私たちは、自分が信じている現実がもし誰かに作られたものだとしたら、一体どうなってしまうのでしょうか。
そんなあまりにも恐ろしく、そして切ない問いを突きつけてくるのが、今期最大の話題作となっているサスペンスドラマです。
毎回のように裏切られる展開に、テレビの前で頭を抱えながら見入ってしまっている方も多いことでしょう。
今回は、ついに物語の核心へと突入した物語の、前回の衝撃から今回の怒涛の展開、そして誰もが気になる最終回の行方までを熱く語り尽くしていきたいと思います。
マイ・フィクション(ドラマ)7話までの振り返り
■すべてが覆った第6話のあまりにも冷徹なラストを振り返る
第6話は、これまで私たちが「被害者」だと思い込んでいた主人公の姿が、完全に塗り替えられるという凄まじい時間でした。
自分が「伊川正樹」ではなく「二宮祐介」という、すでに2年前に死んだはずの警察官であったことを知った主人公の混乱は、私たちの想像を絶するものだったはずです。
介護士として平凡に、そして穏やかに文鳥のピョートルを愛でていた頼りない正樹の姿が、一瞬にして消え去ったあの瞬間は本当に鳥肌が立ちました。
何者かに操られていると思っていた彼自身が、実は記憶を消去して別人に成り変わるという禁断の技術に深く関わっていたことが匂わされました。
あの冷徹でどこか影のある表情へと変貌した彼の目は、これから始まる本当の悲劇の幕開けを告げているかのようでした。
マイ・フィクション(ドラマ)7話ネタバレあらすじ
■暴かれた自己犠牲の真相と最悪の裏取引が描かれた第7話
第7話は、記憶を取り戻した二宮祐介が、愛する由梨と賢人の待つ我が家へ戻るシーンから始まりました。
「これで全部、元通りだ」と微笑む祐介の言葉は一見すると感動的ですが、その裏には恐ろしい嘘が隠されていました。
彼は、真相を知ってしまった津村と奈々美がニューロヴァイスの施設に監禁されていることを知りながら、由梨にはすべてが丸く収まったかのように嘘を伝えたのです。
さらに祐介は、香坂睦美と密かに接触し、監禁されている津村たちを差し出す代わりに由梨と賢人には手を出すなという極めて冷酷な交渉を行いました。
その対価として香坂から要求されたのは、8年前の無差別殺傷事件で心に深い傷を負い引きこもっている娘、ゆず季の記憶を書き換えることでした。
ここで、なぜ2年前に祐介が記憶を消して「伊川正樹」として生きることを選んだのか、そのあまりにも切ない過去が明かされました。
彼は9年前に記憶移植技術を完成させ、当初はPTSDの患者を救うための医療技術だと信じて、無差別殺傷事件の犯人である室谷の記憶改ざんを行いました。
しかし2年前、その技術が単なる犯罪者の更生プログラムという名目で悪用され、自分が降りようとすると家族の命を脅される事態に陥ってしまったのです。
奈々美の記憶を書き換える最中、祐介は「自分が自分でなくなれば、家族に危険が及ぶことはない」と決意し、自らの脳波に異常を起こして記憶を消し去るという壮絶な自己犠牲を選びました。
現代に戻り、祐介がゆず季の記憶書き換えを行おうとする地下室で、津村が首吊りを装うという命がけの作戦で研究員を気絶させ、奈々美を連れて脱出に成功しました。
脱出した津村は、奈々美に「二宮に騙されていた」と真実を告げて別れ、由梨のもとへ向かって「あいつとは離れたほうがいい」と忠告します。
しかしその直後、行方不明になっていた殺人犯の室谷が、幼い賢人を誘拐したという最悪の連絡が由梨のスマホに入りました。
廃墟での対決の末に賢人は救出されましたが、崩れ落ちてきた棚の下敷きになり、病院へと救急搬送されてしまいます。
そこで医師から告げられた、賢人の血液型が非常に珍しい「B型Rhマイナス」であるという事実が、私たちの心にさらなる疑念を植え付けました。
その場に居合わせた津村が「自分の血を使ってくれ、同じ型だ」と申し出たことで、賢人が実は津村の子供なのではないかという疑惑が決定的なものになりました。
パニックに陥り過去の記憶がフラッシュバックして頭を抱える由梨は、賢人が助かった病室で、祐介に「どうしてあの人が賢人を狙ったの、あなたと何があったの」と泣きながら問い詰めました。
その張り詰めた空気の中、病室に現れた津村が由梨を見つめ、「7年前、俺たちは結婚するはずだった」と信じられない言葉を放ち、物語は幕を閉じました。
マイ・フィクション(ドラマ)7話ネタバレ感想
■愛が深すぎて狂気に見える祐介の選択と人間関係の泥沼化に震える
今回の放送を見終わった後、私はしばらくソファから立ち上がることができないほどの衝撃を受けてしまいました。
まさか津村と由梨が、かつて結婚を約束した恋人同士だったなんて、誰が予想できたでしょうか。
賢人の血液型が津村と同じだったという具体的な例が示された瞬間、パズルのピースが音を立ててはまっていくような、ぞっとする感覚に襲われました。
これまで祐介が、まるで完璧な父親であるかのように賢人を愛していた日々を思うと、このあまりにも複雑な三角関係に言葉を失います。
それでも、祐介が2年前に自らの存在を消してまで由梨たちを守ろうとした、あの雨の中の決断には涙が止まりませんでした。
愛する人を守るための嘘が、めぐりめぐって彼女を最も傷つける刃になってしまうという皮肉が、このドラマの美しくも残酷なところです。
玉森裕太さんの、優しく微笑む「正樹」の顔と、すべてを冷たく見下ろす「祐介」の顔の使い分けは、本当に一級品の演技力だと脱帽せざるを得ません。
「みんな記憶を書き換えられすぎじゃないか」という視聴者の声も聞こえてきそうですが、それほどまでに登場人物たちが狂気的な愛に囚われているのだと感じます。
マイ・フィクション(ドラマ)最終回(8話)のネタバレ考察
■誰も救われないのか、それとも哀しき愛が辿り着く最終回の真実とは
いよいよ次回の第8話が、この予測不能なサスペンスの最終回となります。
ここで私が最も注目している考察は、7年前に起こったとされる室谷の事件の「本当の犯人」についてです。
室谷が「あの女から受けた傷が消えない」と語っていたこと、そして津村が室谷を刺した決定的な瞬間を私たちが映像で見ていないことが大きな鍵になります。
もしかすると、当時精神的に追い詰められていた由梨が室谷を刺してしまい、婚約者だった津村が彼女を救うために身代わりとなって服役したのではないでしょうか。
そして祐介は、愛する由梨がその凄惨な記憶によるPTSDで崩壊していくのを防ぐために、あえて彼女の記憶を移植技術で書き換えたと考えられます。
「君に俺だけを見てほしかった」という祐介の独白のようなセリフが予告でも流れていましたが、これこそが彼の「フィクション」の始まりだったのかもしれません。
もしも由梨を守るために記憶を改ざんし、自分の妻としての偽りの記憶を植え付けたのだとしたら、それは愛という名の究極の支配です。
真実を知った由梨の中で、祐介への愛情が憎しみへと変わっていくという展開は、避けられない残酷な現実として描かれるでしょう。
失われた7年前の関係を取り戻そうとする津村と、すべてを操りながらも孤独に堕ちていく祐介の、最後の対峙から目が離せません。
まとめ
■偽りの愛の終着駅を私たちはどう見届けるべきか
記憶という極めて不確かなものの上に築かれた、かりそめの幸せは、ついに音を立てて崩れ去ろうとしています。
私たちは、誰かを深く愛するとき、その人のためならどこまでの嘘を許されるのでしょうか。
あまりにも哀しく、そして激しい人間たちの愛憎劇は、次回、誰も予想できない衝撃の結末を迎えることになります。
8月23日の最終回、テレビの前で息を呑みながら、このフィクションの本当の出口を一緒に見届けましょう。
