能登の宇出津に、あの眩しいほどの笑顔が戻ってきたことを、皆さんはもうご存じでしょうか。
2024年の元日に襲った大きな震災を乗り越え、2年4ヶ月という長い月日を経て、伝説の寿司店「津久司」が2026年4月に待望の復活を遂げました。
震災から833日目となる2026年4月13日にプレオープンを迎え、同月25日にグランドオープンを果たしたその姿は、まさに復興の象徴と言っても過言ではありません。
僕も一人のオモウマファンとして、そしてこの店の熱烈なサポーターとして、今の「津久司」がどれほど熱い場所なのかを、心を込めてお伝えしていこうと思います。
オモウマい店|石川県能登町の300円10種漬け丼「津久司」
■震災を乗り越えた親子と熟成の技
「津久司」を語る上で欠かせないのは、店主である坂津世史さんと、その隣で健気に支え続ける息子、あおいくんの存在ですよね。
どんなに苦しい状況でも「ずっと明るい親子」として知られる二人の絆は、震災後の出張寿司や炊き出しを通じて、さらに深まったように感じます。
このお店が他の寿司店と一線を画している最大の特徴は、店主が独学で磨き上げたという「魚を熟成させる技術」にあります。
単に新鮮なだけの魚を出すのではなく、魚種ごとに熟成時間を細かく変え、旨味を極限まで引き出してから握るその仕事ぶりは、まさに職人魂の結晶です。
水圧をかけて丁寧に血抜きを施されたアジは、2日から3日寝かせることで、獲れたてよりも濃厚で深い味わいへと変化するのだから驚きですよね。
そんな店主のこだわりが詰まった寿司を口にした瞬間、もっちりとした食感と共に広がる旨味に、誰もが思わず「うまっ」と声を漏らしてしまいます。
「お腹いっぱいになったか?」という店主の温かい声掛けや、飛び出すダジャレの数々が、震災後の不安な心をどれほど癒やしてくれたか計り知れません。
石川県能登町「津久司」のメニュー|オモウマい店
■衝撃の300円漬け丼と豪華ランチ
皆さんが一番気になっているのは、あの驚愕のコストパフォーマンスが2026年の今も健在なのかという点ではないでしょうか。
安心してください、伝説の「ミニミニづけ丼」は、再開後も驚きの300円という価格で提供されています。
300円だからといって侮ることなかれ、器には能登の荒波で育った地魚が溢れんばかりに盛られており、醤油だれの香りが食欲を猛烈に刺激します。
この丼を求めて県外からも多くのファンが訪れるのも納得ですが、やはりメインの寿司ランチも見逃せません。
再開後のランチは、能登の旬の魚を使った握りに、特製ののり汁が付いたセットとして提供されています。
例えば、6貫で800円、8貫で1,000円、10貫で1,200円といった、今の物価高の時代では信じられないような価格設定が維持されているんです。
以前の人気メニューだった、お寿司にボリューム満点の漬け丼がセットになった「ミニ丼と寿司ランチ」も、1,500円という破格の値段で提供されています。
さらに、地元の若い世代を応援したいという店主の想いから、学割ランチまで用意されているのだから、そのサービス精神には脱帽するしかありません。
そして、常連さんの間でもう一つ密かに話題なのが、大将自慢の「かんぴょう巻き」です。
「マグロよりもかんぴょうを食べたくなる」と言わしめるほど、海苔の香りと絶妙な味付けが一体となったその一巻は、一度食べたら忘れられない逸品ですよ。
石川県能登町「津久司」の口コミ|オモウマい店
■待ちわびた人々の笑顔が溢れる店
「この風景を見たかった」と店主が感極まったように、再オープン当日の店の前には、開店を待ちわびる大行列ができていました。
実際に足を運んだ人たちの口コミを見ると、誰もがそのコスパと鮮度、そして何より店主の人柄に感動しているのが伝わってきます。
ある常連さんは、熟成されたネタとシャリのサイズ感、そして丁寧に焼き上げられただし巻き卵を絶賛していました。
「回らない寿司屋にしては安すぎる」という驚きや、「この寿司を食べるために遠方から足を運ぶ価値がある」という熱いメッセージが、ネット上には溢れています。
テレビ放送の影響で行列ができることも多いですが、それでも皆さんが笑顔で並ぶのは、そこでしか味わえない「温かさ」があるからでしょう。
店主は、あおいくんが将来「自分も寿司屋になりたい」と思えるような、誇れる店にしたいと語っています。
その夢を応援するように、地元の人々だけでなく、全国から訪れるファンが一つになって店を盛り上げている光景は、見ていて本当に胸が熱くなります。
一貫一貫に込められた復興への願いと、お客さんへの感謝の気持ちが、食べる人の心に真っ直ぐ届いているんですね。
石川県能登町「津久司」の場所・アクセス|オモウマい店
■宇出津港のすぐそばで待っています
「津久司」は、以前と変わらず石川県能登町の宇出津港のすぐ近くに暖簾を構えています。
具体的な住所は、石川県鳳珠郡能登町宇出津新97-1になります。
アクセスについては、のと里山空港から車で約30分ほどの距離に位置しています。
公共交通機関を利用する場合は、穴水駅からバスで約1時間ほど揺られ、「宇出津病院前」で下車してから徒歩5分ほどで到着します。
駐車場は、お店のすぐ横にある月極駐車場のうち6台分と、お店の正面に1台分が確保されているので、車での訪問も安心です。
現在の営業時間は、ランチタイムの11:30から14:00までとなっており、ネタがなくなり次第終了となるため、早めの訪問をおすすめします。
定休日は日曜日と月曜日ですが、仕入れの状況によって臨時休業することもあるので、事前に公式Instagramなどで確認するのがスマートですね。
お店はカウンターのみ10席程度のこぢんまりとした空間ですが、その分、店主との会話や職人技を間近で楽しむことができます。
まとめ
■能登の味を未来へ繋ぐ大切な場所
こうして営業再開を果たした「津久司」の物語は、まだ始まったばかりかもしれません。
震災という大きな苦難を乗り越えて、再びこの場所で店を開くことを選んだ坂さんの決意に、僕は深い敬意を表したいです。
「能登のことを忘れられるのが一番怖い」という彼の言葉は、震災から2年が過ぎた今、僕たちが決して忘れてはいけない大切なメッセージだと感じます。
300円の漬け丼や驚きのランチメニューは、単にお得だというだけでなく、そこに関わる全ての人を元気にしたいという魔法のような力が宿っています。
能登を訪れる機会があれば、ぜひ「津久司」の暖簾をくぐってみてください。
そこには、最高にウマい寿司と、日本一明るい親子の笑顔が、変わらずあなたを待っています。
僕もまた、あの絶品の熟成ネタを堪能しに、能登へ足を運びたいと心から思っています。
