いよいよ夏休みが目前に迫り、受験生にとってはまさに「天王山」を控えた緊張の時期がやってきましたね。
この7月に実施される第2回全統共通テスト模試は、これまでの努力がどれだけ実を結んでいるかを確認する、極めて重要なマイルストーンとなります。
部活動を引退して本格的に受験勉強にシフトした現役生も多いでしょうし、ここで自分の現在地を直視することは、少し怖いかもしれませんが合格への避けては通れない道です。
僕自身、受験指導に携わる中で多くの受験生を見てきましたが、この夏の入り口での「気づき」が秋以降の爆発的な伸びに繋がるケースを何度も目にしてきました。
今回は、2026年度入試に挑む皆さんがこの模試をどう活かし、夏休みの戦略を立てるべきか、徹底的に深掘りしてお話ししていきますね。
全統共通テスト模試7月の意味・目的
■7月全統共テ模試の目的と背景
この7月のタイミングで実施されるマーク模試には、受験生が夏休みの学習指針を決めるための最重要の指標という役割があります。
具体的には、自分がどの分野で知識が抜けているのか、そして共通テスト特有の時間配分にどれだけの課題があるのかを洗い出すための絶好のチャンスなのです。
さらに、2025年度から本格導入された新課程への対応、特に「情報I」や「数学II・B・C」、「歴史総合」といった科目の到達度を全国規模で確認できる点も見逃せません。
この模試は、現役生だけでなく全範囲の学習を終えている既卒生も多く受験するため、母集団が非常に大きく、志望校判定の精度が極めて高いのが特徴です。
実際の入試本番に近い、非常にシビアかつ信頼性の高い偏差値が出るため、甘えの許されない現実を突きつけられることもあるでしょう。
しかし、この時期の厳しい判定こそが、夏休みに死ぬ気で勉強するための最高のガソリンになると僕は確信しています。
全統共通テスト模試7月の出題範囲・傾向
■出題傾向と新課程への挑戦
第2回全統共通テスト模試の大きな特徴は、春の第1回と比較して「網羅範囲の拡大」と「実践的な難易度の上昇」にあります。
全体的な傾向として、英文や資料、グラフ、会話文といった情報の読み取り量が非常に多く、単なる暗記量ではなく「処理能力」が厳しく問われる構成になっています。
英語に関しては、リーディングの文章量が膨大で、単語力はもちろんのこと、必要な情報を素早く抜き出すスキャニング能力が合否を分けます。
数学においても、数学I・Aだけでなく数学II・B・Cの実践的な問題が並び、計算力と論理的思考力の両方がタイトな時間制限の中で試される設計です。
また、注目の「情報I」ではプログラミングの思考力問題からデータ分析までバランスよく出題され、新課程ならではの対策がどれだけ進んでいるかが浮き彫りになります。
理科や地歴公民についても、実験データや時事的な資料を読み解く探究形式の問題が重視されており、本番さながらの「共通テスト型」の頭の使い方が求められます。
このように、知識の量ではなく、その知識をどう使いこなすかという実戦的な力が、この7月の段階でどれだけ身についているかが試されるわけです。
全統共通テスト模試7月の平均点・難易度は?
■受験生のリアルな感想と平均点
試験を終えた直後の受験生たちからは、毎年決まって「時間が全く足りなかった」という悲鳴にも似た声が多く寄せられます。
特に英語リーディングや数学において、解き方は分かっていたのに最後までたどり着けなかったという悔しい思いをする人が非常に多い印象です。
また、理科の後半分野や社会の未履修範囲で苦戦する現役生が多く、全範囲を網羅している既卒生との実力差を痛感する時期でもありますね。
難易度としては、共通テスト本番と同等か、平均点を調整するためにやや捻った問題が含まれる「標準からやや難」のレベルに設定されています。
気になる平均点の目安ですが、全体の得点率でおよそ50%から55%付近に収まるように作成されるのが通例です。
参考までに、2025年度のデータを見ると、国公立理系型で平均537.6点(53.8%)、国公立文系型で平均525.9点(52.6%)といった数値が出ています。
僕の個人的な感覚では、この模試で6割を安定して超えていれば、難関校を狙う上での基礎体力はかなり備わっていると評価して良いと思います。
「思ったより取れなかった」と落ち込む必要はありません。この「時間のなさ」や「知識の抜け」を今の時期に体感できたこと自体に、大きな価値があるのですから。
全統共通テスト模試7月の解答は?
■解答と解説の入手方法について
模試を受けっぱなしにするのは、受験料をドブに捨てるのと同じくらいもったいない行為だと僕はいつも生徒に伝えています。
解答解説冊子(学びの手引き)は、試験終了後に会場で配布されるか、河合塾の「全統模試ポータル(マイページ)」などでPDF形式で公開されます。
自己採点は、記憶が新しく悔しさが残っている試験当日、遅くとも翌日までには必ず完了させるようにしてください。
なぜなら、共通テスト本番ではその自己採点の結果をもとに自分の出願校を決めることになるため、正確な採点能力を養っておく必要があるからです。
また、河合塾の「模試ナビ」では、講師による解説動画を無料で視聴できるサービスもあり、文字だけの解説では理解しにくい思考プロセスを補うことができます。
マークミスはなかったか、なぜその選択肢に絞り込めなかったのか、正解した問題でも「たまたま」ではなかったかを厳しくチェックすることが、夏の成長への第一歩です。
自分のミスの傾向、例えば「あせると図表の数値を読み違える」といった癖をこの時期に自覚しておくことが、本番での1点を守り抜く力に変わります。
全統共通テスト模試7月の結果の見方・捉え方
■模試の結果をどう未来に繋げるか
成績表が手元に届くのは9月上旬頃になりますが、判定のアルファベットだけに一喜一憂して一日を終えるようなことはしないでくださいね。
7月の段階での判定はあくまで「現時点での目安」に過ぎず、特に現役生は夏のインプットが終わった秋以降に成績が本格的に伸び始めるからです。
大切なのは、偏差値の数字よりも「志望校のボーダー得点率との距離」を具体的に把握することです。
難関大を目指すなら80%以上、中堅校なら70%前後といった目標値に対して、自分にあと何点必要なのかを科目ごとに具体的に計算してみてください。
さらに、第2回全統記述模試の結果と組み合わせた「ドッキング判定」を確認することで、二次試験を含めた総合的な合格可能性が見えてきます。
もし判定が悪かったとしても、それは「今のままの勉強法では届かない」という神様からのアドバイスだと捉え、夏休みの計画を抜本的に見直すきっかけにしましょう。
苦手科目が浮き彫りになったのなら、この夏はそこに学習時間の半分以上を割くくらいの極端な戦略が必要かもしれません。
逆に、得意科目だと思っていたのに点数が伸びなかった場合は、共通テスト特有の「形式への慣れ」が足りないだけというポジティブな分析も可能です。
まとめ
2026年度第2回全統共通テスト模試は、皆さんが第一志望校への切符を掴むための、非常に重要な「健康診断」のようなものです。
ここで出た結果は、皆さんの才能を否定するものではなく、あくまで「現時点での対策の過不足」を示しているに過ぎません。
大切なのは、模試を通じて見つかった自分の弱点を、明日からの夏休みの40日間で一つひとつ丁寧に潰していくことです。
「あの時、あの模試を受けて本当によかった」と、来年1月の本番前日に笑って言えるような、実りある復習と夏休みの計画立案を期待しています。
一人で悩まず、信頼できる先生やツールをフル活用して、この夏を人生で一番勉強したと言い切れる時間にしていきましょう。
皆さんの努力が、最高の結果として結実することを、心から応援しています。
自分を信じて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
