも、このドラマならではの贅沢な鑑賞体験だと感じています。
完璧主義なユビンが挫折を経て人間らしい温かさを取り戻していく過程や、情熱的な夏凛がトラウマを乗り越えていく姿には、きっと誰もが勇気をもらえるはずです。
SEKAI NO OWARIが手掛ける主題歌「Supermarket」の爽やかなメロディとともに、この甘酸っぱく美しい国境を越えたストーリーを最後まで見守っていきましょう。
