週明けの月曜日、第14週「ウソと誠」が始まりましたが、朝から胸が締め付けられるような展開でしたね。
ツヤさんの解雇という衝撃の余波が消えない中で、ヒロイン・りんの孤軍奮闘ぶりが痛々しくて見ていられませんでした。
今日はこの波乱の第66話を、これまでの経緯と共にあますところなく掘り下げていきたいと思います。
風、薫る(朝ドラ)66話までの振り返り
■前週・第65話の振り返り:あまりにも残酷な「白日の夢」の終わり
前週のクライマックスとなった第65話は、まさに天国から地獄へ突き落とされるようなエピソードでした。
りんは、シマケンが書いた「家族のために自分の望みを後回しにしてきた女性が、本当にやりたいことへ踏み出す」という小説を読み、深く心を動かされます。
一方で直美は、入院中の友人を見舞いに来た陸軍二等軍曹の小川吾郎が、病状に障る「ぼたもち」を無理に食べさせようとするのを毅然と制止しました。
「これを食べたら後戻りです」と説く直美は、彼の行き過ぎた善意を「優しい暴力」と切り捨て、医療従事者としてのプロ意識を見せつけたのです。
しかし、看護科の現場では過酷な現実が進行していました。
長年の経験はあるものの座学の専門知識に苦しむ看病婦のツヤが、極度の疲労から担当患者への解熱剤の投与を忘れるという重大なミスを犯してしまいます。
これを重く見た多田院長は、りんたちの必死の訴えを却下し、ツヤに非情な「解雇処分」を言い渡しました。
りんは恩師バーンズ先生が遺した英語の本をツヤに託し、彼女が看護の夢を諦めないことを願いながら送り出したのでした。
風、薫る(朝ドラ)66話ネタバレあらすじ
■第66話のストーリー詳細:追い詰められるりんと新たな嘘の影
物語はツヤが病院を去ってから2か月が経過したところから始まります。
外科看護婦取締役としての責任を一人で背負い込むりんは、通常の業務に加え、新人教育にも以前より猛烈な勢いで打ち込んでいました。
その様子は、バディである直美たちが心配して声をかけるほど余裕がなく、どこか自分を追い詰めているようにも見えます。
一方、直美は街の団子屋で偶然シマケンと再会します。
シマケンはりんの近況を聞いて彼女の身を深く案じ、ある「預かり物」をりんに渡してほしいと直美に託しました。
そんな騒がしい日常の病院に、新たな患者・山本辰治が入院してきます。
彼は慢性的な胃腸炎を患っており癌の疑いもありますが、性格はかなりの曲者で、他愛ない嘘をついては周囲を驚かせて楽しむという人物でした。
この山本の担当になったのが、見習い生のヒデです。
しかし、物語の終盤で誰もが予想だにしなかった衝撃的な事態が起こります。
りんが大切に育ててきたはずのヒデが、突然「看護の道を辞める」という決意を固め、思わぬ行動に出て病院を去ってしまったのです。
ツヤの離脱に続き、次世代の希望だったヒデまで失うという展開に、現場は凍りつくような緊張感に包まれました。
風、薫る(朝ドラ)66話ネタバレ感想
■66話の感想:りんの「頑張り」が引き起こす連鎖的な悲劇
今日の放送を見ていて、りんの生真面目さが裏目に出ているのが本当につらかったです。
ツヤさんを守れなかったという自責の念が、彼女を「完璧な指導者」になろうと駆り立てているのでしょうが、それが周囲には重圧になっていたのかもしれません。
「自分がもっとしっかりしていれば」と背負い込みすぎる姿は、見ているこちらまで息苦しくなるようなリアリティがありました。
そんな中で、シマケンが相変わらず「団子屋の妖精」のように現れて、りんを案じている姿には少し救われましたね。
直美に託された「ある物」が何なのか、それが今のりんの心を溶かす鍵になることを願わずにはいられません。
しかし、ヒデちゃんの離脱は本当にショックです。
知識は豊富だけれどどこか孤立していた彼女が、ついにキャパオーバーになってしまったのでしょうか。
りんの仕事ぶりを「当たり前」とされ、自分もそうあらねばならないと追い詰められた結果だとしたら、あまりにも皮肉な結果です。
新キャラの山本辰治を演じる本田大輔さんの、人を食ったような演技も絶妙にイライラさせられましたが、今週のテーマ「ウソと誠」に彼がどう絡んでくるのか目が離せません。
風、薫る(朝ドラ)66話からどうなる?
■次回・67話の展開考察:ついに下される「取締役解任」の宣告?
明日の第67話は、今日以上に激震が走りそうな予感がしています。
公式の予告情報などを踏まえると、ヒデが辞めて落ち込むりんに、さらなる追い打ちがかかるようです。
人手不足が深刻化する中で管理責任を問われ、りんはついに「看護婦取締役」の職を解任されてしまうのではないでしょうか。
これまで誇りを持って務めてきた役職を奪われることは、彼女にとってアイデンティティの崩壊に近いダメージになるはずです。
そんな絶望的な状況の病院に、幼なじみの虎太郎が仕事でやってくるという描写があります。
りんは彼にだけは自分の悩みを打ち明けられるようですが、二人の関係がこの窮地でどう変化するのかも大きな注目ポイントです。
また、多田院長がりんを呼び出した真意も気になります。
単なる叱責なのか、それとも病院のシステムをトレインドナース主導から看病婦主体へ戻そうとする大きな方向転換の前触れなのか。
いずれにせよ、りんにとって人生最大のピンチが訪れることは間違いなさそうです。
まとめ
■明治の看護を拓くバディに吹く、激しすぎる向かい風
第66話は、夢見た「トレインドナース」としての輝かしい日々の裏にある、組織運営の難しさと孤独が浮き彫りになった回でした。
ツヤさんという同志を失い、さらに教え子のヒデまで去っていくという連鎖は、りん一人の責任とは言えないはずです。
しかし、彼女の生真面目な性格が自分を追い詰め、結果として周囲との溝を深めてしまっている現状がもどかしくてなりません。
明日の放送では、りんは一看護婦として再出発を余儀なくされる可能性が高いですが、それが「看護とは何か」を再確認するきっかけになることを信じたいです。
直美と二人、この嵐をどう乗り越えていくのか、明日も朝8時から正座待機で見守りましょう。
このドラマ、ふんわりした雰囲気に見えて実は「看護婦のデスゲーム」のような過酷さがありますが、その分、彼女たちが掴み取る「誠」の価値も大きいはずですから。
